劇場公開日 2023年3月17日

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「有名女子大です!→どこ大?→んんっ?」死体の人 サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5有名女子大です!→どこ大?→んんっ?

2024年1月25日
iPhoneアプリから投稿

2023年劇場鑑賞20本目 傑作 78点

鑑賞後感がたなびく邦画ミニシアター作品

このスケール感と収まりの良さがミニシアター故の良さで、起承転結とメッセージ性も素晴らしかった

奥野瑛太と言えば、強面を生かしたバイプレイヤーというイメージでしたが、おそらく今作が当方鑑賞してきた作品の中で初めての主演作で、売れない役者だけどこだわりが強くて、純粋で社会に染まりきれていない、中年に差し掛かっている若者が自分の位置に葛藤しながら、ベクトルは違えど同じように存在意義に悩む唐田えりかと出会い、皮肉にも今作のテーマせもある生と死、生きるや生まれる、作品も現実も演じるというのに通じる、風俗業を営む彼女、デリヘルもある種サービス中は演じていたり、一歩間違えると妊娠してしまい新たな生命の誕生、母体の死の可能性、など奥田瑛太と似ているところがある

個人的な2023年劇場鑑賞81本中の10位にランクインしていて、未完成映画予告編大賞の最優秀作品なだけあって、見やすい90分台に納めながらも予告からちょうど良く膨らませ収めた今作は、それこそ日頃あまり映画を観なかったり、日本映画は面白くないと懸念している、国民の大多数に見て欲しい作品です

2024年も今作のようなユーモア溢れる小規模ヒューマン邦画をたくさん観たい

是非

サスペンス西島