「安定の演技、安定のスケール感」キングダム 運命の炎 picachiさんの映画レビュー(感想・評価)
安定の演技、安定のスケール感
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前半の月をキーワードとした王嬴政の成長ストーリー。
後半は一本の矢をキーワードとした信の合戦ストーリー。
シンプルな二部構成ながら見応えあり。
吉沢君は動きこそ少ないものの、目で語ることが出来る稀有な俳優さん。
澄んだ瞳の奥にある狂気、畏れ、威厳といった感情を見事に表現。
一方、山﨑さんは第一作目の演技はあまりにも酷すぎて未だにもう一度観るのはキツイと言う感じの演技でしたが、今作では魂が役に吹き込まれていて、観ていて素晴らしいなと感じました。
本シリーズは、信の成長物語に止まらず、山﨑さんの成長記録映画と言ってもいいかと思います。
また、視聴から1週間経って、未だに鮮明に思い出せるのは杏さん演じる紫夏の存在。
温かな情が滲み出ており、それが嬴政を王として覚醒させる重要な役割を担っています。
今回の映画は、全体的に眼差しが印象的でした。
もう少し静と動を、アップとロングを上手く使い分けて掘り下げることが出来れば、より心理描写に奥行きが出たような気がしました。
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