「おマヌケな主人公を許せるかどうか」見知らぬ隣人 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
おマヌケな主人公を許せるかどうか
それなりに韓国映画を観ていると、韓国と日本の様々な違いに気づくことがある。食や酒に対しての考え方とか人との距離感とか住宅事情とか。玄関の鍵が暗証番号を入力するタイプなのが印象に残る。日本ではほとんど見たことがない。そして警察官の採用試験を受けるのにお金がかかることも韓国らしい。本作ではこんなことがあんな怖い目にあうことになる最初のポイントになっていた。
警察官志望のくせに色々と軽率な行動をとる主人校チャヌ。5年も試験をパスできないのもダメだが、酒癖が悪いのはもっとダメ。さらにスマホを探しに人が死んでいる部屋に戻ったのに、素手でベタベタと触ったり、勝手に推理を始めちゃったりするのもダメだし、かわいい女の子に弱いのはもう最悪。警察官になっても不祥事起こすか問題警察官になるだけだ。
ただ、そんなダメなチャヌだからこそパラパラする展開が生まれるし、少し笑ってしまう展開になったのもたしか。粗いよなーと思ってもそれなりの話に仕上げてるんだから侮れない。ラストのワンシーンだけはどっちなんだ?とモヤモヤするが、それなりに楽しんでしまった。映画じゃなくて舞台向きな脚本だから、日本で舞台化してもいいかもしれない。登場人物も6〜7人でいけるし。
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