「震えるほど脚本がうまい」THE KILLER 暗殺者 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
震えるほど脚本がうまい
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韓国映画の制作体制の強さを感じたね。エンタメ作品の脚本として、めちゃくちゃうまくできてた。
トップシーンのアクションはすごいけど「イチ、ニ、サン、シ」ってリズムを合わせて踊ってる感じもあるのね。この作品通じて、アクションシーンで「うぉー」ってのはなかったな。
でも、いいの。脚本すごいから。
奥さんとの約束のシーンがきて『絶対に傷つけちゃいけない子なの』って、作品を貫く主張をビシッと出してくるね。
それでじゃあ、いわゆる良い子が来るのかなと思うと、とんでもないガキが来るし。
その後の展開も「え?」「ん?」ってのが続いて良かった。
そのうえ、一つ一つのシーンがうまいね。台詞も予期せぬ返しが多かった。
感情を表すところもすごい。
『あなたはいつもガキ○号って言うのに、名前を呼んだ』とかね。
『おばさんが一番恐いんでしょ』『ああ、恐い。失いそうで』は痺れた。
敵役がスペツナズ・ナイフ使ってたね。マンガの《パイナップルアーミー》で見たことあったんだけど、思ったより大きかった。
そして、その遣い手が高須クリニックに似ていて、登場すると「高須クリニック出てきた」と思いながら観てたな。
大団円になって、やれやれとラストシーンにきたところで「それ、その伏線だったの」とまんまとやられた。全く読めなかった。うまいな。そんなところも良かったよ。
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