ジョン・ウィック コンセクエンスのレビュー・感想・評価
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遂に主席連合との直接対決に! 前作からアクションも映像も格段にクオリティーが上がってシリーズ最高峰。
キアヌ・リーブスにとって「ジョン・ウィック」シリーズは、トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズの様に感じるほど、キアヌ・リーブスのライフワーク的な生き様が表れた作品だと思います。
「鉛筆1本で3人の男を殺した」などの多くの伝説を持った殺し屋という設定も興味深いですし、本作でもまた新たな伝説を披露しています。
第1弾、第2弾と回が進むにつれ面白さが増していったシリーズですが、個人的には第3弾で、やや失速感があり本作を見る前は少し心配でしたが、杞憂でした。
前作では肝心のアクションシーンでキアヌ・リーブスのキレが弱まり「年齢の壁」のようなものを感じていましたが、本作では見事に復活し、アクションシーンも冴えまくっていました。
さらには、第1弾からずっとチャド・スタエルスキ監督なのですが、演出もキレが増してエッジの効いたシーンが非常に多く、「何が起こったんだ?」と思うほどカッコいい作品に仕上がっていました!
前作で評価を下げた要因の1つに❝なんちゃって日本❞のような描写があったのが残念でしたが、本作ではそこも大きく改善していました。
撮影時はコロナ禍まっ只中だったのですが、舞台の1つになった大阪の風景がキチンと映し出されています。
そして、大阪のセットのシーンですが、日本人から見ると「こんな看板はないな」と判断できるものではあるのですが、キチンと日本のDNAを汲んでいる❝親日家であるからこその看板❞になっていて、これは「アリ」だと好感さえ持てました。
この先は、スピンオフの2作品が予定されているようですが、本筋の「ジョン・ウィック」シリーズはどうなるのか?
キアヌ・リーブスは冒頭のように、「需要があるのならやり続ける」といった覚悟があるので期待して待ちたいと思います。
2時間49分に活劇のアイディアが詰まった奇跡
上映時間が2時間49分。その間、殺し屋ジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーブスはたったの380ワードしか話さず、ひたすら黙々とアクションに徹し続ける。そんなことが可能なのかと案じていたら、何と可能だった。なぜなら、監督のチャド・スタエルスキは『続・荒野の用心棒』('66年)『ブリット』('68)『ダーティハリー』('71年)そして『座頭市』('62年~)等、映画史を彩るアクション映画からもらったアイディアを活劇シーンに注入し、その上に元スタントマンとしての経験値を上乗せして、終始観客を飽きさせない。その際たるものはジョンが拳銃を敵に対して至近距離で構え、弾を撃ち込みながら、四方から走ってくる車と格闘する場面。距離感の斬新さ、理詰めで考えた動きの的確さは、いかにもスタエルスキならではの知恵だが、それをスタントなしで決める(スタンドインはいるがほぼスタントなしという触れ込みだ)キアヌの活劇俳優としてのスキルには改めて恐れ入る。
『アラビアのロレンス』('62年)にインスパイアされたという冒頭のシーンはヨルダンで撮影され、その後、ロケ地はフランス、ニューヨーク、ドイツ、日本と転々として、今更言うまでもなくロケーション・ムービーとしての楽しさも充分。何よりも、やりたい仕事は徹底してやり続けるキアヌ・リーブスの俳優としての有り様が、映画を面白くしている。
シューティングゲーム好きかどうかで体感時間が変わりそう。ポストクレジットシーンをお見逃しなく
「マトリックス」シリーズでアクションコーディネーターやスタントダブルを務めたチャド・スタエルスキ監督と同シリーズ主演のキアヌ・リーブスが組み、ワイヤーやCGに頼らないよりリアルなアクションが売りの「ジョン・ウィック」(2014)からスタートさせたシリーズの4作目。世界的大ヒットを続ける高収益の連作の常として、相対的に立場が強くなる監督や主演俳優(製作を兼ねるケースも多い)がやりたいことを目いっぱい盛り込んで尺が長くなりがちだが、このシリーズも1作目から101分、122分、131分ときて、4作目「コンセクエンス」ではついに169分。キアヌが演じるタイトルロールのほかにも、凄腕の殺し屋たちが続々と参戦し、素手や刀、ヌンチャクも使う格闘から、銃弾のリロードなどもきちんと見せるガンフー(銃+カンフー)、車やバイクでのチェイスと組み合わせた高速アクションなどなど、活劇をたっぷり見せることを最優先した作りになっている。
真田広之演じる大阪コンチネンタルホテル支配人が日本刀でジョンと共闘したり、香港映画スターのドニー・イェンが盲目の仕込み杖使いという座頭市っぽいキャラクターを演じたりと、映画ファンには胸アツのポイントも多い。だが後半になると、廃屋での俯瞰ショットでジョンが部屋を移動しながら大勢の敵を次々に撃ち殺したり、決闘場に指定されたパリのサクレ・クール寺院に至る222段の階段でまたもや大勢の敵を延々と撃ち殺したり(もちろん格闘や仲間との共闘もあるが)と、次から次へとわいてくる“ザコキャラ”をひたすら倒すアクションシークエンスが、とにかく長い。なにやら他人がプレイしているシューティングゲームの画面を傍観しているような気がしてきて、シューティングゲーム好きかどうかで体感時間が変わるのではと思った。
1作目を除き、ラスボス的なキャラクターとジョンとの大立ち回りが乏しいのが本シリーズの傾向としてあり、カタルシスが足りない一因ではなかろうか。3作目「パラベラム」でエイジア・ケイト・ディロンが演じた裁定人は冷酷でクールな迫力があってお気に入りで、4作目でのジョンとの直接対決を楽しみにしていたのに、登場せずがっかり。今作のラスボスに相当するグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)との“決着”も、カタルシスという点では微妙。5作目の製作も決まっているので、エイジア・ケイト・ディロンにはぜひ再登場してほしい。
日本人の若手の活躍という面では、アキラ役のリナ・サワヤマ(新潟出身でロンドン在住の音楽アーティスト)や、スタントパフォーマーとアキラ役のスタントダブルで参加した伊澤彩織(「ベイビーわるきゅーれ」シリーズでダブル主演)が、ハリウッド映画の人気シリーズに起用され、少なからぬ貢献をしているのも喜ばしい。彼女たちの今後のキャリアにも大いに期待したい。
そうそう、本作にはエンドロールの後の本編映像、いわゆるポストクレジットシーンがあるので、どうぞ最後までお見逃しなく。
A Fourth Film Shouldn't Be This Good
John Wick is the recipe for campy action cheese, but somehow Reeves' production is sleek and stylish with a tinge of anime aura that allots taking the film much more seriously than anybody would anticipate. You might ask why it is so long, but fun characters come and go like a Tarantino film. Not to mention, a quickdraw duel chapter might be the best since the finale in Kubrick's Barry Lyndon.
壮大な『報い』、しかし物語の粗さが目立つ一作
アクションの規模や豪華さは間違いなくシリーズ最大。しかし、1作目にあった殺し屋対殺し屋というシンプルな魅力は薄れ、物語の粗さが目立つ一作だ。
大阪コンチネンタルの武器が原始的すぎるのはさておき、欧米が想像するステレオタイプな日本の酷さには毎度呆れる。真田広之も、これでは本格的な時代劇である『SHOGUN 将軍』をやりたくもなるだろう。
盲目の殺し屋ケインは座頭市のオマージュだろうが、肝心の戦闘は、防弾スーツの性能が上がりすぎて爽快感がなくなってきている。毎回軍隊のような相手と戦うのも、食傷気味だ。
ジョンはとことん判断が遅い。そもそも冒頭で長老を殺した意味もわからない。組織と完全に敵対するなら、それこそ2作目でやっておくべきだったのではないか。
家族を人質に取らないとキャラクターの人間臭さを描けない脚本には能力の低さを感じる。殺し屋としての覚悟が低いキャラクターばかりになってしまっている。
多くの人がこの作風を支持しているから興行的には問題ないのだろうが、1作目のファンとしては、ただただ残念だ。
面白いアイデアは随所にあったのに残念!
前作で何となく遠のいていたジョン・ウィック。
バレリーナ公開に先駆けて、遅ればせながら視聴しました。
まず、前半の外人が思い描く、中途半端な「なんちゃって日本」にはしらけました。
日本のことが広く深く知られて久しいですが、まだこんな作品があるんですね。
主席を殺して急に大阪に行くのもよく分からんし…。
孤独という設定の男にいきなり親友が2人も出てくるし、私が覚えてないだけでシリーズにそんな伏線あった?
あと、楽しみにしていたアクションはゴチャゴチャして同じようなシーンが長々とあり苦痛でした。
1vs大多数は1つの映画に2回迄でお願いします。
せっかく侯爵の側近やケイン、連合の代理人など強敵になりそうな役も多かっただけに残念です。
しかし、ニューヨークの支配人やフロントの人、キングや真田広之さんといった俳優陣は見ごたえがありました(出番が少ないのは残念ですが)。
ゲームのように俯瞰でみるアクションの見せ方も斬新だったと思います。
また、後半のラジオからの手配放送(「ウォリアーズ」のオマージュ?)にはワクワクしました。
最後に「Mrノーバディ」の正体や背景は一切描かれませんでしたが、そちらの方が気になります。
良ければ続編かスピンオフでその辺りをお願いします。
相変わらず、ずっと闘いまくり、終始 全身に力が入りっぱなしで どっと疲れた(苦笑)
作り手も含めて渾身の1本なのは理解するけど、この内容で3時間弱は本当に長い、長すぎる、これなら2本に分ければよかったのにと思っちゃいました
シリーズ通してのどうやって撮ったのかわからないワンカット&自在のカメラワークでの超絶アクションは健在、今回は特にパリの凱旋門周りで繰り広げられる死闘やジョン・ウィックが何十段もの階段を転げ落ちていくくだりなど、チャド・スタエルスキ監督の驚愕のアクションシークエンスに圧倒されます
全般に可能な限りアクションを自分でこなすキアヌ・リーブスさんにもあらためて感心しましたし、今回は個人的に大好きなドニー・イェンさんも出てきてキレッキレのスピード感溢れるアクションも堪能でき大満足でした
映像も最高にスタイリッシュで超カッコいい!特に真田広之さん演じるシマヅの出てくる大阪パートのビジュアルがメチャクチャ良かった事に加え、真田さんの演技も重厚で最高にクール、ホントにカッコ良かったです
何だか作品自体を荒唐無稽な方向に全振りした分、逆に潔すぎて清々しい気分で観終えることができました
「これでホントに・・・?」という終わり方だけど、これはこれでまた1つ一大アクション・シリーズの区切りということでやり切ったということでしょうか、たしかにそんな風格は備えた作品に仕上がっているとは思います
⭐︎4.4 / 5.0
もはやストーリーいらず
闘い続けるだけ、でもそれがいい
さらにヘトヘトに殺しまくる
シリーズの回を追うごとにキル数が増えていくジョナサン。あまりに多すぎてみてる方も麻痺してしまう。中盤の炸裂弾使用時は、画面構成もあって、完全にゲーム。装弾数ほんとに合ってんの?と感じるくらい打ち続けてるけど…戦闘自体もケブラー繊維仕込んだスーツになってから、スーツに隠れれば大体OKになりすぎて…って細かいことを言いたくなりそうになるのに、それを上回るキアヌの健気さよ。
そんな事どうでも良くなるくらい想いがこもってる。終盤の階段落ちとか、「頑張れっ!」って気持ちになる。ジョンウィック見てるのか、キアヌ見てるのか、何を見せられてるのかよく分からないけど、感動するよね。
真田広之にドニーイェン、それぞれに濃いキャラをゲストに盛りだくさん詰め込んで贅沢なフィナーレ。キアヌも1作目からかなり歳を感じる外観になったし、良い幕引きではないでしょうか。
あ、ちなみにしつこすぎる敵に嫌気がさしたので、-0.5。
つまらなくはなかったけど、そろそろ終わらせて欲しい
このシリーズはもはや「続けるために続けている」状態にあると思う。
世界観を、ストーリーを、広げるだけ広げて絞れるだけ絞る。
絞りカスしか残らなくなる前に決着を付けて欲しいと願う。
あと1作くらいなら付き合いたい。
前3作見てなかったが、問題なく見れた
IMAXで鑑賞。
前3作見てなかったが、問題なく見れた。
面白い!IMAX向き!音がいい、画質も素晴らしい。画面が明るく、でもブラックは締まっている(階調の幅が大きい!)。
もう異世界の話。でも映像がなんとも芸術的。で、アクションもすごい。
「マッドマックス 怒りのデスロード」のようにアクションそのものがストーリーを進める。
最初は、ゲームの世界を見ているような気持ちででしたが(冷めていた)、だんだんその異世界の美しさとアクションの凄さに圧倒され、これは傑作に違いないと思えた。
アクションもけっこう引きの画が多いのに驚く(アップのカットで誤魔化さない)。
驚いたのが、延々とワンカットで撮るシーン。
敵を何人も撃って倒していくのだが、かなりの引きで延々ワンカット(天井から俯瞰で撮ったり)。
これ見たことある、と思ったら、松田優作の「最も危険な遊戯」「殺人遊戯」の村川透のよう。
それをもっとリアルに緻密にやっている。多分CG満載なんだろうけど見応えあり。
話もシンプルで、分かりやすいので前作からの繋がりも想像できる。それでマカロニウエスタンみたいに友情が描かれる。面白い。カッコいい!
まさしく男の子の映画!
チャプター4
ドニー・イェンを配役しているのは 映画の巨大マーケットでもある中国語圏での人気を 意識していると言われている。 そういえば、スター・ウォーズもそうだった。
動画配信で映画「ジョン・ウィック コンセクエンス」を見た。
2023年製作/169分/R15+/アメリカ
原題または英題:John Wick: Chapter 4
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2023年9月22日
キアヌ・リーヴス(ジョン・ウィック)
ローレンス・フィッシュバーン(バワリー・キング)
ランス・レディック(カロン)
イアン・マクシェーン(ウィンストン)
ドニー・イェン(ケイン)
ビル・スカルスガルド(グラモン侯爵)
真田広之(シマヅ)
邦題のコンセクエンスの意味は「報い、結果、帰結」など。
ジョン・ウィックの4作目。
ジョン・ウィックは4作全てをチャド・スタエルスキが
監督をしている。
ドニー・イェンを配役しているのは
映画の巨大マーケットでもある中国語圏での人気を
意識していると言われている。
そういえば、スター・ウォーズもそうだった。
主席連合の全権を預かっているのはグラモン侯爵。
ビル・スカルスガルド(グラモン侯爵)といえばITのピエロの人だ。
主席連合の権威はジョン・ウイックによって傷ついていた。
グラモン侯爵はジョンの友人でもあるウィンストンの責任を追及し、
コンチネンタル・ホテルの建物を爆破した。
そしてさらにウィンストンの右腕である
コンシェルジュのシャロンも射殺された。
ジョナサン・ウイックにかけられた賞金を狙って
大阪、ニューヨーク、パリ中の殺し屋がそれぞれの地に集まってくる。
懸賞金2000万ドルは日本円で30億円。
終盤には懸賞金は4000万ドル(60億円)にまで跳ね上がる。
前作同様、延々とキアヌ・リーヴスの殺陣を見続ける
映画であることは間違いないが、
映画が面白くないわけではない。
約3時間の上映時間だが意外と長さを感じなかった。
けっこう長いクレジットの後にも映像があるので最後まで見た方がいい。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
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