「【”異常なる自己顕示欲と承認欲求欲を持つ負けず嫌いで、知ったかぶりで、嘘も平気でつく女性が行った事。”今作は女性の顔面が変容していく様が怖い怖い北欧ホラーである。】」シック・オブ・マイセルフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”異常なる自己顕示欲と承認欲求欲を持つ負けず嫌いで、知ったかぶりで、嘘も平気でつく女性が行った事。”今作は女性の顔面が変容していく様が怖い怖い北欧ホラーである。】
■仕事で成功を競い合う関係にあった恋人、トーマス(アイリク・サーテル)がアーティストとして脚光を浴びたことで激しい嫉妬と焦燥感に駆られたシグネは、自分の自己顕示欲と承認欲求欲を満たすモノを求めてロシアの副作用が酷い事が分かっている違法薬物リゾクテルを購入し、大量に服用する。
案の定、薬の副作用により顔が膨れ上がり、皮膚はひび割れた恐ろしい姿で入院し、恋人の関心を勝ち取ったシグネ(クリスティン・クヤトゥ・ソープ)
だが、異常なる自己顕示欲と承認欲求欲はエスカレートしていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・良く、このような物語を思いついたモノである。シグネは序盤から負けず嫌いで、知ったかぶりで、嘘も平気でつく女性として描かれる。
・だが、恋人トーマスがアーティストとして認められてことを喜ばず、逆に副作用が酷い事が分かっているロシアの違法薬物リゾクテルを購入し、大量に服用するシーンが、とても恐ろしい。
・案の定、彼女の顔は無残に腫れあがり、皮膚はひび割れ、驚いた恋人トーマスは入院させるが、彼女は”謎の病気”と嘘をつき続けるのである。
彼女は、明らかに精神が破綻している。それは、彼女が見舞いに来なかった人を、自分が死んだときの葬儀のリストに入れない事を夢想するシーンでも明らかである。
・そんな彼女を、写真のモデルに起用したり、本を執筆させたりする人達。だが、モデル撮影の前に、彼女の髪は抜け始める。そして、モデル撮影の時に、彼女は血を吐き、痙攣し病院へ運ばれる。その異常な様を見て、スタッフの男性は嘔吐するのである。
<その後、彼女の行いは明らかになり、数少ない友人、マルテは彼女の事をオカシイと言い、去る。恋人は逮捕され、醜い顔になった彼女は一人、泣き崩れるのである。
今作は、異常なる自己顕示欲と承認欲求欲を満たすために女性が行った事と、その結果により女性が変容していく様が怖い怖い北欧ホラーなのである。>