「話は普通、演出はシャマラニング」ノック 終末の訪問者 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
話は普通、演出はシャマラニング
地球が悲鳴を上げている!人類存続の未来がかかっている…コロナ以降に問う、世界はそこまでして守る価値のあるところなのだろうか?人類の一部は裁かれた
ポスト・コロナというよりウィズ・コロナな時代にぼくらのシャマランが仕掛けたスリラーはそうした必然性はありながら、プロット自体は決して珍しいものではない。つまり世界か愛する者かパターン。だけど、彼の手(と前作『オールド』等然り華はあまりないけど見た顔が結構揃うキャスト陣たち演者の力)にかかれば巧みにサスペンスに掛けられては見ていられるし、何よりカメラを真直ぐと見据える登場人物たちの視線はこの地球で共に今を生きる僕たちに投げかけられている。月並みかもしれないが、あなたならどうしますか?と。まさしくラスト・オブ・アス。
シャマランと子供、彼の作品に出てくる(そして往々にして視点人物などメインで重要な役割を担うことが多い)子供たちを見ているとシャマランがいかに子供たちへの演出が長けているかも伝わる。ちなみに今回のシャマランはTVショッピングしていました。知的なデイヴ・バウティスタも家族想いなジョナサン・グロフも見るからにヤバそうなルパート・グリントも、キャスト皆よかった"最悪な週末"大喜利。傑作感も芳ばしさもなくサプライズの無い(とりわけシャマラン作品として彼の癖強フィルモグラフィーの中で)比較的普通な印象の作品ではあるが、別に嫌いではなかったし楽しめた。
勝手に関連作品『ハプニング』『ノウイング』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『天気の子』
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