君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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ジブリがいっぱいコレクション
第一印象はこれでした。
もののけ姫をベースに、千ちひ風立ちぬ紅豚ナウシカラピュタカリオストロポニョアリエッティマーニーあたりが勢揃いしてました。わあジブリ満載。
なので歴代の作品を愛している人ほど好きな描写が多いかと存じます。
宮崎監督は千ちひ以降物語の抽象化が進んでいると感じていましたが、今作はその集大成では無いでしょうか。
どういうことかと言うと、
「何が言いたいかは何となく分かるがなんとなくしかわからん」状態になりました。
説明らしい説明がないので、考察と推測を同時にこなしながらの鑑賞になってしまいます。つらい。頭空っぽにして楽しめる映画ではありませんから、寝不足でいくのは避けましょう。
生い立ちや家庭環境によって刺さる人と刺さらない人がハッキリ別れるタイプですね。個人的には星5ですが、星1評価したくなる人がいるのもよく分かります。
それからモチーフがとても多い。
ダンテ神曲や仏教神道の教え、子宮と産道のメタファーなど、知識がないと気づけない箇所がありすぎて、若い人ほど理解しにくい映画になっています。
すくなくとも、ジブリ映画だから家族で見に行こう!とはしない方がいいでしょう。
ジブリ好きかつ映画好きの大人と見に行くのがベストかと。
いまから円盤が待ち遠しいです。
わらわらの定常グッズ化を希望しつつ、コメントを終わります。
正に、君たちはどう生きるか
この映画は、宮崎駿の遺言と感じました。
「風立ちぬ」の時に、そう言っていましたが、当時は、自分はピンときませんでした。
今回の映画で、本当に、宮崎駿監督が伝えたいことが、ようやくわかった気がします。
この映画は、ストーリーを追ったり、冒険を楽しむ映画ではないと思います。
主人公も、脇役も、全てがシンボル。
普通の、成長映画でもない。
では、なにか?
先行き、厳しい日本。
世界に目を向けても、環境問題、戦争、人口爆発。
まさに、これからの厳しい世界を、どう生きたらいいか?をテーマにした映画。
先に、逝ってしまう、宮崎駿が、残される我々へのメッセージを込めた映画。
何を、あてに生きればいいか?
全編、映像がとても美しい。これでもか、これでもか、登場する、懐かしくもあり、恒久的でもある美しい映像の洪水です。
どんなに、厳しい世の中になっても、それでも、世界はこんなに美しいんだよ。君たちは、そんな、美しい世界の一部なんだ。
登場人物の、生き方、成長。
キャラクターは、今までの作品のオマージュ。声優陣も、いままで宮崎アニメにかかわってきた人たち。
この映画の登場人物だけではなく、今までの、宮崎アニメの、ジブリのキャラクターをすべて象徴しているよう。
どんなに、苦しくても、人の心は、こんなに強くて、美しくて、柔軟ものがあるんだよ。
それらを糧にして生きなさい。
これからの、世界は君たち次第。さあ、どう生きる?
そして、宮崎は、更に、問いかけるだけではなく、生きる指標も示している。
自分ができることを、精一杯発揮して、自分以外の人の役に立ちなさい。
僕(宮崎)は、アニメ、映画で、頑張ってきました。こんなふうに、あんなふうに、色々見てもらって。楽しかった。こうして、生きてきて、本当に、人の役に立てたかわからないけど、僕は十分、本望でした。
君たちも、自分のできることを精一杯して、人のためになることをしようよ。
家族を作ろう。
友達を作ろう。
お互いを信じて生きよう。
そうすれば、大丈夫。
こんなに、象徴的で、こんなに暖かい。
まさに、宮崎駿の集大成の作品ではないかと感じ、心が一杯になった映画でした。
きっと、繰り返し、見ることで、もっと、見えてくることがあると思う、深い映画。
是非、見て欲しいです。
アニメが好きならもちろん○。ドラマ好きに響くか微妙
宮崎駿監督の描くキャラクターの魅力は計り知れません。キャラの個性や舞台の世界観を伝える描写の鋭さはどんなアニメーターとも一線を画しています。
そんな10年振りの感覚。動いてるだけでまず感動しました。
どファンタジーだけれど、なんだか監督の日常をのぞいている気分になれたのが楽しかった。
いつもながらどんな謎にもヒントはくれていると思いますし、ここまでくるとあーだこーだ考えるのも楽しいですね。
全て描いてあるという信頼感はあります笑
これからの情報が待ち遠しいです。パンフレット待ってます。
夢の中を冒険しているかのような映画体験。ジブリっぽいシーンが次から次へと!
評価が分かれている…というか低評価ばかりが目立つジブリ最新作。私個人の純粋な感想としては、「そんなに言うほど悪くなかったよ!面白かった!」ってかんじ。
ただ、「どんな物語が待っているんだ…!!」なんてウキウキで新作を待っていた人達や、家族やファミリー層からしたら、「なんだこれは」となるのは間違いない。笑
予告も宣伝もなにひとつ情報がなかったので、一つ一つの絵や世界観、見るものすべてが新鮮でとてもワクワクした!とくに、インコがはびこる世界で階段を降りていくシーンは、階層ごとに生活を送ってる色んなインコたちがいて超愛らしかった!
白いフワフワのあの子は、「お前たちこういうのが見たいんだろ??」という宮崎駿のしたり顔を勝手に想像してしまうくらいのあざとさだったけど、普通に可愛かった。笑
新鮮な設定、画ではあるんだけど、随所随所がジブリ作品のパロディだらけなので、「ジブリオタクが観る走馬灯」や「夢をみているよう」と言われるのも納得。見たことないはずなのに、なんか見たことある気がする、が続いていく。ある意味宮崎駿の集大成ということか…!
シーンや、場面(世界)の切り替えが唐突で突拍子もなく、「ドアを開けたらまた別の世界だった」みたいなのが多いので、夢の中を冒険しているような気分になった。
それでいうなら、『不思議の国のアリス』を観ているのと同じようなトリップ感?かもしれない。
13の積み木…等々でまぁ私も色々深読みというか、大人の事情を感じたりもしたけど、監督の思想やメッセージが伝わってくるようないわゆる「監督の自己満足」も映画の醍醐味だよなぁ〜と思っているので、そんなに悪くは思わなかった。
誰しもを喜ばせようとはしていないというか、商業作品や娯楽作品として作ってない気がして、なんとなくミニシアターっぽい作品だったように思う。ので、「期待していたものと違かった」という感想があるのは分かる。ただTwitterとかで、「金返せ」みたいな酷評を見かけるのは、ちょっと言い過ぎでは?と思う。
宮崎駿に、「もう映画作る気ないんだよ」って、改めて釘刺された気分でちょっと面白かった。笑
全体通して、全然普通に、面白かったよ〜!
宮崎駿の遺言状、そして生前葬
初日に2回観た。1回目は純粋に圧倒された。
2回目はまるで子供時代のアルバムを
見るかのように懐かしめた。
だがこれは誰かのためになんてまるで作ってない。宮崎駿が今までの自分の全人生を、全存在を、映画にして、アニメーションにして、磨き上げ、輝いてる。渾身の右ストレート。
ジブリそのものを表現したような作品。
宮崎駿の生前葬みたいだった。
大叔父=駿。インコ王=鈴木敏夫。ペリカン=アニメーター。13の積み木=ジブリ作品。インコ=ジブリを欲する大衆。
宮崎駿は誰かに引き継ぎたかった。でも誰も引き継げなかった。だからこそ、走馬灯のようにこれまでのジブリ作品を至る所に散りばめて、最後にその世界の崩壊、つまりはジブリの終わりを描いたように思えた。だからこそ、もう宮崎駿監督の映画を観た子供の頃に感じたドキドキ、ワクワクはもう今後味わえないんだなっていう喪失感と寂しさを感じた。
そういえば、、と。どこかのドキュメントで語っていたのを思い出した。「自分が好きになった映画はストーリーで好きになったんじゃない。ワンショット観た瞬間に、これは素晴らしいって。」
面白い、面白くない、じゃない。尊い。
天才の才能にぶん殴られて、頭が痺れればいい。
美術館に行く、芸術を楽しむ気持ちで映画館に足を運んで貰いたい。
自分は、とても古いアニメだと思った
宮崎駿でなければ、星3です
カリオストロの城と、同じ時期に作れそうだと思いました。
音はとても良かったんですが、キャラの行動が?が、多いです
カリオストロの城を、見た方がいいかと
睡眠は、しっかり取って見に行ったのですが、眠気が3回きました
とても残念でした
つまらないの一言。
今回の作品は、鈴木敏夫が言うには「宮さんは今回、全部のカットに手を加えるという作り方をしていません。宮さんは絵コンテに集中しています」と云うことだそうです。
今までの宮崎作品は、アニメーターが描いたすべてのカットの原画に宮崎駿が手を加えるという手法が取られていた(各種ドキュメンタリー参照)。
さすがに御大も齢82歳にもなれば、上記のような作製方法を取ることができないことは理解できる。言うなれば今回の作品は「総監督・監修/宮崎駿」といったところだろうか。であるがゆえに、今までのジブリ作品のような「魔法」がスクリーンからは感じられなかった。
「わからない」は「つまらない」じゃない。
「この世界は生きるに値する」というメッセージを発信しつづけてきた駿の最後のタイトル「君たちはどう生きるか?」
ネタバレになるから内容には触れませんが
駿の最後の作品にふさわしい、タイトル、中身、そしてしっかりジブリでした。
「ぶっちゃけ本当に生きるに値するのかもうわからなくなってきたけれど、それでも前向きにいきて欲しい。最後に、生まれてきてくれてありがとう」
しっかり背中を押してもらえました。
さぁ、僕たちはどう生きようか?
「理解できないから、つまらない」なんて感想はもったいないので、是非映画感でジブリの世界観に浸ってください。
宮崎駿はやはり凄い
ストーリーが分かり易いわけではないけれど、なんだかんだ凄さがある。
3回くらい涙がでました。岡田斗司夫は、この作品はアートのようなもので、人によって賛否が分かれるといっていました。
分かり易いエンターテイメントを求める人には向かない映画かもしれません。
美術館に行くような気持ちで見ようと思えるのであれば、ぜひ見るべき作品と思います。
映画と言うよりは、宮崎駿展の展示物を観たような気分
この作品には、駿さんのお母さんへの想いが溢れているね、、、
死(生)を暗示させるようなシーンや造形物が、そこかしこに散りばめられているね、、、
現代社会に溢れた欺瞞を生々しく描写したようなシーンもあるね、、、
あぁ、タイトルの「どう生きるか」、、ってそういう事かい、、なるほどね、、、
、、、と、それなりに納得したし、まぁ楽しめたところもあるけど、全体的には少し物足りなさも感じた。
物語的に、いろいろと端折りすぎてるから、キャラクターに愛着が湧きづらいし、次々に巻き起こる不思議な事象に対して、こちらの理解がなかなか追いつかない。それが「取っ付きにくさ」に繋がっている面は否めないと思う。
個人的には圧巻の映像(特に冒頭の火事のシーンに震えた)による「宮崎駿展」を楽しめたけど、映画としてはツギハギだらけ、どう考えても万人向けの作風では無いし、まあ、エンタメ性は低いね。
強いて言うなら、本作は熱心なファン向けの「展示物」って感じなのかな。
宮崎駿自身が最終作だと意識したと思われる集大成
自分にとって、ルパン三世第一シリーズから半世紀にかけてお世話になった宮崎駿監督。
「アニメなど子どもが見るもの」と粋がっていた思春期を経て、親が子どもと一緒に楽しめる映画を描き続けてくれた監督に感謝いたします。
御年82歳ということもあって、ご自身でも「これが最後」と意識されていることが伝わってきました。
ビートルズで言えば、すべて詰め込んで出し切ったアビーロードのような作品にも思えます。
長年のジブリファンは多いので、過去の作品を連想してニヤッとすることもあるのでは?
ここ最近のジブリに対する意見では、
「ちゃんとした声優を使ってほしい」とか
「最近難解になってきたので、ラピュタのようなドキドキワクワクするような冒険ファンタジーを今一度作ってほしい」とか
「『君たちはどう生きるか』なんてタイトルからして説教臭い」とか
ありましたが、宮崎駿監督はルパン三世のころから一貫してます。
元々、一般ウケなど意識せず、説教臭い偏屈おやじです(笑)
そもそも、ルパン三世第一シリーズだって、カリオストロだって、ナウシカだって、トトロだって、発表当初は閑古鳥であり、後からジワってロングセラーになるのが常でした。
私は多少なりとも、宮崎駿、高畑勲、久石譲の思想と哲学を理解しているつもりなので、どのジブリ作品もすんなり受け入れられます。
一枚の絵画ではなく、2時間にわたるセル画一枚一枚にあれだけ魂を込められるなんて並大抵のことではありません。
それらの背景を含めて、星一つなどという偉そうな評価は私にはできません。
というか、実際星5つに値すると思います。
この作品には、「みんなで考えて繋いでいってほしい」という宮崎駿のメッセージが込められていると思いました。
ご健在の宮崎駿監督に言うのも変ですが、半世紀以上本当にお世話になりました。
数々の名作、本当にありがとうございました。
相対的な死と生
宮崎駿さんの最後の作品とならないよう、次作も期待してます。
総集編というくらい、盛りだくさんでした。
受け入れられなかった母の死と異次元に住む母との再会は感動的でした。可愛らしく勇気ある母のの行動に、彼は自分の在り方を強めて行きます。意思の芽生えや揺らいだ自我からの脱却です。
母の死後、新しい生活にひとり取り残された気分にありながら、新しく迎えた継母は実の母の妹、お腹には赤ちゃんがいるショッキングなスタートで取り残された感が強いのですが、誰も避難することなく、継母は母に愛されてた存在であることを認識するのです。助けに向かう道中の生まれるの素晴らしさ、それだけではなく無惨でありながら死を意識するもの 不合理であることもしっかり伝えながら奮闘していく姿はリアリティがありました。
又ここでも魔女ならぬ家人たちに守られてある姿が描かれ、憎まれ口もきく青鷺とは戦友みたい。居なくなった彼と継母を探し出し猛烈になる父も、家族の姿として良かったな~と思います。
まだまだ書ききれませんが、異空間ファンタジーあり、盛りだくさんで楽しめます。エンディングの米津さんの地球儀にホロっとなりながら、あっと言う間でした。是非見ていただきたい!
高橋源一郎さんの原作もいいですが、現代にしてみたらこんなストーリーになるのではないでしょうか?
遠目に見れば大きな木、細かく見れば絡み合った細い蔦
ストーリーの”粗筋”を述べるならば、一人の少年の成長譚である。新しい家族を能動的に受け入れ、嫌な相手とでも打算なく友達とすることを決意し、悪意ある世界を愛おしく思う大人の男へと成長する話である。
こう表現すればだれも否定しないと確信しているのだが、しかしこの紹介では”あらすじ”しか説明できない。多くの鑑賞者を惑わせ、「あれはなんだったんだ…?」と自信を喪失させたのは、目に映ったものそのものである。
おじさんが中に入っているアオサギ、大勢のペリカン、もののけ姫のこだまのようなわらわら、若返ったキリコ、眞人を守っているという召使たち、人間を食べるいんこ、いんこの王様、世界の均衡を保ってきた大叔父、世界の力の根源…意味の分からないものが多すぎる。
特に終盤、いんこの王が大叔父に何を求めていたのか、私にはさっぱりわからなかった。くやしい!絶対に、答えは、作中で示されていたはずなのに!
なぜなら、あらすじ…「つまり少年の成長譚であること」は直接的に明示されていたからだ。自分を疎む人間を「お義母さん」と呼び、アオサギを友達とし、自分にもある悪意を受け止めて、元の世界へ帰っていったからだ。
しかし、それを示してくれたのは台詞だった。半ば解説だった。目に見えたものはとにかく意味不明だった。作者が直接語り掛けてきたことしか理解できず、絵で描写されたことは何もわからなかった。それが悔しくてたまらない。
しかし飽きることはなく、次に何が起きてくれるのかずっと楽しみで仕方がなかった。だが、鑑賞後について回る「俺は何を観ていたんだ?」という疑問のみが高評価を許してくれない。
でも、面白かった。
アニメーションってこういうことだよね。
見終わった感想としては、もうはてなだらけでどう言葉にして良いか分からなかった。
すっかり置いてけぼりを食らった気持ちになった。
ストーリーも粗削りで、大衆にメッセージを伝えたいという意図も感じられなかった。
まるでGAROの前衛的なマンガを読んでいるような感じだった。
伝わらないならそれでいいという宮崎先生の声が聞こえてきそうだ。
仮に商業収入を狙っていたなら間違いなくそれとは程遠い作品だ。
千と千尋の神隠しみたいなものを期待していた人たちはさぞガッカリしたかもしれないが、宮崎先生は齢80を超えているし、昔のようにはいかないのは想像がつく。
レビューを観て思うのは、みんなわかり易さを求め過ぎではないかということだ。
誰が見てもわかる映画ほどつまらない物はない。そんなものは超大作と銘打ってる作品でも観ておけばいいのだ。
もういいじゃないか。
先生は今まで世間、大衆と向き合い、期待に応えるべくアニメーションを作ってきた。
最後くらい金にならなくたって、自分の為のアニメーションを作ったって良いのではないか?
だから、今回の作品は日本アニメの功労者、宮崎駿の最後として相応しい。
観終わった後、沈黙している者もいれば、涙を流す者もいた。
数は少なくても、伝わっている人には伝わっているのだ。それが彼の凄さなのだ。
漫画は良かったけどこの映画は酷い。
宮崎駿監督のジブリ作品には好きなものが多く、また今回作品の漫画版にはすごく考えせられたこともあり、期待を胸に映画館へ行きました。
始まって中頃、モヤモヤを抱えながらもさすがの素敵な作画による映画に見入りつつ、一方で設定や世界観、各キャラクターの立ち位置などさっぱりわからない中、気付いたら2時間が経過していた。
あれ?確か映画の時間2時間ちょっとなのにまだほとんど世界観も何も分からず、モヤモヤした気持ちのまま終了。
こんなに気持ち悪い気分のまま終わった映画は初めてで、せっかくの声優キャスティングや主題歌の米津玄師さん、久石譲さん、全てを台無しにしてしまった気がします。
とはいえ、ジブリ作品の良いところは観るタイミング違うと異なる捉え方ができることが多いです。
今回も、今の自分にはさっぱり訳が分からなかったけれど、人によっては何かを捉えたり理解することができるのかもしれません。
とりあえず気分が悪いので、大好きなもののけ姫を観てお口直しをしたい気分です。
宮崎駿監督の遺言状?
宮崎駿監督の死生観や、感性、作品と向き合ってきた人生の回顧録などが凝縮されていたように感じました。
私はこんな風に生きてきましたよ、という監督の声が聞こえたような気がします。
独りよがりといえば独りよがりかもしれない。
でもちゃんとメッセージ性はあります。
決して分かりやすくはないし、子ども向けとは思えないけれども。
宮崎駿監督の生き様や感性が好きな方にはオススメ出来ますが、ラピュタのような高いエンターテイメント性を重要視する方にはもしかしたら物足りないかもしれません。
全てが唐突
ジブリといえばジブリっぽい作品ではあるけど、過去作に比べるとわかりづらい内容。
説明不足で、全てが唐突に展開される。
なので、考え、補完しながら見る必要はある。
そういうのが好きならば向いている気がする。
個人的には、なんとも言えないのが正直な感想w
なんでこうしたか、なんでこうなるのか、あのキャラは何者なのか、とか、そういう背景の説明はなく、何がしたいんだ?というのが初見の感想。
今までの様に、あー、こういうテーマね、とか見終わった後の満足感は無い。
もやもやしたまま終わるので、あれはどうなんだとか話すのが楽しいんだな、と思う。
これまでのジブリのようなものを期待していくと、困惑するかも。
自分はもやもやが取り除けませんでしたw
正直おすすめはしづらい…
最後ぐらいは
恐らく今作は宮崎駿さんにとって流石に最後の作品になるのでは思います(何回も撤回してきたけど)。
最後と言う事でスポンサーの意見も入れずに作りたい物を作ったんだろうなぁと言うのはとても伝わって来ましたが、なんだろう、この見終わった後の複雑な気持ちは。
宮崎さんは偉大であり、巨匠であり、世界中のファンやクリエイターに影響を与え、老若男女様々な方に愛される作品を世に送りだして来たと思います。
私はそんな巨匠の最後の作品に対して偉そうな事を言うつもりは毛頭ありませんが、そんな巨匠の最後の作品だからこそ、見る人で賛否がわかれるとかじゃなくて、誰も見ても凄いね!感動した!涙が止まらない!興奮が止まらない!何回も見たい!彼の最高傑作だ!永遠の名作だ!と言う様な物が見たかったです。
これはあくまで私の意見であり、まだ公開されたばかりなのでどういう評価になるのか気になりますね。
全1245件中、981~1000件目を表示