君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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宮崎駿ワールドの爆発!
アカデミー賞を受賞したので、やっぱり映画館で観てみようかな?と思い鑑賞。
なんとなく?ストーリーは分かっていて、過去の作品の良いとこどり的なものかな?と承知していましたが、正に感想は、その通りだったなぁ!という感じ。
宮崎駿の世界観を改めて感じますね。
戦時中とは言え
母を亡くして、その母の妹と直ぐに結婚する父親。その妹のお腹に赤ちゃんがいて、困惑する息子に、能天気そう(に見える)父親。そこに反発を感じつつ現実を受け入れる少年。戦時中とは言え、この設定は納得いかない。痛みとしか感じない。
映像は期待していたほど感動的では無かったと思う。人物と背景の質感の違う絵と、屋敷のお手伝いさんたちがなんであんなに大勢いるのかとか、主人公の少年や父親などにくらべて、大きくデフォルメされて千と千尋の湯婆婆の系統のおばあちゃまばかり…そこに何か意味があるのかと思ったけれど、最後までその意味はわからなかった。
そして、なぜ幻想の世界に生きるのが鳥たちだったのかも、よくわからなかった。鳥が平和の象徴だから?それくらいしか思い当たらない。アオサギは良いとしても、インコはあまりにマンガチックでアタマが悪そうで、本物の賢いインコに申し訳ないと思わせるキャラ設定。
大変申し訳ないけれど、アカデミー賞はもっと以前の作品で貰っておくべきだったと思ってしまいました。
ちなみに、お隣のおばさまは寝ていました…分からなくもない…
じいさんのマスターベーション、勘弁してください。
アカデミー賞受賞も納得の映画。但し,、、、。
アニメ作品は私の鑑賞対象にならない。大評判になっているのに、それを観ないのは映画好きな人間の沽券にかかわるので、見ることにしている。アカデミー賞長篇部門賞を獲得したので、観てみた。
自然描写の美しさに驚いた。アメリカのアニメーションは全くと言っていいほど見ていない。映画館の予告編で流れるディズニー系のCGで作られるアニメなど、私に言わせれば、阿呆らしくて見る気持ちにもならない。言葉は悪いが、お子様向けの映画である。
もちろん、アメリカにも大人の鑑賞に耐えるアニメーションの映像作家がいるに違いない。しかし、儲からないから映画配給会社も二の足を踏んでいるのだろう。資本主義社会に生きているので、諦めるしかない。
さて、この作品だ。その自然描写の美しさにうっとりとさせてくれる。細部にわたり宮崎監督の目が入っているに違いない。彼がいなくなったら、日本のアニメ界はどうなってしまうのだろうか。そんなことを私に想像させる。
だか、この作品の背景、世界観、宗教観は独特で一度見ただけでは理解できなかった。私には何回も観ないとわからない作品に感じる。誰かに教えてもらいたいぐらいだ。
映像は素晴らしいが、ちょっと残念な部分も
米アカデミー賞を切っ掛けに鑑賞しました。
前情報を見ていた分恐る恐る観ましたが、特に難しいと感じることはなかったです。至極単純でストレートな物語。ちゃんと台詞やストーリーを追っていれば分かるかと。冒頭の炎の映像が素晴らしく、少年の疾走感や焦り、慄く人の声が緊張感をもたらし、また緑豊かな自然や田舎の町並みが絵画のように美しくて、大きなスクリーンで見れてよかったと思った。芸術作品と海外の観客が言っていたのも頷ける。
物語は、深層心理の世界で少年眞人が次第に感情を見せるようになったり、言葉数が増えてきたりするのがよかったし、中盤の「母さん帰ろう」の辺りは、一緒に気持ちが高ぶってうるっとしてしまった。突然放たれる本音は痛くて辛いけれど、隠されたままじゃなくてよかったとも思った。青サギやワラワラもユーモアがあってジブリの可愛いキャラクターにクスッと笑える。
ただ、すごくすごく残念なのは、一部違和感……というかあまりにも演技が下手な声優さんがいて、そのキャラが出てきてからは途中途中意識が散って物語に集中できなくなってしまった。キャラの口と台詞が合っていないのを観るのは、何十年振りだろうか。いいんだ、あれで……と、ちょっと愕然としてしまった。
私は主に昔のジブリが好きで、さらにアニメ好きでもあり、声優好きでもあります。だから映像、ストーリー、そして声の三つがちゃんとそろって素晴らしい!と納得できないと、なかなかひとにお薦めすることができません。それだけが残念でした。
描写は賞賛、企画はやや不足
日本公開時には、内容がまったくわからずレビューは酷評ばかり。とゆう事で観るに及ばすでした。御多分に洩れず受賞理由を知りたくて観るはこびです。
よく出来てます。内容は好みで別れるところでしょう。宮崎駿監督作品で私の好みは、未来少年コナンや天空の城ラピュタです。なので今作はまあまあ中の上。まさに世界観の話。マトリックスとか。なぜ?を言い出したらキリがないので割愛。描写、表現は、いつも通り宮崎駿ここにありでした。わたしのようなSF好きからすると、プロットに新しさを感じない。展開にうねるようなダイナミックさが無い。などおもに企画、ストーリー的にやや不足でした。描写も慣れちゃったんでしょうね、宮崎駿テクニックに。つねに進化をつづけないと。
は?
美しい
『ナウシカ』漫画版をじっくり読んで、宮崎駿が描きたかった世界をよ...
『ナウシカ』漫画版をじっくり読んで、宮崎駿が描きたかった世界をよく知っている人なら、この映画も スっと理解できる。楽しめる。単に起承転結がハッキリした「売れるジブリ映画」を好んできた人なら、「もう結構!」となるだろう。
死生観、ヒトと動植物・モノとの関係、人間の深層心理、空や異世界への憧れ…。そういった宮崎駿がモチーフとしてきた世界を、思う存分、描ききった、という点で『ナウシカ』漫画版に通じるものがとても多かった。
今まで、時間の制約、「売れなきゃ、話題にならなきゃ」という制約、お金の制約などに振り回されてきたのに、鈴木さんに「いくら時間かけてもいいよ」と言われて作れた作品。逆に、宮崎さんが不安になって鈴木さんの予定より早くできたらしい。
アニメに全く詳しくないこちらにも「このアニメは手間かかってんだろうなー、フツーは作れないな」と思わせる映像の数々。それだけでも見る価値アリ
新しい扉を開いた作品
まずは宮崎駿監督、枯れたと思っていてごめんなさい。
正直、創る力が衰えているし評価が割れている点もあって微妙な作品だろうなと決め付けていました。全く期待していなかったです。
が、良い意味で裏切られ、改めて創作者として尊敬しました。
映像表現は現代風になりましたね。新しいクリエイターの力だと思いますが、面白い見せ方が多くて感動を覚えました。
シナリオ構成、時代が昭和初期と言うことで近代の価値観に染まっている頭の硬い方は唐突な展開になんでこうなるの??と置いてけぼりにされそうだなと言う印象を受けました。
柔軟に受け取って自分なりに咀嚼して味わえる方には堪らない逸品かと思います。
久しぶりに繰り返して鑑賞したいと思える作品でした。
亡き高畑監督も喜ばれていると思います。
音楽の久石さんはポニョあたりから個を消して作品に沿うような音作りを意識されてるような印象なのですが、今作も音楽が主役を取るようなシーンが無かったと思います。
個人的にはもののけ姫のような久石節の効いた音楽をもう一度、作品に落とし込んで欲しいなと思いましたが作品に馴染んで溶け込んだ音楽も良いですね。
宮崎監督のご年齢的に次の作品が作り切れるのか不安もありますが、ぜひ新作を作って頂きたいし観てみたいと思いました。
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