君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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映画としてはつまらない、と言う
宮崎駿監督作品を、映画館で観るのは「紅の豚」以来やも。と言うかテレビやらでもそれ以来まともに見ていない。そんな人からすると宮崎駿作品だからと言ってあまり期待も何もなく観に行ったんですが、端的に言ってつまらなかった。主人公の真人の心の動きは理解しがたいし、役者の演技は一部を除いて拙いと言っていいものだし、結びも結局何しにいったんだか?って感じ。行っても行かなくてもあの世界じゃなくても問題ない。はっきり言って夏子さんが何しに行ったのかわからないからあそこで起きたこと全てが無駄にしか見えない。
なんかこう、あそこはカリ城っぽいとかラピュタっぽいとかの古参へのご褒美はあったけど、そんなもんはどうでもいい単体の映画作品としてつまらない。あと、よっぽど宣伝目的の芸能人声優と言われたのが悔しかったんだな、あそこまで合ってないのに頑なに使ってるのがあれか。
扉からでたとこのシーンでインコの糞まみれになった夏子さんが次のシーンでは糞がなくなってる。あそこまでが幻想と現実の境目を表してる表現かと思えばお父さんは糞まみれ。あれミスじゃね?
ヤバいってどういう意味?
君たちはどう生きるか
開始5秒でこの映像で新たな作品が見れることに喜びを感じた。
戦争で母を亡くし、父の再婚相手と共に暮らすことになった真人は青鷺とのやり取りのうちに不思議な世界に迷い込むというあらすじ。
物語の終盤、真人は選択を迫られる。
悪意の積み木を足して(戦争を続けて)世界を安定させる、悪意なき積み木で(戦争を忘れて)新たに世界を作る。
しかし真人が選んだのはそれらを理解した上で自分の世界を生きる事。悪意さえも無かったことにはせず、自らの弱さをも認め進む姿は気高く映る。
主人公の言動に感情移入が難しい
感謝
冒頭の5分、火災のシーンで「あぁ、これが宮崎駿の映画だよな」と思った。階段を駆け上がり群衆を掻き分ける躍動感のある人物の動き、まるで生きもののように蠢く炎の描写に、目が釘付けとなった。
前半の静寂(感傷的な静けさ)と、後半のごちゃごちゃ(しっちゃかめっちゃか)感。イマジネーションの大海原に放り出されたような感覚。CGでは真似できない手書き作画ならではの美しい映像表現。端々に感じとれる自然や生き物たちへの敬意や畏怖。敵とも味方ともつかない不思議なキャラクター同士の関係性。頭で理解しようと思っても追いつかない数多くの暗喩たち。
そして、これまでのジブリ作品を思い出すようなオマージュ(と思えるシーン)の数々。
見終わった後に、結局よく分かんねえな、という感想を持つことになった。でも、それも「もののけ姫」以降はずっとそうだったような気がする。
稀代の天才アニメーターが、純粋にただ自分の作りたいものを作った作品。
80歳を超えてなお有り余るその想像力や情熱を目の当たりにして、彼の頭の中(心の奥底)を少し垣間見ることができたような気がした。
そういう意味で、これが宮崎駿の最後の長編映画だとしたら(おそらくそうなるのだろう)、こんなにふさわしい作品はないと言っても良いかもしれない。
これまでの数々の作品への感謝の意味も込めて、(かなり贔屓目に見て)★5つです。
次に観たときに何を感じるだろう
ジブリ作品が好きで、宮崎駿監督最後の作品になるのか?と思い期待して鑑賞。
義母となる人がいきなり「弟か妹よ」と自分の腹に触らせるのに嫌悪感を持ってしまい、その感覚に左右されて純粋に作品にのめり込まなかった気がし、他の方のレビューを見て、深く味わわないまま観終えてしまったようで、もったいないことしたのかなと思った。
なんとなく、ジブリならではの美しい景色や、希望が持てるストーリーを期待してしまっていた。
花や空、草原、水面、そういうきれいなものを観て、さすが集大成と思いたかった。
でも、宮崎駿が描きたいのはアレだったのだ。
戦争を経験した人にとって戦争は、何十年経とうと、一生涯刻み込まれた強烈なネガティブでしかない出来事なんだなと改めて思わされた。
過去の作品も、初見では良さがわからずに「絵は綺麗だったけど…」と思って、2回目3回目にこんな良い話だったのかと思えたことがあったから、この作品もそうなるのかな。
同名小説は題を借りただけ、だと思ってたからまさか登場するとは思ってなくて、もう一度読みたいと思った。
わらわら、かわいいんだけど、もののけ姫のこだまみたいにオリジナリティーが感じられたらよかったのにと思ったが、生命のもとと考えたらあれくらいシンプルなかたちになるのかな。
声優さんが誰一人違和感感じず観られたのが良かった。
木村拓哉さんと小林薫さん以外は誰だかわからず、エンドロールを楽しみに見た。
火野正平さんは誰の声だったんだろう?大叔父さん?
宮崎駿監督作品でなければ、つまんなかったよくわからなかったと決めつけて、二度と観ないんだろうから、そういう意味でも、これまで宮崎駿監督が作り上げてきたもののすごさを感じる。
判断の難しい
なんこれ?
「風立ちぬ」以来10年ぶりの宮崎駿監督最新作。正直「風立ちぬ」自体がだいぶ私に合わなかったため今回もあまり期待はしていなかったが、逆の意味で想像を超えてきた。まじで意味が分からない。
映画冒頭は作画がすごく、宮崎駿気合入ってんなーと少し期待したが、そこからは退屈な日常パートが体感1時間弱続く。意外と普通で拍子抜けだなと思っていたら後半からは怒涛のワニワニパニック。伏線をばらまきつつ整合性の取れないストーリーを展開し、最終的にほとんどの伏線を回収することなくおわり。
ぽけーっとした状態のままシアターを出てしばらくして我に返り、すぐにネットで解説を漁った。あれは宮崎駿の人生で、墓の主は宮崎駿自身で「我を学ぶものは死す」みたいなやつの意味は私を真似てアニメを作るのは失敗するぞって意味だ。13個の積み木は今まで彼が作ってきた作品で誰かに引き継いでほしいけどいない。ジブリ(石の世界?)はここで終わりって意味だ。みたいな解説を見て、なるほどあれは宮崎駿の内面を描いた映画なのか、と自分の中で何となく理解は出来た。でもそんなの映画にして観客に見せちゃいかんでしょ。そういう「このシーンにはストーリーにおける意味とは別にこういう別の意味があって~」みたいなのは元のストーリーがちゃんと成り立っているからこそ成立するのであって、元のストーリーぐちゃぐちゃにして自分の内面を映像にしてペタペタつなぎ合わせていったのを映画と呼んでいいの?なんかこの映画はアートだから感じるんだ!みたいな意見もあるけど、アートなら映画館じゃなくて美術館でやってもらわなきゃ。
映画はジャンルはなんであれその究極の目的は人を楽しませること、つまりエンタメにあるはずだ。私はそう思う。今回の映画を作るにあたって監督はそのことを少しでも考えて作ったのだろうか。なんとなく今回の映画の意味が分かったうえでも、これは監督の自己満足のために作られた映画としか思えない。肯定的な意見を述べている人も、この映画をジブリや宮崎駿監督と切り離して、単純に一つの映画として見せても(絵的に即バレだろうけど)同じ感想を抱くのだろうか。とても気になる。どんなにその映画に含意されている内容、メッセージが素晴らしいと言っても、映画自体が面白くなかったらそれは駄作だろう。少なくとも本作は映画館で大勢の人に見てもらう映画ではない。
期待していなかったと言いつつも、やはりジブリには大好きで思い入れのある作品も多い分、やはり心の底では楽しみにしている気持ちもが自分の中では強く、久しぶりにジブリ映画を映画館で見れた満足感はあった。それだけに私的には本作の出来は非常に残念だった。
良い映画。
宮崎駿というビッグネームにつられて見に行ったが、見に行ったことを後悔させないような良い映画だった。事前情報が全くなかったため、より一層新鮮な気持ちで鑑賞できた。
疎開先で虐められた眞人がキリコやヒミ、大叔父の生き様を肌で感じ、どう生きていくのか。どうしてヒミは火の力を使えるのか、アオサギの正体は何なのか、一体扉の先の世界はなんだったのか。背景が描写されていないものや細かく説明がなされないものが多かった。悪く言ってしまえば不親切で理解しにくく、どういうメッセージがあるのかが伝わりにくい映画だ。
確かに受け手に伝わりやすい映画というのはストーリーがよく分かるし登場人物に感情移入しやすい。こういった親切な映画は不親切な映画と比べ面白いと言われる。これは自然なことであり、今回の映画が面白くない、分からないと言われるのも頷ける。ただ、考える余地を残している映画だからこそ多種多様な解釈の仕方があり、映画にこめられたメッセージの受け取り方も違う。「君たちはどう生きるか」というタイトルにもあるように、どう感じるか、どう考えるかは今を生きる私たちが考えるべきことである。「眞人はこう生きていくのだろう、キリコはこう生きてきた。じゃあ私はどう生きたいのか。」
人生の生きる意味を考えさせる素晴らしい映画だと感じた。
ちゃんとジブリ世界が堪能できました
前情報無しで、しかもレビュー評価も真っ二つだったのである程度の覚悟を決めて鑑賞。
序盤はどうなることかと思いましたが、進んでいくうちにちゃんとジブリの世界へ。確かに、監督が作品に込めた思いとかメッセージとか色々読解しようとすると難解な映画って評価になっちゃうのかもしれませんが…単純にジブリ新作として観ればしっかりジブリですよ。色々読解しようとしたら、それこそラピュタやナウシカ、ハウルなんかも難解になっちゃうんじゃないかと思ってしまうし、普通に映画観るってスタンスで挑めばちゃんと楽しめる、ちゃんとジブリの良作、そんな感じだと思います。
後半どんどん引き込まれて、ポップコーン食べる手が止まる位にのめり込めました。星5評価で問題無いかなぁと思います。
文七元結や紺屋高尾と一緒で…
タイトルに縛られちゃうと、なんだこりゃ?になる。タイトルはたまたまあの時代に流行った本から借りただけ(ぶっちゃけ「われら少国民」でも構わん)
内容は、あるジブリ作品(ネタばれになるから書かない^^)をバックボーンにして、そそこにジブリ作品のあちこちから部品としてはめた宮崎カラー全開の映画だなと思った。MCU総出演のジブリ版かな?予告も流さず、パンフレットも作らず、うまくやったなと。世間は賛否両論だが、自分はプラス評価。これはあれから、あれはそれから、と元ネタを探しながら見るのも一興か。
どう生きれば良いのでしょ♪ 答えは見つかりませんでした♪ 男の子版...
どう生きれば良いのでしょ♪ 答えは見つかりませんでした♪
男の子版の「千と千尋の神隠し」かなぁ・
ギレルモ・デル・トロ、ティム・バートン、ドゥニ・ビルヌーブあたりが好みそうなテーマに挑戦してみたのかしらん。「風立ちぬ」あたりから、ジブリの独特の筆のタッチというか、キャラクターというか、敷衍してしまっているイメージでは表現しにくい題材に敢えてチャレンジしてるのかしらん宮崎駿氏。
わからないでもないけど、ぶっ飛びすぎてて・・。ストーリーの全体像も無理やりぽいし・・あんま共感できなかった・・。
ピクサーが、あのタッチで深刻なスパイ物、戦争物、ホラー、ぶっ飛んだSFを創ったらちょっとねぇな感じになると思うけど・・ジブリは敢えて難しいモチーフにチャレンジしたかな・・。
特に、ジブこリの熱烈なファンでもないので・・・前宣伝をしなかった事は幸いだったかもね。
鳥の扱いもちょっとで?なんで鳥なのも謎・・・。
たまに近所の川でアオサギを見かける事がありますが・・今度、撮ってアップしてみよっと♪
宮崎さんは、古の日本の、上流階級というか中産階級の生活様式というか佇まいに憧れでもあるのでしょうか?好きですよね・・。お手伝いさんがいて、ちょっとモダンなファッションの女性・・そんな女性が住んでる洋館。
宮崎駿さん、これで最後にしようと思ってるのだろうなぁと感じたのが・・幽霊船の群れが「紅の豚」で天に登る飛行機の、異世界へのトンネルや草原は「千と千尋の神隠しの」、あのポニョポニョした丸いのも「もののけ姫」の木霊・・、虫も「ナウシカ」のオウム・・などなど、ご自分の創り出した世界のオマージュが散りばめられている点。
こだわりと言えば、ベッドにゴロンっとなったときの布団のハネかたやら、ズック(運動靴)を履く時のゴムの部分の内側のめくれかたとか、すんごく細かいところの表現が、相変わらず宮崎駿監督でした。他にも、そういう細かいこだわりに溢れているのでしょうね・・。
そうそう、婚約者で懐妊している彼女に、重いぞって言って荷物持たせないよね・・普通・。
ツギハギだらけの駄作
自分の中の答えを出す為にもう一度観たい
衝撃的だった台詞が、うろ覚えなんだけど火事に遭ってしまったお母さんの別世界キャラの台詞。お前と会えたから火も悪くないよ、みたいな。
ギュッと抱きついた無邪気なあの姿は私の見間違いなのか…帰り道で泣きそうになって堪えたけど、私達はこんな残酷な世界でも結局人を愛して生きている。その救いをもう一度確かめに行きたい。
宮崎駿はこう生きた。からの〜、君たちはどう生きるのか?
表面だけ追ってると、単に叔母さんを助けに行って帰ってくるファンタジー物語。
その奥は、母を失った少年が、叔母を母として受け入れるまでの成長物語。
その裏には、自分の中にある悪意を認め、人間とは純粋ばかりではなく悪があってこそ人間たりうるという人生哲学。
しかしてその実態は、散りばめられた過去作のオマージュを丁寧に追っていくことで、この映画は宮崎駿の人生のオマージュであり創作に対する宮崎駿の意見表明だとわかる。
その上で、自分の次の世代に、どう生き、どう創作をしていくのかを問うているのが本作なのだと、私は理解した。
このように、なかなか良く考えられた構造の映画ではあるが、いかんせん、オマージュを多用して自分の人生を語り、メッセージを伝えるという多層構造は、数年前に弟子の庵野秀明がシン・エヴァンゲリオンでやった手法なわけで。そういう意味で映画の構造に新鮮味は感じられなかった。(まあ、知っていたから理解できたと言う面もあるが)
そもそも、伝えられる宮崎駿の創作論とか人生観に、イマイチ興味が湧かなかったという・・・。
そして何より、表面のストーリーがイマイチ面白くない! ボケーっと見てたら、多分つまらない退屈な映画、星1という評価だったろう。
そんなわけで星3ぐらいにしておきます。
宮崎駿の新作映画を観られる幸運を
いいと思う
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