「佳境ではございますが、続きはお楽しみということで」キングダム 運命の炎 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
佳境ではございますが、続きはお楽しみということで
鳥瞰的に戦場を見渡す気持ちよさ。一軍の将もしくは、軍師の気分を堪能した。
このシリーズは、豪華キャストもさることながら戦の臨場感がたまらない。砂塵を巻き上げ、地響きを立てながら現れる敵の軍団に身震いする。Dolby Atmosの効果もあってか、戦場のど真ん中にいる信の昂ぶりを体験できる。
自分の目当ては、清野菜名の華麗な剣捌き。剛の戦士が多い中、たおやかに遠心力を使った技が光る。あるときは、切れ味鋭く敵を斬り、あるときは、羌瘣が竜巻となって敵兵を蹴散らかす。
大沢たかおの王齮は、今回の主役と言ってもいい。一作目のときは、あまりのムキムキぶりにCG加工なの? って疑惑の目で見てしまったが、出来上がった本人の肉体をテレビで何度か目にするうちに、大沢たかお=王齮と脳みそが認知してしまう。
ホホホ笑いをかました後、感情を表に出さないゆったりしたオネエ喋りで場を支配する。あの喋りを遮るのは、タイミングが難しいよね。
キングダム、お前もか! といいたくなるクリフハンガーな終わり方。でも、あの人を見せられたら、続きは絶対見ますよ、そりゃ。
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