「エキゾチック・ジャパン」ジョン・ウィック コンセクエンス ココヤシさんの映画レビュー(感想・評価)
エキゾチック・ジャパン
ジョン・ウィック・シリーズ第4弾。
主席連合を敵に回したジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はヨルダンで首長(ジョージ・ジョルジウ)を倒すが、追及の手は止まらない。主席連合から全権を委任されたフランス貴族のグラモン公爵(ビル・スカルスガルド)は、ジョンを匿ったとしてニューヨーク・コンチネンタル・ホテルのコンシェルジェのシャロン(ランス・レディック)を粛清し、支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)を追放し、ホテルの建物自体を爆破。さらに、ジョンの旧友の盲目の殺し屋ケイン(ドニー・イェン)を、娘の命と引き換えに現役に復帰させて、ジョンの追跡に当たらせる。
ジョンは日本に逃亡し、旧友の大阪コンチネンタル・ホテル支配人シマヅ(真田広之)を頼る。シマヅの娘でコンシェルジェのアキラ(澤山理奈)は主席連合に歯向かうことに反対するが、シマヅは友情を優先。だが、ここにもグラモンの手が伸びて、シマヅはケインに殺害されてしまう。
シャロンを殺害されたウィンストンはジョンに、主席連合の古式に則ってグラモンとの一対一の決闘に持ち込めと知恵を授ける――といったストーリー。
大阪のシーンの一部は実際に道頓堀でロケしたようだが、ホテルの場面は「初志貫徹」というネオンサインが夜空に輝いているなど微妙だ。シマヅの子分のヤクザたちが、ダンビラはとにかく弓矢や手裏剣を武器に戦うというのも、どうなのかな。グラモンの戦闘員たちの装束も、戦国時代劇の雑兵を意識したような意匠。とはいえ、シマヅが仁義に篤い漢に描かれているのは胸アツだ。
ラストは「ジョンはどうなっちゃったの?」という感じだが、チャプター5の準備が発表されているから、実は……ということなんだろう。