「【”殺し、殺し、そして犬。それが、ジョン・ウィックシリーズ。”序盤はやや苛苛しながら鑑賞するも、ノンストップガンフーアクション連続技及びラストの漢気溢れる決闘シーンにムネアツになってしまった作品。】」ジョン・ウィック コンセクエンス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”殺し、殺し、そして犬。それが、ジョン・ウィックシリーズ。”序盤はやや苛苛しながら鑑賞するも、ノンストップガンフーアクション連続技及びラストの漢気溢れる決闘シーンにムネアツになってしまった作品。】
ー ジョン・ウィックファンはご存じの通り、このシリーズに犬は欠かせない。
何故なら第一作は、ジョン・ウィックが愛した亡き妻から贈られた愛犬を殺された事で、ロシアンマフィアを壊滅してしまうし、その後の作品でも犬は重要なキャラとして描かれている。
今作でも、然りである。-
◆感想
・序盤は、第一作からシリーズを鑑賞していても、ややストーリー展開が粗い。
NYコンチネンタルホテルで掟を破ってしまったジョン・ウィックを助けた支配人のウィンストンは”首席連合”から全てを託された狡猾だが、小物感が半端ないグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)によりNYコンチネンタルホテルを破壊されただけでなく、このシリーズの名キャラであるコンシェルジュ、シャロン(ランス・レディック)を撃ち殺されたのである。
ー グラモン侯爵のにやついた表情が、物凄く腹立たしい。ー
・で、舞台はイキナリ大阪コンチネンタルホテルへ。
ジョン・ウィックの旧友支配人シマヅ(真田広之)やケインを演じたドニー・イェンの登場は嬉しいが、
”何で、ハリウッドが描く日本って、日本刀に弓矢に浮世絵なんだよ!”
と脳内で突っ込みつつ鑑賞続行。
・序盤からグラモン侯爵とジョン・ウィックの懸賞金を電話で付け狙う”ミスター・ノーバディ”という黒人の愛犬家の存在。
ー このコンビが、後半良い活躍をするのである。”ミスター・ノーバディ”は絶対にジョン・ウィックのファンだね!-
・で、グラモン侯爵とジョン・ウィックが男らしく、決闘に臨むのかと思ったら狡猾なグラモン侯爵は自分の代わりにケインを立てる。”勝てば、お前もお前の娘も自由だ。”
更に、決闘場であるサクレ・クール寺院へ向かうジョン・ウィックを妨害するために懸賞金をドンドン吊り上げるグラモン侯爵。
ー 全く、卑怯な奴である。だが、この辺りから物語は一気に面白くなるのである。
■怪しいラジオDJの女が、殺しを煽る中掛かる”黒く塗れ”。
そして、エッフェル塔の下のランドアバウト内でのジョン・ウィックと殺し屋達が、車がバンバン走る中での決闘シーンは興奮するし、更にサクレ・クール寺院への222段の石段での次々に現れる殺し屋達とジョン・ウィックの決闘シーンは白眉である。
<あの、階段転げ落ちシーンはジョン・ウィックシリーズの中でも名シーンではないかな。>
で、そこに現れる”ミスター・ノーバディ”と愛犬。
彼は、ジョン・ウィックではなく且つて彼の愛犬に酷い仕打ちをしたグラモン侯爵の手下を撃ち、愛犬も実に効果的な攻撃と仕返しをするのである。
<漸く、ケインと共に辿り着いた朝焼けのサクレ・クール寺院での決闘シーンも良い。
ケインとジョン・ウィックは最初は30歩づつ歩き、拳銃を撃つも致命傷にはならない。そして、20歩。最後は10歩。
そこで漸くジョン・ウィックの傷ついた姿を見た愚かしきグラモン侯爵が”止めは俺が・・。”と言ってケインから拳銃を取り、ジョン・ウィックに銃口を向けたその時に火を噴くジョン・ウィックの銃。
実に爽快なシーンであった。
ジョン・ウィックの介添え人であるウィンストンの愚かしきグラモン侯爵に向けた言葉も素晴らしい。スッキリする。
そして、階段途中で涙する”ミスター・ノーバディ”の姿。
ラストのシーンも見事なシリーズの締めである。
・・と、思ったら・・。マサカのケインが娘に花束を持ってにこやかに近づく姿に向けられた刃を持ったシマヅの娘、アキラの姿。
成程、”コンセクエンス”ですね。>
■2023年9月27日 追記
・ヤッパリ、レイトショーで観ても、今作を長いとは思わなかったな。
多分、第1作目から劇場で観た来たからかな。
で、矢張り小物感が半端ないグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)が、このシリーズの陰の名キャラであるコンシェルジュ、シャロン(ランス・レディック)を撃ち殺すシーンは、ホントに頭に来たんだよね。
◼️シリーズを通し、慇懃実直なコンシェルジュ、シャロンを演じたランス・レディックさんの若すぎる死に哀悼の意を表します。残念です。
まー、アメリカ人の思い浮かべる日本人は、相変わらずのニンジャ、サムライ、ハラキリなわけで、弓のサイズ感(洋弓)、むき身の刀を室内で振り回すとかねー。
ブラピと真田広之が出てたあの映画のように「狙って」やってるんだろうけどね
おはようございます!
本作面白かったですね~
私個人的、水木金で4作観たんですがホントに面白かったのは1、2作目かなぁ~時間を感じる事なく引き込まれました。
個人的にはシリーズとして続いて欲しい作品と思ってたんですけどね~