「身を守るものにはお金をかけることを伝えてくれる映画」ジョン・ウィック コンセクエンス 言語化練習さんの映画レビュー(感想・評価)
身を守るものにはお金をかけることを伝えてくれる映画
シリーズ4作目にあたるジョンウィック、しかしシリーズを見ていなくてもこれだけを見ても特に気にせず楽しめると思う。
内容としては戦って戦って戦って戦って決闘したという話。
3時間弱、見終わると長かったなと思ったが、見ている最中はアクションに目を奪われ、多種多様な見せ方によって退屈な時間は生まれなかった。
特に気に入っている見せ方は天井視点のバトル。チート武器を持ったジョンウィックがうっきうきで放ちながら戦闘するシーンはそう快感があり、新鮮さがありよかった。
ストーリーは裏社会のすべてを牛耳る組織を追われて今までかかわっていたコンチネンタルオーナーとコンシェルジュ、ジョンウィック、新たにジョンの友人と主席連合のトップの一人、刺客としてジョンの友人と黒人と犬で話が進んでいく。
シリーズを通してみている人からするとコンチネンタル組の関係や積み重ねてきたものに関してなかなか厳しいものを見せられた。シャロンを殺すのはなかなかに辛いやり方だが視聴者やウィンストンから恨みを買うのにはとてもよかった。さらに追い打ちをかけるようにホテルの破壊も行うのもダメージが大きかった。
ジョンの友人の話は、ジョンをどちらも思っているが、娘を人質に取られているか手元に置いているかで敵味方が変わるのが対比として面白く、最後の最後に効いてくるのでとてもよかった。
黒人は終始ジョンを狙ってくるが、犬が殺されそうになったところを助けてもらったことで最終的にジョンの見方をするようになったのがよかった。キャラクタ―としても憎まれるようなキャラではなく、ずる賢くクールなのかと思いきや、悪が成敗されると微笑むようなキャラで場面ごとにいろいろ表情が見えてとても面白いキャラだった。
最終的な話としては悪人は許されないという内容で辛くもあり、妥当な終わり方だった。私利私欲を満たそうとしたグラモンが殺されるのは当然だが、今まで散々人を殺してきたジョンが死ぬこと。描かれてはいないが、人を殺した復習として殺されるケイン。
特にケインは終始いいキャラをしており、娘を人質にされているということを知っている市長からしたら、仕方がないと言わざるを得ないが、やっと解放され、娘に会えるという描写で復習されるというのはとても嫌なものだった。
この作品を通して思ったことはタイトルの通り、身を守るものにはお金をかけなければならない。でなければこの作品で何人も出てきた雑魚のように虚しく散るということ。どんなに強い武器を手に入れようが、技術を持っていようが、身を守るものはしっかりしたものでなければならないと思った。