「肉弾戦」ジョン・ウィック コンセクエンス U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
肉弾戦
エンドレスにアクションがある。
よくぞ撮ったものだと感心する。
いよいよ本陣に殴り込みかと思いきや、ちょいと違う。物語はなんだか、昭和のヤクザ映画を見てるかのような印象だった。
ちょいと友情パートが過多な印象。茶番劇とまでは言わないが何だかなあとトーンダウン。
それと反比例してアクションの引き出しの多い事多い事。そしてこれまた"痛さ"を伴うアクションで…スタイリッシュかつ痛そうって言うとんでもない事をやってのけてる。
特に後半の決闘に向かうまでの市街戦+人海戦術は大ボリュームだ。ジョンの賞金首を狙って次から次へと襲いかかってくる。手を変え品を変え、一体何ヶ月かかったんだろってくらいアクションのボリュームが多い。
接近戦+銃ってコンセプトも前作よりも充実してて、素晴らしかった。
なのだが…1番上がったのは
真田広之vsドニー・イェンだ。
お2人が対峙して会話してる…しかも旧知の中らしい。この醸し出される達人感はどうだ?
ヒリヒリするじゃないか…。
ラッシュアワーでジャッキーとやった時もぶち上がったのだけど、凄味が増したと言うか、シリアスチックというか…正直、俺にはご褒美でこんなシチュエーションを提供してくれた事に加点してたりする。
とは言え…未だに日本の描写に外連味が溢れてたりするのは不可解で各国に舞台は移りちゃんとその国を描いてるのに、日本だけ何か違う。だから±0だ。
一体、ハリウッドは日本にどんな期待をよせているのであろうか?2023年も謎のままである。
シリーズ的にはやり残した事はないんじゃなかろうかと思うくらいの内容だった。
まぁ、でもボリューミーで見応えのあるアクションではあったけど長いと言えば長い。
本作もご本人が運転してる風のカーアクションがあるのだけれど、あんなに回らんでいいっちゃいい。
ただ、あんだけ回ったからこそ印象にも残ってると言われれればグーの音もでない。
日本人のアクションマン達が参加してて、嬉しかったなあー。