「予想を超えた子供向けでした」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White ixさんの映画レビュー(感想・評価)
予想を超えた子供向けでした
元々キッズ向けっぽい気配は感じつつ、実際小学生までのお子さんはかなり楽しめそうな内容だったのでフラットな評価として星3にしました。
よく動き、ネタ的にも子供心はたくさん擽られる要素があるとおもいます。
一方で、大人のファンが観るにはなかなか好みが割れそうな仕上がりでした。
私的には、ネタが幼稚とか以前にキャラクターの行動理念に納得がいかない場面が
多すぎたためかなり「う〜ん」となってしまいました。
まず他人の荷物を勝手に開けた上大切であることが明らかな食べ物を直に手に取るな
(子どもとはいえ倫理欠如すぎ)
(最後ちょっとだけ怒ってもらえてよかったけど)
男二人に対して「チョコ泥棒」と言うが、どちらかといえばアーニャの方がチョコ泥棒
ヨルさんの思考ロジックに無理がありすぎて世間知らず超えてただのガチサイコパス
※元々サイコではあると思うけど行き過ぎな気がした
(家族旅行の打診はどうかんがえても「出張」にならんやろ)
(気候差のある土地で着てる服に対して「服の趣味がいつもと違う」とはならんやろ)
(旅先の市場で土産物のリップを自然な流れでプレゼント←“突然”ではないやろ)
観覧車での全力ビンタを受けたロイドさんの感情ってどうなってんだ…?とか
女の子である主人公の尊厳問題…は一旦置いておくとしても
「異物誤飲→排泄待ち」なら便意きた時点でとりあえず出せば…?
(出たあと隙をついて逃げれば?)だし
何よりも誤飲後食事や観光までして散々1日過ごした挙げ句
歯の裏にくっついてた←さすがに気付かんか?!?!! みたいな
散々アーニャを顔芸枠として使い倒された末の
ラストのダミアニャのくだりにしても
もはや取ってつけたように感じてしまってちょっと残念でした。
(ちゃんとヒロイン要素あったんかい…と思ったら尊厳問題思い出してかわいそうになった)
キャラクターに関してはほんとに諸々納得行かずなことが多くて惜しかったです…が、
ヨルさんのアクションシーンは迫力あってすごくよかったですし
うんこの神様のくだりの作画演出チャレンジもアニメーションとしておもしろかったです。
(出てしまってるのか未遂なのかがわかりにく過ぎ問題はありましたが)
なんとなくですが、2期OPがクレしんで名を馳せた監督を起用していたところからも
アニメ公式はこの作品を“色んな意味で”そういう枠に解釈、着地させようとしてるのかな…?と改めて感じさせられた作品でした。