ノック 終末の訪問者のレビュー・感想・評価
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宗教的思想
予告編の作りとは全く印象の違う内容の映画でした。
日本人と括ると乱暴で雑ですが、宗教的感覚がかなり乏しい現代日本に置いては置いてけぼりと言うか、なんじゃこれ?的な感想を持たれがちな映画だったのではないでしょうか?
本国での評価も調べてみたいと思いますが、主人公を敢えて同性愛者二したのはより現代社会の多様性を表すためだったのでしょうか?
単なる愛とはと映画ではなくかなり壮大なテーマとなっており終わってみたら、世界を救うと言う着地点に。
宗教的思想がかなり色濃く入っている映画なので娯楽映画とは言い難いですが、面白く鑑賞出来ました。
偏見の熾烈さ?
<映画のことば>
「愛する者を差し出せと?」
「犠牲だよ。皆のために大切なものを渡す。」
「その価値が?僕らの存在を憎む連中たぞ。」
「怖いからだ。僕らも同じ。」
「連中は怪物。破壊し、傷つけ合う奴らだ。」
「守るものがあるから、怒りが生まれる。」
性指向についての理解が進んできたとは言え、まだまだ偏見や予断に満ちみちているということでしょうか。要するに。本作は。
そういえば、かつてとは言え、「同性愛者の間には子供が生まれないから、非生産的」とまで放言した政治家が、どこぞの国にはいらしたような。
エリックとアンドリュー(ウェンパパ)のカップルが週末を過ごす別荘に突如として現れた四人組は、作品中ではヨハネの黙示録の四騎士にも例えられるようですけれども。
しかし、そういった宗教的確信を持ち出してまで、そのうえ終末感的な天変地異すら引き合いに出してまで、彼らの関係に対する偏見・予断を喧伝する狂信的な輩(やから)だったのでしょうか。くだんの四人組は。
すなわち、彼・彼女らに対する偏見・予断は、それほど熾烈なものだと言うことを、訴えたかったのだとも思われました。本作は。評論子には。
M・ナイト・シャマラン監督に一流のミステリー仕立ての手法で。
おもんばかるに、エリックとアンドリューの二人は、同性のカップルであるが故に、謂(いわ)れない偏見や中傷を、幾度となく受けてきたことでしょう。
上掲の映画のことばは、そういった、謂れのない偏見や中傷を、必要最小限のダメージで受け流すための「生活の知恵」…自らを守るためのバリアでもあったのだろうと思います。評論子は。
そして、エリックの両親の二人の関係についての無理解も、相当なプレッシャーとなっていたのだとも思います。
本来であれば、一番の理解者になってしかるべき両親ですら、片道7時間もかけてエリックとアンドリューとを訪問しながら、たったの45分で話し合いに見切りをつけて帰ってしまうという有り様だったのですから。
その葛藤に想いが至ると、観ているこちらも、胸が潰れてしまいそうな、痛切な「痛み」を胸の内から拭い去ることがでないように思います。
充分に佳作としての評価に値する一本だったと思います。評論子は。
訪問がクライマックス
どんでん返しを期待すると、
あーそうですか。で終わってしまった。
謎の訪問者、
語り口は穏やかで3人は良い人そう。
1人の死によってカルト集団なのかもしれないと
思わせたり、
テレビがどうやら収録らしかったり、
怪しいところがいくつかあって、
コイツら何者なの?
と思ってる時は楽しかった。
ただおわってみるとなんの捻りもなく
あーそうですか。で終わってしまった。
シャマランらしいと言えばシャマランらしい。
ただ怪しい雰囲気と何がとんでもないことをやりそう
と言う絵作りは素晴らしい。
ノック7回
訪問者が何者なのか、結局のところ目的は何なのか等、
難しいなと感じる鑑賞者の方が多そうな作品でした。
(もちろん自分も)
ただ、訪問してきた彼らが何を表しているのかをセリフで簡単に説明してくれているので、同じような分かりにくい系映画の中では親切な方なのではと思います。
鑑賞後にネットで調べたところ、原作の展開とは180度違う結末にシャマラン監督が変更したそうで
その影響で当作品に対して、宗教的な側面に関する批判や論争が起こったようです。
ノックの回数7回、バスルームのシャワーカーテンに羊が描かれていることなど、宗教に関わる要素なのでは…と勘繰ってしまう小物や演出が色々あって、それを探すのも楽しい要素の一つでした。
脳内で完全する系の映画
見た目もよくて裕福なゲイカップルがなにか手術をうけた黄色人種の少女を養子に迎えて森の中の家ににげてきた。
という設定だけで、なにか不穏。
シャマランは問うている。「おまえたちの自由は、なにかこの世界のリソースを削ってかなえられている」
人間は常に、選択によって種を存続させてきた。
たまには、この種の説教を聞いておくのも悪くない。
鑑賞動機:ノックの音がした10割
いやあ、これはちょっと。
本人たちは盛り上がっても、こちらの感情は盛り上がらず。結局はセカイ系なんだけど、余計なミスリードを入れたもんだから、「世界か君か」という決断すらたまたま行った薄っぺらいものに見えてしまう。もうちょっとこう、本当らしく思わせる上手いやり方ないんですかね。
冒頭からやけにバッタを推すなあと思ったが、前半の訳わかんないまま進んでいくところは良かったんだけど。バウティスタが小学校教師みたいなギャップとかね。
あれ、今回シャマランいたっけ? …そこ!
意味不明???
М・ナイト・シャマラン監督、そろそろ末期的な症状……という感じ🤣
初期作『シックス・センス』や『アンブレイカブル』などは、「最後に観る者を驚かせるのが好きな監督なのかな…」と思っていたが、その後はパッとせず、本作に至っては「支離滅裂」感しか残らない😱
ある山の中にゲイ2人と養子の娘が過ごしていると、「世界の終末を阻止したい」という4人の男女がやって来て、「私達は終末を防ぎに来た。君たち家族3人のうち犠牲になる1人を選べ。しくじれば世界は滅びる」と告げる。
この序盤から「何、それ?」と意味不明❓
「そもそも来訪者4人はどのようにして選ばれたのか?」、「家族3人のうち1人を生贄にして世界を救えるって何?」……などなど不条理な内容だらけ。
途中からは、シチュエーションで驚かせる描き方もあったが、盛り上がらないまま終了。
時間の無駄……の典型的作品😵
私には刺さらなかった作品でした。
不条理系の映画好きなんですが。本作は私には刺さりませんでした。もっと言えばイライラしっぱなしだったんですね。
そこで何故か?を考えてみたのですが、これが上手く説明できなくて。
そこをネジ緩い脳ミソを、そこそこ回転させてみました。
不条理系と言ったってね“それ”が主人公じゃなければいけないと思うの。
私の好きな作品なので、また挙げるのですが。
『ゾンビ』では死人が蘇って人を襲って食うとか。終末世界の主役は、紛れもなくゾンビだったじゃないですか。
『ザ・チャイルド』では子供たちが、大人を惨殺してたじゃないですか。理由もなく。そんな怖い子供たちに変えてしまった“なにか”主役だったじゃないですか。
本作ね“なにか”が何だったのかがさっぱりわからなかったの。設定を生かすための、ムリクリが過ぎたように思えて。
なんでこんな世界になってしまたったの怖さが、描ききれていないように思えたの。
テレビの映像だけじゃ、怖さが伝わってこなかったの。
エンドロールの最後のノック音って、やっぱりチェーンメールみたいに、終末の世界が延々と続くってことを暗示してるの?ひとりづつ生贄を探さなきゃ終わらないお話ってことなの?
そしていずれ人類は、一人づつ滅びるってこと?ならタイパ極めて悪い。
サービスサービス
シャマランのサービス精神が今作もてんこ盛り。
ちなみにシャマランを楽しむには、結末にフォーカスするのではなく、プロセスを楽しむのが吉だと思うよ。
ときにやりすぎてお笑いになるけど、シャマランはそこも楽しい。
一つのネタで2時間引っ張る難しさ
世界の終末を防ぐために、誰か死ななければならない、
という荒唐無稽な話で、2時間緊張感を維持するのは難しいな。
さすがのシャマランでもね。
カメラワークとか編集とかは「匠の技」を見せるけど、なかなか物語に入り込めない。
ゲイカップルのどちらにも感情移入出来ないし、オープニング以降、女の子の「出番」というか「役割」はほとんどなくなっちゃうので、女の子に感情移入することも出来ないし。
キリスト教ネタで置いてけぼり
もはやナイトシャマラン節ともいうべき、いつもながらの掴みをみせる。強烈な恐怖を予感させ、幸福な生活が破壊される不安にかられる。山小屋を訪れるメンバーの会話も、恐怖と混乱に満ちていて、出だしはなかなか良い。
しかし肝心な「恐怖」の到来を描くのが、壁に掛けられたTVのニュース映像というのはいかがなものか...山小屋の出来事に終始し、段々とスケールの小さな恐怖になってくる。低予算で特大スペクタルの物語を語る寒々しさが出てしまっている。
最後の種明かし部分が聖書の話で、ん?今何て言った??残念ながらキリスト教に疎い人間は置いてけぼりである。ほぼ意味不明。
同性夫婦と養子3人家族という新鮮な家族愛の描写もこれで霞んでしまった。
Theシャマラン
深みもないがテンポは良い。
4人の人間が訪ねてくるってファーストインパクトだけでもう2捻りぐらい欲しかった。オチも。
回想シーン要らん。子供の傷も伏線なかったなぁ
ハズレのほうのシャマラン
出エジプト記の災いや黙示録の四騎士を伝えたいがために作られた寓話のような。へー、そうなんだ・・・と頷くだけの作品。
そもそも、地球が滅びるから自ら犠牲になるものを差し出せとか、突拍子もない展開で困惑するばかり。被害者とも言える弁護士アンドリュー(オルドリッジ)の言動は一般庶民を代弁してるかのようだが、結局は銃に頼ってしまうアメリカの闇まで描いていたのだろうか。なんとなくキリスト教原理主義の匂いもするのだが、ここで中和剤のようにゲイカップルを主人公にするというあざとさ。
嘘だ虚言だとTVブレイキングニュースを見せられても作為的なものを感じるのが当然。ここのアンドリューとレナードの心理戦は面白かったけど、結局はそこだけ。得られるものは何も無いし、世紀末思想の押しつけのように感じられ、むしろ不快感を与えられて終わってしまった。
映画の感想は人それぞれ。冒頭のバッタも出エジプト記なんだよな~とか仮面ライダーへのオマージュなんだよな~(ウソ)とか、見終わった感想を語り合うのも面白い・・・違うか。
回想シーンが完全に意味無し
不条理な選択を迫られるサスペンスもの。それはいいんだが、そもそも迫られる内容からして「従うわけ無いだろアホ」で終わるレベル。途中で銃を入手してるんだから危険な侵入者を全員撃って警察呼べばいいだけの話。なんでアメリカ人って警察無視するのか謎。
そういうご都合主義部分を抜きにしても、映画として致命的な欠陥がある。それは度々挟まれる主人公の回想シーンに全く意味のないこと。いや過去の葛藤とかできごとが実は現在の問題とか解決法に関係してたとかならわかるよ。でも完全に無関係。ただ単にホモカップルが過去に苦労してきましたマル――みたいな話を入れたかっただけ。これlgなんちゃらに媚び売りたかっただけだろ。芸術としての映画の敗北だわな。
シャマランはマジつまらん監督になったなー。シックスセンス以外、ぜーんぶ駄作。こんな監督むしろ珍しいぞ。
究極の選択では全然ない
誰かを傷つけたり騙したりせずただ好きな人と暮らすっていう自分の人生を守ってきてただけなのに、自分ら以外の世界を終わらせないために死んでくれって言われたらうーんじゃあ世界終わっていいわってなるかな。葛藤が全然わからなかった。そんなこと言う世界なら終わっていいよ。
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