「第二弾に期待」劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD いにしえのヲタクさんの映画レビュー(感想・評価)
第二弾に期待
こちらの映画、わざわざ映画館に足を運んでから批判するという熱狂的なアンチもいつつ、幅広い年齢層にファンを有する二次元アイドルジャンルの待望のライブ映画となります。
なおこちらの映画、おそらく30回は足を運んでおり、別ジャンルのライブ映画は80回ほど観ているライブアニメ好きです。あまり絶賛するとサクラっぽいので、改善してほしい点を残しておきます。
(1)カメラワーク
ここは本当になんとかして欲しい。リアルライブの円盤かなってくらい視線が合わないし引きが多い。私はファンではなくカメラなのかという気持ちになります。
声優さんのライブに参加したことがあるので、「これはナナライだ!」と感動はおぼえたものの、せっかくアニメでやってるんですから、もう少しアップかつ正面を抜いていただいても良いのでは?
例えば天くんがMCでわざわざ「君」と呼び直してくれているのに、視線が合わないので「私ではない誰か」みたいな気持ちになります。あそこで目があってたら担当の人は悲鳴をあげたと思う。
逆に八乙女楽がしっかり視線を合わせながらだんだん近づきつつ「構ってほしいのか」と歌うところ・・他担狩りですかね。ドルビーシネマで観ると声が本当に近いのでドキドキしました。
引きにすることでフォーメーションやダンスは楽しめたので、ここぞという時の視線にクローズアップしてもらえたらなと感じました。
(2)セトリ間のRe boot
ワクワク感を煽ってるとのことですが、2回だけで終わるリアルライブと違いこちらはもう何回も足を運んでいるのです。完全にドリンクタイムになってます・・。
あとファンからも「ホルマリン漬け」と呼ばれる虚無顔・・怖いです。
(3)アイドルの肉感
もともと原作がややデフォルメ感のあるアニメ絵柄で、それを美しく再現してると思うのですが、派手な舞台の中でペラっとしたアイドルがやや飲み込まれている印象です。
原作を意識しながらも、もう少しリアルな肉感や骨格を感じさせる体つきにしないと、リアルライブ感を出したいという思いは伝わらないと思います。
(4)アニメならではの表現
ナナライに近い雰囲気を出したいのはわかるのですが、結果アニメにしては地味な印象です。これはカメラワークを変えれば印象変わりそうですが。
トロッコに乗って上の方のファンにもアピールとかして欲しかったです。
以上の不満点ありつつも、シナリオを読んだことがあるファンからすると号泣必須の内容となっております。
またダンスや衣装が本当に綺麗。
CGならではのヌルヌル感がなく、綺麗にターンもステップもきめますし、それに合わせて細やかな衣装がキラキラを動きます。
最後の方に観られる16人での歌は、一人ひとり本当に細かく動き表情もくるくる変わり、これを映画館のスクリーンで確認するとなるとそりゃ通わねばってなります。
カメラが顔ばかりに寄らないのは、見せたかったものが他にあるからなのかもしれません。
また自己紹介がないというレビューがありましたが、16人もいるので自己紹介されても覚えられないし、気になる彼がいたら帰ってから検索するでしょう。
ライブ映画の良いところは、何よりペンライトを振って応援できるところ。
私は後ろのほうの座席で楽しそうにペンラを振っているファンを観るのも楽しみの一つです。