「運命を切り拓く剣」キングダム 運命の炎 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
運命を切り拓く剣
"キングダム(実写版)" シリーズ第3作。
TC PREMIUM THEATER(ドルビーアトモス)で鑑賞。
原作マンガは未読。
前半エモ、後半アクションの見事な二部構成。一粒で二度おいしいとはこのこと。エイ政の覚悟が王騎に汲み取られ、信にも染み渡ってから始まった戦いはこれまででいちばん重要なものになるのは間違い無く、事実その通りで予告編で謳われている「史上最大の戦い」は大袈裟では無い。
壮大なスケールのアクションの連続に手に汗握りっぱなしなのに加え、エイ政の過去編が挿入されることで心と涙腺に訴え掛けるエモーショナルさをも兼ね備えており、まさに全方位敵無し。前作でも感じた日本映画の可能性をより強く実感する圧倒的エンターテインメント大作であった。
信と羌カイのタッグには前作を経ての信頼から生まれるアツさが。目にも止まらぬスピードの殺陣に惚れ惚れとさせられ、演者の身体能力の高さに憧れと尊敬の念を抱かせる。
将軍同士の頭脳戦も見応え充分。どちらが戦場を支配するのか。どちらが敵を掌の上で転がすのか。駆け引きに次ぐ駆け引き、知力を尽くした死闘に興奮せずにはいられない。
人馬入り乱れ、砂煙を上げながら繰り広げられる戦闘は映画館で観てこそのど迫力かと。ドルビーアトモスだと臨場感がとんでもなくすごかったから、個人的にオススメである。
1作目からどんどん面白さがスケールアップしているし、尚且つ期待を裏切らないのはキャストやスタッフの皆さんの情熱が留まるところを知らないからに外なく、本シリーズは日本の「ミッション:インポッシブル」みたいな存在になって欲しいなと思わずにはいられない。4作目が早く観たい!
[余談1]
とある大物キャストのサプライズ出演が予告されており、一方の正体は大方の予想通りでしたがもうひとりは全くの予想外で驚いた。その貫禄と存在感は史上最強の敵のそれを全身から醸し出していてぴったりのハマり役だと感じた。
[余談2]
「まさかのここで終わり!?」と思った。ひとつの戦は1本の映画できれいに終わる方がいい気がするのは私だけかしら?
殆ど物語が進んでいない。このままじゃ完結する頃には山崎賢人(実際はたつさき)はおじいさんになっちゃうなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2024/01/11:Amazon Prime Video(レンタル)
※修正(2024/07/12)