「学問は美しい」不思議の国の数学者 sumichiyoさんの映画レビュー(感想・評価)
学問は美しい
久々の韓流映画でした。韓流らしく、ドラマチックな展開が面白かったです。
序盤、学校の殺伐とした雰囲気の中で浮いてるジウ君に少し親近感がわきました。だからこそ、同じく脱北して社会の中で浮いてる人民軍ことハクソンさんと気が合ったのではないかと思います。その2人が数学を通して心を通わせ、自身の人生と向き合っていく姿がとても感動的でした。
主演のチェ・ミンシクの映画は初めて見ました。演技に渋みがあり、オーラを感じました。でも、数学の話をしている時だけ子供っぽくてさすがだと思います。ジウ役のキム・ドンフィもどこか暗いけど人懐っこくて素直な演技にとても好感が持てました。
本作は現在の韓国国内のみならず全世界の学校の在り方を投影した作品だと思います。学生は将来のため内申のために学び、親や先生も将来のいい暮らしのために学ばせる。でも、本来の学問はもっと純粋で、無理に詰め込むものでないと思います。そういった視点を持てた人が学問を美しく感じられるのではないでしょうか。この作品は学問を学ぶ姿勢を改めて教えてくれた作品でした。
コメントする