劇場公開日 2023年7月28日

「大好きだからこそ少し厳しめに評価」キングダム 運命の炎 葉さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大好きだからこそ少し厳しめに評価

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

『遥かなる大地へ』の公開から約1年、待ちわびすぎてひからびそうでした。

反面、どうしても過去作が比較対象になってしまう本作。

まず、前編
紫夏の最期のシーンは感動。体感かなりの序盤だったので、
ここで泣いては後が持たないとブレーキをかけてしまったが、後の祭り。
以降感涙シーンが無いのでこれから観る人は各々の感情に素直に従うべき。

前作にてキョウカイの「だってお前はまだ生きてるじゃないか!!!!!」の台詞に、
予告で散々耳にしたにも関わらず劇場で爆泣きしたのに比べると少し衰える。
原作で紫夏がどれくらいのボリュームで描かれていたかは分からないが、
本編に対する紫夏パートの割合がかなり多い反面かなり端折っていると聞いたため、これで正しかったかは何とも言えない。

後編(といっても比率が実際どれくらいか気になる。)
原作未読のため、たかおと萩原くん(本作出演は出世したなと感じるものの、演技力不足は否めない…)の戦局説明は非常に助かりました。
個人的には馮忌の”実は弱い”感が強かったのですが、、、そんなことないですよね?原作ファンの皆様…
アクションシーンの信と羌瘣は見事でした。正直ストーリー良く分かっていなくても戦場シーン観れるだけで価値あり。
とはいえ、”これは無理がある”感は過去最高でした。
何だろう…過去2作も所々この心のツッコミは入るのだけど
今回は「これが映画だから」の一蹴が効かない感じ、、、没入しきれなかったです。

しかし、これまでの3作品の中で最も体感が短く感じました。
上映後咄嗟に過去の本編の時間も調べて実際に本作が一番短かったのですが、
実際の分数よりはるかに上回った体感の短さでした。

『遥かなる大地へ』では宮元の首を打ち取って
ハッピーエンドかと思いきや麃公vs呉慶のターンになり
興奮の追い打ちで非常にエキサイティングだったことを覚えています。
なので、趙の総大将登場でタイトルバックが来た時は「ここから始まるうううう!」と思っていたのですが、まさかの(笑)
紫夏パートがが長かったので戦闘パートが物足りなかったのかも。

万極と嬴政が固い絆で結ばれている某タイムリープ作品のように
予め前/後編分かれていることが分かっていれば覚悟ついたものの、
突拍子がなさすぎて思わず「え?」と声が漏れてしまった気がします。

映画単体としては★4ですが、
これまでの信頼と実績が確固たるものだったので、
次回の期待も込めて★3.5にいたします。
とはいえ本当に面白いです。
まだまだ続くであろう次回作以降も必ず劇場で見させていただきます。楽しみです!

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葉