劇場公開日 2023年4月7日

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「ややわかりにくい点や誤解を招きやすい点もあるものの…。」ノック 終末の訪問者 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ややわかりにくい点や誤解を招きやすい点もあるものの…。

2023年4月15日
PCから投稿

今年121本目(合計772本目/今月(2023年4月度)16本目)。

どなたか、パンフレットを先に購入して読んでから見ましたという方がいらっしゃいましたが、それもこの映画では一つの選択肢ではないかな…と思います。

あらすじ…というか何というか、家族(あれを家族というかは微妙として。便宜上)で過ごしていたら、何を述べたいのかよくわからない襲撃団か何かが家に押し入ってきて、じゃ何か取って帰るのかと思えば、世界の終わりがどうだのこうだのという宗教論的なお話を延々し続けるという、ある意味で???なストーリーです。

この点は映画を見ると「ある程度」その流れはわかるのですが、完全にわかるわけではなく、いったい何をしに来たのか…が不明です(日本では信教の自由はあっても、信教を押し付ける権利はないし、勝手に他人の家に入るほかは刑事法規に触れます)。「ある程度」いっていることが無茶苦茶なら「何か変な人がきたなぁ」なのだけど、発言全体はかなり無茶苦茶ではないし(だから、賛同するかどうかは別にして、何を言わんかという趣旨自体までは理解できる)、その意味で「展開がわかりにくい」ということは起きにくいかな、とは思います(ただ、彼ら彼女の主義主張がはっきりしない点をもって「展開がわかりにくい」という議論はありそう)。

 どうも他の方も書かれている通り、パンフを先に買うのが正解のようで、パンフには結構詳しく書かれているようです(こちらもそうしたかったのですが、コナンやらなにやらで映画館がパンパンでできなかった)。

 採点にあたっては下記を考慮して4.6→4.5としています。

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 (減点0.2/映画の主義主張がわかりにくい)

 ・ 結局、犯人(何をもって犯人というのかは、本映画では難しいですが…)に合わないように「家にはきちんとロックをしましょう」とか、「緊急時には命を優先にしましょう」とか、あるいは「個人の信教を他人に押し付けないようにしましょう」等いくつかの映画の主義主張が考えられますが、本映画はそれが何なのかがよくわからないです(ただ、おそらくパンフに書いてあるらしい回答(私もある程度想定がつく)が正解?)。

 (減点0.2/一般指定としてはやや配慮が足りない)

 ・ この映画は一般指定ですが(公式サイトも参考)、確かに描写において配慮を要する部分はないものの、映画の主義主張がわかりづらい等かなり「変な」映画であるのは確かなので(ここはどうにも否定はしがたい…。子供の方が見ても意味は多分わからないし、下手すると「テレビ番組」(ネタバレ回避)の部分(ネタバレ回避)でトラウマ級になる?)、もう少し配慮は欲しかったです(ただ、映倫の指定するグレードの一つ違いと思えるものは0.2で統一)。
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yukispica