「重いストーリー」ノック 終末の訪問者 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
重いストーリー
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先日(2024/11/01)、2回目を観ました。
M・ナイトシャマラン監督は、しばしば良作を生み出してくれます。本作はそのひとつです。
カルトや陰謀論者が、幸せ絶頂の家族を台無しにする話と思いきや、蓋を開けてみると予想外の展開をみせます。素晴らしい役者達の演技に支えられている映画ですが、ウェンを演じたクリステン・クイは本作のMVPでしょう。
古今東西、終末論を唱える人や団体は後を断ちませんが、本作は数多あるシナリオのひとつになり得るでしょう。…一部宗教団体は本作を観て目くじらを立てていると思います😅
得体の知れない男女数人、強盗にしては礼儀正しい人もいれば、どこかオドオドしている人もいる。対する家族3人の動揺は想像を超えるでしょう。
残された時間は殆ど無いと慌てている様子を見せながらも、相手家族の気持ちに共感しつつ、椅子に縛りつけておきながらも丁寧な口調で説得を続ける大男の姿は、非常に異質です。
論理的な考えのエリックと、家族を守るために感情をあらわにするアンドリューの姿、どちらにも共感を覚えつつ、感情移入して固唾を飲んで鑑賞しました。
とても考えさせられる作品です。残酷なシーンはありますが、家族で観て考えてほしいと思います。
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