「ヘブンズドアって、その使い方OKなの!」岸辺露伴 ルーヴルへ行く bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘブンズドアって、その使い方OKなの!
木村文乃のなんとも言えない色気にやられた。17歳の岸辺露伴が、ガン見してスケッチしたくなるのもしょうがない。幻想的で、黒田清輝の湖畔を連想してしまう。
テレビドラマの『岸辺露伴は動かない』のスタッフが再集結しただけあって、雰囲気も演出もそのままで、劇場版としてグレードアップしている。菊地成孔の音楽がミステリアスなムードを醸し出す。
高橋一生の振り切った露伴なりきりぶりは、文句をつけようのない100%の岸辺露伴。荒木飛呂彦のイメージそのまんまじゃない。
ボケ役の飯豊まりえもハマり役。露伴邸からの強制退出シーンが好きなんだけど、今回も盛り込まれていた。
荒木飛呂彦がルーブルで直接取材しただけあって、リアリティがある。美術館の中で模写をする学生が登場するが、ルールを守れば模写していいらしい。そのルールというのが、贋作を防ぐために等倍で模写してはいけない。なるほど、納得です。
ルーブルの地下の秘密とか、消防士がなぜ常駐しているかとか、興味がそそられる謎を織り交ぜながら、物語はクライマックスに向かって行く。
ラストは、圧巻だよね。高橋一生と木村文乃が作り出す世界に没入してしまう。
ヘブンズドアって、その使い方OKなの!
追記
原作を電子書籍で購入。荒木飛呂彦本人によるフルカラー作品なので、他のカラー版とは、出来が違う。ピンク・ブルー・セピアを効果的に使った色使いで、文芸作品の香りがする。
こちらのレビューのとうり
ドラマでも飯豊まりえさんが岸辺露伴先生にケーキを差し入れした後に玄関のドアの閉め出しがあり、ドアを閉めた後にドアが再び開き、小さいカバンだけを渡し戻す!シーンがありました。見る人によって捉え方が異なりますがあれも特殊な能力以外のヘブンズ・ドアーだと面白く見ることが出来ました。
私は劇場版で初めて観ました。ヘブンズ・ドアーで岸辺露伴が持っている特殊な能力なのですね。ペラペラとめくられる本のページに漫画家である先生が書き込んだことがそのとうりになることを後に知りました。
あの露伴先生が惹かれる、となると相当な変人か並外れた美女とかでないと納得がいきませんが、木村文乃はもう言うことなしでしたね。曇り空のルーヴルもまた美しく、リアリティがありました!
失礼します
共感ポイントありがとうございます
使い方ですが、ギリギリOKみたいです(苦笑
自分に掛けて、追記するのはOKですが、元々書いてある内容は読んではいけないようです だから、咄嗟に手に「追記した字を拭え」と書いたのも、まぁ、ご都合ですので(苦笑
ルール上は間違っていないが、始めに結論ありきみたいで、高揚感は多少削がれますよね(苦笑
多分、本人完結の構図なので、第三者が介入しないところに今作の煮詰まり感を醸し出してしまう点が拭えない世界観だと残念ながら感じております
失礼しました