「すみっコディスコ」映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
すみっコディスコ
かわいいかわいいすみっコたちの映画第3弾。先にゴジラを観て今作というとんでもない緩急の差ですが、こちらもとても素晴らしい作品でした。入場特典はくま工場長が褒めてくれるステッカーでした。もうここから優しかったです。
上映前にジャニーズ事務所問題でイノッチのナレーションが無くなるという一悶着がありましたが、そんな事情はあれどしっかり公開してくれた事にまず一安心です。
3作目もやはり素晴らしかった…!すみっコたちの可愛さはこれでもかと詰め込まれており、物語も重すぎずとも現代人に通ずるものがあり、それに対してのアンサーもすみっコたちらしくその行動も含めてウルウルっときました。
日常のすみっコたちがおもちゃ工場に迷い込んでしまい、そこで出会ったくま工場長と交流を深め、おもちゃ工場で働いていく…といった感じのあらすじです。
すみっコたちはもう問答無用で可愛いです。もうずっとモチモチしています。すみっコたちだけでいる時はみんなそれぞれのポジションに収まっているというのもなんか良いなぁって思いました。
オリキャラのくま工場長は働き者で、あれよあれよと言わんばかりにすみっコたちを工場に招き入れて働かせるという見方を変えればブラックじゃないかと思いましたが、業務内容はシンプルにおもちゃを作るというものなので、すみっコたちも楽しそうだったので見ていてホッとしました。
すみっコたちと離れるのがそんなに寂しいのかってくらいにたくさんおもてなしをしてくれて、たくさんご飯を食べてもらって、泊まる部屋まで用意という力の入れよう。なおそれぞれの部屋に皆喜んでいたものの、最終的には同じ部屋にぎゅうぎゅうに集まって寝るというすみっコらしさも全開でした。
くま工場長が暴走してしまい、すみっコたちを働かせまくるという大変なことになってしまいますが、それには事情があって、くま工場長はおもちゃが操られており、実際は工場そのものが本体だったという展開がやってきます。工場は最初は小さい工場だったものの、おもちゃの需要が増えた事もあって大きくなり、そこで働く生き物たちが活き活きしているのを見るのを喜んでいました。
しかし、時代の流れとともにおもちゃの需要は少しずつ減っていき、やがて工場は一人ぼっちになってしまったという辛い出来事につながってしまい、そこにやってきたすみっコたちに延々おもちゃを作ってもらえばずっと活動できるんじゃないかという考えからの行動だったんだなというのが最終的に繋がっていきます。
おもちゃたちも遊ぶ事を強要してきて、AI(今作ではおもちゃのスタンプマーク)の暴走がゾンビ映画ぽかったり、まさかまさかのすみっコカーチェイスも楽しめるなど意外なジャンルミックスも今作の特徴だと思います。
しろくまがどうして寒がりなのかというエピソードもうまく絡み合ってきます。弟やお母さんがふわふわしているのに対し、しろくまはシュッとした毛並みなので、そこで寒さの耐性の差があったのかなというのが分かりやすく表現させられていました。
お母さんからプレゼントしてもらったくまの人形を大切に大切に持っており、ぺんぎんから託されたくまの人形をぎゅーっと持っている姿がキュートでしたし、工場にずっとずっと大切に持っているよーと見せてくれたシーンは本当にキュンキュンしました。
少しノスタルジーな終わり方も前2作とは毛色が違うなと不思議な気持ちになりました。
早くも3作目になりましたが、まだまだすみっコたちと不思議な世界や生き物たちとの交流を見守っていきたいなと思いました。我が家に1匹すみっコがいたら人生バラ色になる気がします笑
鑑賞日 11/3
鑑賞時間 18:00〜19:20
座席 A-2