「本作からでも十分に楽しめる「すみっコ」たちの日常を描いた映画第3弾。背景に経済的な仕組みがあり、物語の骨格を上手く支えていた。」映画　すみっコぐらし　ツギハギ工場のふしぎなコ　細野真宏さんの映画レビュー（感想・評価）

お馴染みの「イントロ」がしっかりとしているので、特に予備知識がない状態で本作から見ても十分に楽しめるようになっています。
本編では基本的には誰も言葉を発さずに、映像上で「マンガのセリフ」の如く「ひらがなの書き文字」で声を発する「すみっコ」たち。
その「ひらがな」が読めない子供や、物語の流れを汲み取ってもらうために用意されているのが効果的なナレーションです。
第1作と第2作では男女の掛け合いのような形で行われていましたが、本作では本上まなみが一人で進めるも、普通にしっくりと来ていました。
本作では、タイトルにある「ツギハギ工場」が出てきて、ここがメインの舞台となりますが、背景に経済的な仕組みがあります。
これが意外と上手く物語の骨格を形成していて、メッセージ性も強く伝わってきて良かったと思います。
個人的には、この3作品の中では一番好きな作品でした。
エンドロール後に少しだけ物語が進みます。