「出たがり監督の出番は控えめ」ノック 終末の訪問者 k_keitaroさんの映画レビュー(感想・評価)
出たがり監督の出番は控えめ
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最近のジャンル映画は「もっと落ち着いて話し合えば、そんなに事態は悪化しなかったのに〜」と思ってしまう事が多い。無論、事態は悪化した方が映画として盛り上がるのは分かるのだが、事態を悪化させる為にわざと人の話を聞かないように見えてなかなか共感しにくい。現代の人類の最大の敵はコミュニケーション不足なのではとも思ってしまう。
本作でも”加害者側”の訪問者はコミュニケーションを試みるが、”被害者”側の家族はそれを受け入れない。いつも通り観ている側はイライラさせられはするが、本作の場合”冷静であればあるほどコミュニケーションを取らない”という選択になる事にリアリティも共感もできる。
まあ、もっと説明してくれてもいいのになとは思いましたが、、、
そもそも、訪問者が死ぬと人類が裁かれるというルールがよく分からなかった。
あと、最近覚えたてのポリコレという言葉を使いたいだけでそういう要素が出てきたら鬼の首を取った様にブースカ言ってる人が多いが、主人公をゲイカップルとアジア人の少女にしたのもオチにちゃんと繋がって良かった思う。
とにかく、MNシャマランの映画はドンデン返らなくても、ドンデン返らない事がドンデン返しになるので、コレはコレで良いと思える私はシャマラン原理主義者なのです。
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