君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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エンタメではなくアートだから
老齢になったといえ、やはり宮崎駿とスタジオジブリのアニメーションは超一級。
モーションキャプチャーのアニメでは絶対に表現ができない、現実にはあり得ない動きを「そう感じる」動きで表現がされている。これこそ実写ではないアニメーションならではの表現だと思う。
賛否が分かれているのはストーリーの問題ではないかと思う。
そして、なぜ賛否が分かれるのかといえば、これはエンターテイメント作品ではないから。
楽しく見て、笑って、泣いて、ハラハラしてという物語ではない。
アートを端的に言った言葉の1つに「芸術は爆発だ!」と言った岡本太郎。
また岡本太郎はこうも言う「何だこれは?!」
芸術は美しさや技巧的であることに意味はない。
「何だこれは?!」と思い、そう感じた各々がどういうこと?と考えたり汲み取ったりすることが芸術作品。
それを楽しめる人がこの映画を「賛」とし、腑に落ちない、ストーリーや意味が理解できないと楽しめないというエンタメ志向の人には「否」となっているんだと思う。
因みに私は途中ちょっと寝ました。
これが宮崎駿の最後の作品?
ジブリ作品はストーリーやキャラクターに魅力的な背景があり、美しい作画と素晴らしい音楽が相まってクオリティの高い作品に仕上がっていると感じていましたが、本作品に関しては全くもって理解不能でした。
ある程度考えなければ読み解くことができないというレベルではなく、本当に話の筋が通っておらず、宮崎駿の白昼夢を見せられているような気分です。
上映まで徹底して情報を伏せていたのは正解でしょう。
もし思わせぶりな期待感を煽る予告編が上映前に発信されていれば、答えの見えなさすぎる本編に炎上待った無しです。
今まで素晴らしい作品を生み出してきたスタジオジブリなだけに、本作の出来は非常に残念です。
見る価値はありますよ
作画の美しさはジブリ作品一ではないでしょうかね。ストーリーはファンタジーなので一回見ただけではなんのことかわからなくて当然なのでしょうが、表現力や動作の描写は畏敬の念を禁じ得ませんね。鬼の様です。
見た後にしばらく怠い感覚が襲ってきましたね。それくらい凄い圧のある作品です。
見た後で感じたのは今までのジブリ作品要素てんこ盛り。有名な海外の子供向け物語作品要素も入っている様ですね。
主人公は母親譲りの容姿端麗な少年なんですけど、目つきがもうジブリ的なんですよ。
こういう目の子はジブリにしか出てこないです。大好きですね。
こんな圧がすごい作品をその歳で生み出せるなんて、次回作も期待してしまいます。
邦題は君たちはどう生きるかですけど、英語だと直訳すると少年とサギなんですよね。
それでも十分かと思いましたね。
この邦題だとそんなに直接物語に関係ないかなと感じました。
しかし、見る価値は十分あります。
未来に向けてのエール
まず、絵が美しかった。自然の美しさは勿論、架空の様子も。台形のトンネルは、直島で見たアートを思い出した。
色々な場面で、過去の作品を思い出した。駿監督の頭の中なのだなと思った。
メッセージは、明快だった。生まれてきたならば、精一杯生きていけと言われたと感じた。
ラストは、あれで納得。その前にクライマックスがあったから。あの世に行って無事戻ってきたことを喜び合う姿で充分。
物語は、観た人がそれぞれの解釈で良いのでは?終わった後、もう少し考えを深めたくてパンフを購入したが、殆ど何も書かれていなかった。そういうことなんだなと納得した。
様々なメタファーを感じ、考えさせられた作品だった。再度見たいと思う。
じわる余韻
悲しい運命に直面してもそれには抗えないし、受け入れ難い現実に逃げ出したい時もある。それでも人間は、持てる環境で人の助けを借りてでも生きていかなければならない。そうすることで、まんざらでもない未来が見えてくるのかも、というのが私なりの作品の解釈。
すべては理解されなくとも、観客に考えさせようとこちらが試されてるような感覚。クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』『インターステラー』に近い。
生まれるまでの話。
胎内から人が生まれるまでの話。
そこから君たちはどう生きるか、というタイトルに繋がるわけですが。
ゆーったりし過ぎて眠くて仕方なかったですw
内容は凄く良いと思ったんですが。
なんせ、緩急が少なく、眠くて眠くて。
感想…感想…
お母ちゃん、産んでくれてありがとう。
さて、30過ぎて…私はどう生きてこーかなぁ?
まぁ、成るように成るさ。
と思いました。
死生観って人それぞれですしね〜。
「見せたいものはもう全部見せたよ、もう終わったよ」というエンディング
良いジブリ作品の、原作があってそこから精製されたような濃さとは違う純米酒みたいなぐちゃぐちゃな濃さがある感じ。
興味深いけど残るものが余りない不思議な異世界感がありました。
好き勝手作ってる感じで精製されたストーリーの筋ってものがないです。ほんと晩節に好きに作った感じ
ストーリーはなんか1回見たらもう十分だって思ったんですが、ストーリーがが完結した後のあの全部終わった感じ、かかっていた魔法がもうどこかに消えて無くなってしまったみたいな、置いて行かれたような辛辣な後味は心にめりめりと刺さりました。
ジブリにこんなストーリーを引っ張らない「ハイおしまい、もう全部終わったよ」みたいな締め方があっていいのかと...
米津玄師のED曲は本当に喪失感を辛いほど感じさせてきます。のめり込める映画を観た後の脱力を曲にそのまましたようで、お店で掛かってると脱力感が蘇ってきます
きっとこの脱力感を胸に刺したくてもう一回観ると思います
宮崎駿の表現したいことをいろいろ詰め込んでいるため渋滞感はあるけど...
宮崎駿の表現したいことをいろいろ詰め込んでいるため渋滞感はあるけど、ファンタジーとしてはジブリらしく作られていた気がする。
冒頭の炎の描写は新鮮ささえ感じる。作画や背景はやっぱりさすがジブリといった感じ。これまでの作品のオマージュも観ていて楽しい。
内容に意味を求めてると難しいものがあるけど、展開としてはわかりやすさはあったし、ジブリ作品としては楽しめたので良かった。
観終わったあとに、君たちはどう生きるかについて考える。僕はこう生きた。きみたちはどう生きていく?意味を見出すのは人それぞれ違う。未来へ託し、希望を求めていたのではと。
集大成のように言われている今作品ですが、この内容を80歳で制作していることがすごいし、宮崎駿の中にはまだ表現したいことがたくさんあるはず。長編でなくても、何かしら作り続けていってほしいです。
初日に見て以来、評価を考えていたが…
僕は「風の谷のナウシカ」を劇場で見て以来、すべての宮崎駿作品を劇場で見て来た。
そしてこの作品を初日に見た時 評価に困った。
というのも、今までの宮崎作品は、表面的には分かりやすく楽しめる作品作りをしながらも、その奥にはそれに留まらない深い表現があったが、今作ではそちらを前面に押し出して来たからだ。
僕は20代後半の頃、毎週のように単館上映の映画に通っていた。
もちろん、ただカッコつけて毎週のように通っていた訳もなく、そういった映画が面白いと思っていたのだ。
しかし、その僕にしても今作は困惑する部分が多かった。
なので、評価を後回しにしていたのだが、先日「SAND LAND」を劇場で見て「あぁ、これが見たかったんだ…」と思った。
色々難しい事を考えたけど、単純に宮崎駿作品には、胸踊らされてワクワクして、めちゃくちゃ楽しんで、でも後から考えると「あの場面で言いたかったことは、こうだったのかも?」なんて思ったりするような作品が見たかったわけで、見終わったときに「う~ん、この作品はいったい何を表現したかったんだろう?」とか考えたい訳じゃなかったんだと気付いた。
なので、評価は星一つにしたいと思います。
よくわからんけど面白い?
見終わった後、なんだか不思議な気分になりました。
映画としては、今までのジブリがたくさん入ってるような感じで、ワクワクできる部分がたくさんありました。
でも見終わると「…アレ?」って感じで、「面白かったよ…ね?」みたいな、不思議な感覚でした。
多分いろんなメッセージが埋め込まれていたけど、よくわからず。
また見たいなと思いました。
いつも通りのジブリ作品と思って鑑賞
タイトルが意味深なだけに、かなり構えて観てしまったけれど、
宮崎駿に詳しくない人間がすぐさま考察できるような作品ではなかった。
表向きにはいつも通りのジブリ作品で、洞窟の先に時間軸を超えた世界が描かれるファンタジー。
それだけでも純粋に楽しめるし、グロなし、ホラーなし、子どもが観ても面白い作品だと思った。
この内容が宮崎駿にとって、ジブリスタジオにとって何を意味するのかは、多くの人が考察しているものを読んで、そうなのか~と二度楽しめれば十分だと思います。
(英語版のタイトルがとても簡素だったので、やはり海外向けにはそれほどメッセージを発していないということなのでしょうかね)
いつものジブリファンタジー
何かと話題になっていたので見てみました。
なるほど。確かに好き嫌いがわかれそうな作品かも。
主人公は戦火を避けて母方の田舎の大きなお屋敷へ疎開してきた少年。
そのお屋敷の池に棲みつくアオサギを見かけたことから物語が始まる。
現実の隣に潜む非現実的な世界が徐々に日常を侵食していき、いつの間にかファンタジー世界へと迷い込んでいく過程はジブリの得意分野。
テーマを感じさせつつもそれをファンタジーで包み込み作品にしてしまうのもお手の物。
そしてファンタジー世界の不可思議で幻想的な景色や住人の奇妙でありながら愛嬌のある描写もさすがです。
逆に評価されない部分は、私もそうですがある程度映画の中に理屈や論理を求めてしまう人には少し好まれないのかもしれません。
詳細は伏せますが一件落着というような終わり方ではなくて少しモヤモヤする感じがして結局アレは何だったんだろう、とスッキリしない気分で映画館を後にしました。
ファンタジー自体は好きで、その世界のルールにのっとって事態の解決が図られれば納得するんですが、それで終わりなんだ……という感覚。
映像は面白みがあっていいと思います。
人に勧めるかはその方の好み次第かなぁ、という作品かな。
ネタバレ避けて前評判確認の上鑑賞
かなり覚悟して鑑賞したということもあり
想像よりはるかに面白かったし、美しかった。
鑑賞後解釈が追いつかない部分が
大半を占めるにもかかわらず
現実に戻るラストシーンで涙してしまった。
母親の精神力に感動したのか、
はたまた脳みそフル回転状態からの解放感なのか(笑)
千と千尋の神隠しやハウルの動く城をはじめとする
ジブリの過去作の要素が強かったのが第一印象。
様々な考察やレビューを落とし込んで
この点数まで上り詰めました。
異世界もの? 引退記念公演?
これまでの有名な登場人物を総出演させるための異世界もの?
在庫一掃セール?
ジブリで好きなのは、ルパン三世の次にコクリコ坂!
あの雰囲気が醸し出される作品を期待していました。
そろそろ吾郎さんは父親を蹴落として次の段階に進んでください!
私は、どう生きるか
必死でついて行こうとして完全に置いていかれた観客の一人です。
宮崎駿アニメに慣れていないからなのか?
いや、想像力が乏しいだけなのかもしれない。監督は何を言いたかったんだ?
分からない。
あちこちの解釈、レビューを読んでみた。皆さん、それはそれは様々に自由に、ときに真逆とも言える解釈をされている。
そこでふと思ったこと。監督は見る人に理解してもらおうとも、メッセージを受け取ってもらおうとも、これっぽっちも思っていないのではということ。
映画監督の想田和弘氏が言っている「『観客のことを考えるのはもういいでしょう』とばかりに、自分のためにやりたいようにやったのだと思う。」という言葉が腑に落ちた。
「巨匠」と崇められる宮崎駿が、最後に自分のやりたいようにやり切ったのであれば、嬉しい。それだけで良いのだ。変だけれどそんな風に思ってしまう。
置いていかれたけれど、今も思い巡らしている。私は、どう生きるか。
これまでのジブリの詰め合わせ
これまでスタジオジブリが手掛けた宮崎駿監督作品を詰め合わせたオモチャ箱のような映画で、
自分はこう生きてきたぞ!
ということを宮崎駿監督らしいアニメーションで表現し、
映画のタイトルの意味を、見た人にド直球で投げかける、
そんな作品だと感じました。
ジブリ好きなら一度は見ておくべき作品だと思います。
ジブリを懐かしむ
戦時中に母を失った少年、眞人(まひと)は再婚した父と、婚約者の夏子と共に母方の実家である屋敷に疎開することになる。
屋敷には大叔父が建てたとされる塔があり、塔にまつわる不思議な出来事に巻き込まれていく。
時代背景なのか人力の自動車に乗って
邸宅に向かうシーンなど、趣がありました。
虫や獣がまとわり付いてくるシーンは
ジブリらしい、リアルなアニメ描写だなと感じました。
しかし正直、もののけ姫や千と千尋の神隠しほどのインパクトはあまり感じられず。。
当時、小学生のときに観たジブリ映画はストーリーも展開もワンシーン毎の描写もかなり衝撃的でした。音楽も。
塔を作った大叔父が言う、この世界は1日しか持たないと言う言葉が妙に、環境破壊や少子高齢化など凡ゆる問題を抱えた今の世の中を示唆しているようで、意味深に感じました。
現代とは時代背景が違いますが、
先が見えない世の中を生きていく
多感な子供達にエールを送る、
そういった意志を感じる映画でした。
訳がわからない…
ジブリ作品は大好きだが、これは子どもに見せたいと思わない。序盤から暗いスタートで始まり、最後まで見て この時間は何だったのだろうかと…。題名と内容が合ってない?自分が思っていた世界観では全くなかった。伝えたい事があるんだろうが、ファミリーで観る映画ではないと感じた。心を揺さぶる何かは何も訪れず…エンディングをむかえた。評価が分かれると下調べをしたにも関わらず、まさかの期待外れ。いつものジブリを観て上書きしたい。
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