「迫力あるアクションと家族愛」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)
迫力あるアクションと家族愛
スパイファミリーはテレビアニメを見て以降、USJでコラボグッズを買うぐらいどハマりしました。丁度劇場版が公開されるということで、この機会に観に行きました。
フリジスの街並みは美しく、フォージャー家と一緒に旅行しているような気持ちで楽しめました。中でも雪景色に立ち並ぶ屋台を歩いている場面は、旅好きの私にとってワクワクが止まりませんでした。
アクションは満載で、後半の飛行船で繰り広げられる軍隊とのバトルは圧巻でした。今回は池袋のIMAXで観たので、音響は銃弾や飛行機が周りで飛んでいるような臨場感があり、まるで自分も戦闘に参加しているような感覚になりました。ロイドがボスとぶつかり合う場面では、メリハリのある色彩によって迫力が増していました。私は、邦画アニメでもIMAXの高いクオリティを発揮できることに感心しました。
コメディ要素も多く取り入れられていたのもよかったです。アーニャは可愛いだけでなく、表情豊かで見ているだけでも面白かったです。特に、飛行船に拉致されているときに取った行動はあまりにもシュールすぎて笑ってしまいました。
そして何よりも、家族愛が丁寧に描かれている点が素晴らしかったです。血が繋がっていなくても、本当の家族みたいな絆があるように感じました。ロイドとヨルの関係が一時的にギクシャクしているときはアーニャが必死で仲直りさせようと行動し、反対に囚われたアーニャを2人が助けに行こうとする姿は「頑張れー!」と応援したくなるぐらい興奮しました。
本作は劇場版オリジナルのストーリーになっています。それもあってか、冒頭で作品の概要についての説明もあったので、原作やアニメを知らなくても問題なく理解できると思います。
怖さやグロテスクの要素は少なく、とてもシンプルで見やすかったので、純粋に満足できるエンタメ映画になっていました。今年最後に劇場で素晴らしいアニメを観ることができて最高でした!