「考えずに感じよう」ジョン・ウィック コンセクエンス がばちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
考えずに感じよう
アクションシーンの満漢全席フルコースが、次から次へとテーブルに並べられて行く。
とっくにお腹はいっぱいなのに、わんこそばの如き勢いに満腹中枢がやられ、もはや込み上げる胃液と脳内麻薬の区別がつかなくなって来た。
長丁場なのに飽きが来ないのは、各シーンそれぞれに独自の個性が感じられたから。
それはまるで、過去に映画史を彩って来た様々なアクション映画の傑作シーンを、キアヌ・リーブスを通して再確認しているような。
もしくは、自らが40数年かけて鑑賞して来た全てのアクション映画の記憶を、走馬灯で振り返っているかのような。
途中3回ほど、ふと我に帰り、「私は一体何を見せられているのだろう」と気付いてしまうのだけど、この作品を愉しむのにもはや思考は邪魔でしかない。
ただ感じよう。
キアヌ・リーブスという男の凄味を。
そして焼き付けよう。
ジョン・ウィックという男の生き様を。
彼が傷だらけの背中に負うのは、我々映画ファンの夢と希望の「consequence」なのだから。
(大丈夫です。書いてる本人も良くわかってませんから)
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