「シチュエーションを楽しむ」ノック 終末の訪問者 moroさんの映画レビュー(感想・評価)
シチュエーションを楽しむ
ホラーで定番の設定を楽しむシチュエーションスリラーです。
携帯電話がつながらないくらい自然豊かな山小屋。
そこで余暇を楽しむ家族のもとに、謎の4人組が訪れます。
巨漢の訪問者レナード(デイブ・バウティスタ)の存在感がすばらしいです。
物語の主人公は家族ですが、作品の軸はレナードでしょう。
ところどころチープな演出のみえる本作ですが、凄みをもたせ観る人の注意を惹き続けられるのは、彼の魅力によるところが大きいのではないでしょうか。
冒頭からスリリングに展開しますが、「なぜ」に対する説明がないのですっきりしませんし、家族愛に関しても描写が控えめで大きな感動は得られません。
もう20分くらい使って、家族か訪問者かどちらかを掘り下げてもよかったのではと思います。
モチーフとなった題材を知る方は深読みを楽しめるかもしれません。
映画化に当たり原作小説が邦訳されているので読んでみたいと思います。
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