「ヒト作品毎に面白くなっていく。」キングダム 運命の炎 しゅんいちさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒト作品毎に面白くなっていく。
そろそろお客さんも落ち着いてきたかなと思って…
コロナ禍を越えた土曜の夜に観にきた。
コロナ禍を越えた新宿は、箱詰めの如くにヒトが溢れかえり。
突然、立ち止まり写真を撮る人とかいるなか、ようやく映画館にたどり着いて…
劇場も、公開から3週くらい経過してるのに、ほぼ満席。
凄い!流石の『キングダム』
席に着いてから
幕間のTOHOシネマズならではの案内などが音声しか流れてない…
嫌な予感がする。
劇場スタッフが大きな声で
『設備不調により、現在点検しておりますのでしばらくお待ち下さい』
と、観客席に放り投げるも
ザワザワしてるだけで…
そしらぬ顔で、どこかで買ってきたドリンクを平気で取り出して飲食するカップルなど…
予定より10分くらい遅れて
無事に上映開始。
スクリーンには遠景から映し出され…
吉沢亮さん演じるセイから始まり
一気に、引き込まれる。
周囲にいる
クズな観客とか全く気にならなくなる。
外の蒸し暑さや、常識のない観光客や外国人、派手なメイドな格好で立ってる女の子とか…
何もかもをゼロにして
紀元前の中国に一気に連れて行ってもらえる。
ホントに『いい映画』はパワーが凄い。
映画の感想ですが
セイの回想で
7年前のセイを吉沢亮をえんじることに、いろいろ感じてる人もいるみたいですが…
舞台などを観てる事を考えると、そのまま吉沢亮さんが演じてくれたことに逆に感謝しか感じられませんでした。
あの『壊れたセイ』という部分をしっかりと吉沢亮さんの演技だけで表現しきってくれたからこその、月明かりの夜を観て感動してるセイを観て涙が溜まり。
そこからの流れで
杏さん演じるシカが、浅利さんが杉本さんが…
セイの前で命を散らしていくとこで、涙が溢れてしまい。
そのセイの決意は、最後まで軸として残り。
数万人の命を背負う事になる
大沢たかおさんのオウキ。
そういったもの全てが
映画のパワーになっていく。
シンが飛信隊の隊長になり
皆に激を飛ばす。
観てるコチラの腹にまで響く。
そして…バヨウの戦い。
壮大なスケールで始まる戦シーンは、戦略、戦術など
どえらいスケールで、無数の人達が殺し合いをするのだが…
表現をうまくマイルドにされてるため、凄惨さに欠けるが
逆に、だからこそ安心して観ていられる。
ここは、リアルにしようと思えばいくらでもリアルに出来るが
焦点が『激アツ』な部分に絞られてるため、スポーツを観てる感じで観れる
シンが丘を越えて
敵将の首を取るとこも
まるでラグビーを観てるような感覚で観れるから、ホントに熱くなる。
あそこで、スプラッターをやられると、多分…そうもいかない。
首を取られる片岡愛之助さんも、首が千切れるわけではない
そういう部分も含めて
ホントに、気持ち的に安心して観れる。
そして…
大盛りあがりで…
あの!ホウケンが登場してひと暴れして終劇。
一緒に観に行った
妻と心のなかで、『え?もう終わり?』
そう感じさせてくれる
ステキな映画でした。
次回作
撮影も大変だとは思いますが
次回作もやりますよね?
やってください!
心から待ってます。