「やる気マンマン、「マンのマンマンですか?」(笑)」キングダム 運命の炎 コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
やる気マンマン、「マンのマンマンですか?」(笑)
人気作『キングダム』シリーズの第3弾です。アマプラで再び解禁されました。原作未読につき楽しみです。
前半は総大将となる王騎将軍から、なぜ中華統一を目指しているのか問われ、その決意の元となる嬴政の趙から秦への千里行が描かれます。そこには杏さん演じる柴夏のほか身を挺して逃亡を守ってくれた人たちへの思い、約束が語られました。
私自身もいい歳となり最近やけに過去を振り返る機会が増えてきましたが、人生の分岐点には必ず守ってくださった人の存在があったことに今になって気付くことが多く、その人たちのおかげで今があることに感謝する日々です。
吉沢亮さんのアップも多いパートですがあらためて…どの角度から見ても美しいです。
中盤からようやく主人公の信が登場、王騎からとんでもないミッションを課されます。
場所取り以外で戦を効率的に進める方法、敵の有能な武将を殺していくこと…側面から突入、どさくさに紛れて副将のひとり片岡愛之助さん演じる馮忌の首獲り!
わずか100名でどさくさ紛れでやるにはあまりにも兵力差がデカ過ぎますが、豆粒のままか石になれるか、引き受けた「童(わらべ)信」へ褒美として「飛信隊」の名前が贈られます。
「殿の火矢」として犠牲者を出しながらも「飛信隊」の名に負けない大活躍を果たしました。途中ドキドキしながらも終わってみれば大勝利、ちょっとあっさりし過ぎなんでは?くらいに思っていたら、さすがにそんなすんなり進む訳はありませんでした。
羌瘣に「最も恐ろしいのはもともと神を体に宿す者、武神」、昌文君には「まるで武の化身」などと最大限に前フリされてた龐煖が最後の最後に登場、途中シルエットは見せてくれますが誰?って思ってたら吉川晃司さん!!勝利の祝杯をあげる飛信隊の前にまさかの一騎で現れ無双ぶりを魅せてくれます。敵ながらメチャかっこいいです!!
あと飛信隊副隊長の渕を演じる田中美央さん、王騎将軍に睨まれた時の狼狽える演技、コミカルさが光ります。
前作同様、新キャラを演じる山田裕貴さん、小栗旬さん、佐久間由衣さんが顔見世程度に登場、次回作での活躍への布石を打たれ期待させられます。
回を追うごとに戦のスケールがデカくなってきているので当然CGも使われていますが、人間が米粒くらいになる俯瞰図でも割と動きが見て取れて、いい仕事されてるなと思います。
本作で何より嬉しかったのは長澤まさみさん演じる楊端和の再登場!一瞬とは言え凛々しさ、美しさ共に健在です!!!