「人の見る一生分の格闘シーンがたった一作に詰め込まれてました(笑)」ジョン・ウィック コンセクエンス 麻布豆ゴハンさんの映画レビュー(感想・評価)
人の見る一生分の格闘シーンがたった一作に詰め込まれてました(笑)
一生分は大袈裟だとしても、1年分のコンバットアクションがこの一作にギュウギュウに詰め込まれてた感じです。3時間近くの上映時間がほぼ全てコンバットアクション、シューティングゲームのオープニング映像かよって。でもそれでいいんです、だってジョン・ウィックだから、なんか文句あっかこのヤロウって。(笑)
さて、これまでのシリーズ以上に魅力だったのは、先日鑑賞した「The Creator」もそうでしたが、本作も解釈の是非はどうあれ監督の日本偏愛ぶりが全編に溢れ出てた感じで、そのオタク的嗜好がまた日本人から見ると決して不快では無く、思わずニヤリとか良い意味でクスッ、としてしまうものでした。
大阪コンチネンタル攻防戦で繰り出された手裏剣に弓矢に長ドス!グラモン侯爵の放った黒甲冑風味の暗殺部隊は言うに及ばず、
真田広之演じるシマヅ・コウジとジョン・ウィックのやり取り「コウジ、、メイワクカケテシマッテ、スマナイ」「フッ、お前との友情は何よりも大事なんだ」とか、どう見ても座頭市なドニー・イェン演じるケインとの敵対してもどうあっても決して消し得ない友誼とか、、健さんの昭和残侠伝”義理と人情秤にかけりゃ“の世界観そのものです。
と言うわけで、ストーリーの為のアクションでは無く、アクション自体がストーリーを紡いでいく本作は、整合性や解釈とかを一切考えずにアクション道や任侠道?を純粋に楽しめる人には、伝説的な一作となるでしょう。と言ってもどう考えても次回作ありますよね?ジョン・ウィック死んで無いでしょ?パラベラムの裁定人も出てきてないし、ラストのアキラの未遂シーンがですね。。(笑)