劇場公開日 2023年7月14日

君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価

全1986件中、561~580件目を表示

4.0好みの分かれる作品

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

おもしろいけど好みが分かれるだろうという印象。

前半は主人公をとりまく現実世界の環境の変化が粛々と描かれ、かなり硬派な内容。
後半は翻ってファンタジーな世界の中で叔母を探すために冒険を繰り広げる。

好みが分かれそうな要素
1 前半がひたすら硬派。おそらく後半につなげるために必要な描写なのだろうが、「千と千尋」や「もののけ姫」のような世界観は一切なく、退屈に感じるかもしれない。
2 後半のファンタジー世界はいわば「なんでもあり」なため、理由の説明もなく不思議な出来事が立て続けに起こる。それ故に説明可能性を重んじる人は好きではなさそう。

個人的には前半は面白いと思わなかったが、後半は楽しめた。
面白かったとは思うけど人におすすめはしないかな?といった感じ。

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ぽんぽこ

2.0すごい迷作

2023年8月8日
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予想を良い意味で裏切られる作品
そこまでは良かったものの途中から集中力が切れて正直眠くなりました
宮崎駿の頭の中の意味分からん部分をそのまま描いたような作品です
個人的には千と千尋よりもつげ義春のネジ式みたいな作品だなあと思います
そのくらい意味不明です
でも最後の方にはなんかまとまって伏線も回収してなんとなく理解できたって感じに終わるんですよね
あのまま意味不明な感じで終わっていたら後々えらい大絶賛されていたかもしれない、と思った
あとゴローさん特有の中だるみ感がダメだったな

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まもー

5.0単純に目の保養

2023年8月8日
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楽しい

厳しい評価も聞かれて、恐る恐る観に行きました。
が、宮崎駿監督のミュージアム!という印象で十分楽しめました!時間があっという間でした。
深読みしようとすれば、いろいろ疑問もありますが、そんなこと気にさせない宮崎監督のパワープレイが素晴らしい!
展開がスピーディで、かわいいキャラクターたちもさっと通り過ぎちゃうのでもう一度観たいです。

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かーちゃんかか

1.5宮崎駿の終活ノート

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

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おじゃる

5.0愛と命の物語

2023年8月8日
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泣ける

幸せ

僕はもともとジブリアレルギーがあって、実際「となりのトトロ」や「カリオストロの城」は大嫌いなのですが、この作品は、陳腐な表現ですが、素晴らしいの一言。タイトルだけを見ると、哲学的なお説教映画なのかな?と心配していたのですが、全くそうではなく、命と愛のファンタジー映画でした。唯一、幻の中で女性が溶けるシーンがあってトラウマ注意ですが、それ以外は大丈夫でしょう。生きる力をもらえる、宮崎駿という人の命をかけた会心作!

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たかあき

4.5とてもおもしろい。

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

きみたちはどう生きるか、の大事なテーマ「自らの悪意と向き合う」や、ユートピアを目指して黄泉平坂になってしまう世界、宮崎駿のどう生きたか、戦争やいのちに対する残酷さ、などとても面白いテーマを詰め込んでいて、主人公の精神的成長と現実とかかわってゆく覚悟をとてもきれいで不気味な世界のイメージで描いている。 またジブリの今までの世界をおりこんでいて、美しい。
 意識してかどうかは知らないが、新海誠の映画のエッセンスもどこか吸収しているように見えるのもとても興味深い。

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とむじい

5.0この世は生きるに値する

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

情報過多の時代に前情報ゼロの作品。
「観た?どうだった?」という会話を久しぶりにした気がします。
自分の目で観て、耳で聞かないといけないなと強く感じました。

結果、もう一度観たい!
皆さんの感想に共感!

キャラクターの感情のある動きや液体の動き。たくさんの生き物がうごめく様。…などなど。
これこれ!ジブリだー!と何だか昔の作品にスクリーンで再開できた懐かしく嬉しい気持ちが溢れました。
分かりそうで分からない物語だったけど、過去作のように多くを語らず、観た人に委ねるのはこちらが試されている気がする。
実際、過去作も年齢によって受け取るものが毎回違うから不思議。
この作品もきっと、年齢や経験、置かれた立場によって人それぞれ受け取るものが違うのでしょう。

なんだかひとつの時代が終わったのを観た気がします。
そしてエンドロールの豪華な名前やスタジオ名の数々は圧巻!
それを観ると「あとは任せてあるから!」と宮崎さんが言っているようで…。
新しい時代をみせられているようで…。
涙が止まりませんでした。

10年前の引退会見で言っていた、
「子どもたちに、"この世は生きるに値するんだ"と伝えることが自分たちの仕事の根幹」という言葉をこの作品で思い出しました。

いろいろな考察や感想をみるのも楽しい。

過去作のように何度も観なおしたいものと出会うことができ、制作関係者全ての方に感謝です!

作品を観た後だと、ポスターの題名と言葉が胸に刺さります。
今にも動き出しそうで…💦
見守ってる?見られてる?

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miiiam

4.0賛否が分かれるのも理解できるが、宮崎監督が培ったあらゆるアニメ表現を詰め込んだ映像を劇場で観る意義は、十二分すぎるほどある一作

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

ほとんど事前の情報公開もしないという異例の広告戦略であるにも関わらず、『風立ちぬ』(2013)以来10年ぶりの宮崎駿監督の最新作ということで、公開直前から急激に注目を集めた本作。興行的には好調のようですが、実際鑑賞した人の意見は結構明確に賛否が分かれています。

確かに『風立ちぬ』との連続性を感じさせるような舞台設定の前半はわかりやすい物語性を帯びていたんだけど、中盤以降の、まさに宮崎アニメ的、としか言いようのない異世界との境界線がたち現れた途端、成長譚とファンタジーが入り混じった物語にモードチェンジします。

作品世界や物語の筋を理解するための様々な要素をごろっと提示するものの、それらの関連性や構造についての説明はかなり抑制的であるため、多くの観客が初見では意味がわからなくて混乱する、あるいは煙に巻かれたような気分になるのも、ある意味しかたないかも。

表題にはあまり引っ張られず、宮崎駿監督の最新作、ということを念頭に入れて鑑賞した方が、展開を受け入れられやすいかも知れません。

食べ物描写、水の表現など、宮崎監督のアニメ作品の独自表現がもはや名人芸の域に達していて、それをスクリーンでつぶさに観察できる、というだけでも劇場に足を運ぶ意義は十二分にあります。公開当初は発売してなかったパンフレットもようやく売店に並ぶようになったので、その意味でも今から鑑賞するのがおすすめ。

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yui

5.0宮崎駿の哲学書

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

宮崎駿はアニメーション監督である。
哲学者は文章で語るが、監督はアニメーションで自分の哲学を語る。
そういう映画だと思う。
だから、新海誠監督の映画のようなエンタメを期待して観た人には総すかんなのだろう。

哲学を辞書で引くと「世界や人生の究極の根本原理を客観的、理性的に追求する学問」とある。
そのままではないか。

この作品を宮崎駿の自伝であり、自分の人生、作品を見つめ直したものだ、と評する人が多いが、ある意味その通りだとも言えるし、そうでは無いとも言える。

そもそも、監督は一旦引退したものの、描くべきものが見つかったとして、この映画を作った。
今まで、生と死、なんとか道を切り開いて生きていく事を主題に作品を作って来た監督の(最後に)描くべきものが自伝というのはどう考えてもおかしい。
自作品のオマージュまで次々と挿入するのもありえない。

では何故、見方によってはそのようにも見える映画を創ったのか。
想像ではあるが、戦後、死に物狂いで生き、血眼で働き(たまたま宮崎駿はアニメーション製作を仕事とした)、この生きづらい世の中をなんとか生きてきた自分の生き様をさらけ出そうと思ったのではないか。
一つのケーススタディとして、或いはメタファーとして。

後半の幻想世界の描写は混沌としていて、物語の秩序も欠いている。
ある意味見方次第でどうにでも取れるように作られている。
死の世界なのか、生まれる前の世界なのか、夢なのか現実なのか、その境界は無く、観るものがどのようにも解釈できるようになっている。

人間は大きな矛盾を抱え生きている。
宮崎監督自身も子供は外で遊ぶべきだというのが自論でありながら、映画館や家で観るアニメーション映画を作っている。
また、氏は戦車や戦闘機の機械や造形を好むが、これが人を殺す兵器だという事にも嗜好性の矛盾を感じていたことも有名な話だ。
(風立ちぬ、はその事も主題の一つにしている)
人間は生きているだけで環境破壊をしているし、生きるために戦争をして他者を殺す。
そうした矛盾を抱えながらも生きていかなければならない。

宮崎監督は戦後なんとか歯を食いしばり生きて来た自分をさらけ出しつつ、生きづらい現代に、むしろ絶望的ともいえる今、未来に、
大きな矛盾を抱えながらもなんとか生きていかなければならない、子供達や若者に、
家族や仲間と力を合わせて生き抜いていく責任を問うているのではないか。

米津玄師と宮崎監督が何度もセッションをし、完成させたという主題歌の題名は「地球」ではなく「地球儀」。
人間が作った地球のミニチュアだ。人間が自分でクルクル回せる地球だ。
この主題歌がこの映画の主題を端的に表していると思う。

「君たちはどう生きるか」というタイトルは自分をさらけ出した上で、「こう生きろ」と決めつけるのでは無く「自分で考えろ」、という宮崎駿からの挑戦状と受け取った。

2023.7.22 チネチッタ川崎

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kozuka

1.0子供も自分もつまらないと感じた

2023年8月8日
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なんか、ナウシカやラピュタのようなワクワクが全くなかった
子供につまらなくてゴメンネって言う始末
ジブリがどうこうややり、作品としてまともな物を作って欲しかったです

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むぎゅ

4.5問い:この映画は、何を問いたいのか?

2023年8月8日
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権左衛門

4.5ありがとうございました。

2023年8月8日
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最初に氏の作品に触れたのが、NHKで放映された「未来少年コナン」。大学生のクセに子どものアニメなんか観て、と親にたしなめられながらも、その柔らかい線や元気いっぱいで屈託のない冒険活劇に夢中になってしまいました。他のアニメ作品にはない独特の美しさがあるように思えたのです。

氏の作品の魅力は何なのだろうと思うと・・いろいろありますが、一番芯にあるのが「汲めど尽きせぬ創造の泉」なのだと思います。以前NHKが「崖の上のポニョ」の創作に密着していましたが、最初に確固としたストーリーがあるわけではなくて、一枚の絵を出発点に、呻吟しながらなにものかを生み出してゆく姿がとても印象的でした。

黄泉の国、死後の世界・・後講釈でいろいろ分析されることも多い氏の作品ですが、生み出されたものは合理的に説明できるものばかりでないのは、今回も過去作品も同じで、その本質と魅力はやはり「汲めど尽きせぬ創造の泉」なのだと思います。

それが、観る者の心の奥底の干からびた部分に、いのちを吹き込み、どこかを癒やしてくれる。だから賛否両論というのが、実は私にはよく理解できません。長年おつきあいしてきた者として本作を観て、氏の集大成であるのは多分間違いないと思いました。

最初のオリジナル原作作品「風の谷のナウシカ」の上映は確かミニシアター系の上映だった記憶が・・・。その後も欠かさず、氏の新作が出るたびに、劇場に足を運び、結婚し、娘が生まれ、その娘もジブリ大ファンとなって育ち、先月式をあげ巣立ちました。

今回が本当に最後になるのかはわかりませんが、ご年齢からしてそうなることを想定しながら創作されたのだと推察します。まだ早いかもですが、「ほんとに長い間お世話になりました。」宮崎監督並びにジブリの皆様には、そう申し上げたいです。

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pen

3.0良かったと思います

2023年8月8日
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怖い

知的

難しい

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しゅら

3.5うーん

2023年8月8日
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WELOVEMOVIES

4.0お前いいやつだな、が響いた

2023年8月7日
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泣ける

悲しい

知的

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にゃっき

5.0老人の妄想か、はたまた 僕らの世界が間違っていて、本当の世界の姿はこうなのか

2023年8月7日
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加藤プリン

3.5久しぶりに映画館で見たアニメ

2023年8月7日
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難しい

おばあさんたちがチャーミング。
後半はよく分からず。
ただ胸がいっぱいになりました。

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マリエル

5.0この映画の良さは分かる人が分かればいい

2023年8月7日
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興奮

知的

ジブリの良さって"美しさ"と"気味悪さ"が混在した独特の世界観と人によって捉えられ方が違うシーンが多く、正解が与えられないところだと思うんですよね。それが過去作品の中で1番感じられた映画でした。
一言で紹介するとしたら、宮崎駿監督が"1人の少年の生き方を描くからみんなで考察し合ってね!"って感じの映画ですね笑
私のこの映画の好きなところは、始めはアオサギが冷徹で不気味、この世のものとは思えない様子で描かれていましたよね。
そこから、まひとと戦ったシーンをきっかけにだんだん打ち解けて人間味がどんどん溢れて色んな表情がでてきます。最終的にまひととアオサギがお互いに認め合っているところがすごく好きです。私はアオサギが1番人間味があって魅力的なキャラクターだなと感じました。
私はこの映画の醍醐味が"内容を理解できない人、強く嫌う人、すごく好きな人"と完全に別れるところだと思うんです。
私の人生の中で"大好きと大嫌いは隣り合わせ"だと思っているのですが、(始めの印象が大嫌いな場合は良くも悪くも強い感情を抱いていて何かをきっかけに大好きになる可能性がある、普通や好き程度の場合は強い感情を抱いていないので転びにくい)正に映画の始めの部分は強く感情を揺さぶられる部分が多くうわ、この映画嫌いかもって思いました。ですが映画が終わったあとには"いやこの映画すっごい好きだわ"に変わっていました。この映画を見たあと、後ろに座っていたカップルの彼女が『私には難しくて全然分かんなかった』って言っていたんです。この映画が作り出すこの映画に対する個々の意見も含めて実に面白いです。

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にゃん

1.5老いたのは自分か宮﨑駿か

2023年8月7日
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公開に先立って観た『千と千尋の神隠し』以来のジブリ作品『風立ちぬ』が望外だったため、期待に胸踊らせて満席の中を観に行った。

結果、レイトショーだったにせよあくびが止まらず、途中から早く終わらないかと念じ続ける様に。

今のところ今年のワースト2(ワースト1は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』)といった評価。

前半はどうにか観られたけど、後半から「おつかいゲー」の如き敷かれたレールの上に沿った展開が続いてウンザリした。

ラストの選択なども誰だってそうするだろう、意外性のない、既視感にまみれたものだった。
監督は最近の作品を観てないんじゃないか、感性をアップデートできてないんじゃないか、という疑惑が終始ついて回った。
(それでも面白ければ口を閉ざしたろうけど、令和の時代においては古臭さ(もちろん悪い意味での)は否めない。)

作画にしても齢を食った今となってはそのカロリーの高さと味付けの濃さに胃もたれしてしまった。
やたら書き込まれてたりヌルヌル動いたりすればいいってもんじゃないな、、、というのが最近のアニメを観ての感想。
たとえば、規模は比べるべくもないが、『夏へのトンネル、さよならの出口』くらいのあっさりした画のほうが好み。
(このへん、写真の台頭によって絵画の主流が写実主義から抽象画へ移ってった傾向に似てるかも。)

百歩譲って芸術性は認めたとしても、娯楽性がサッパリだったのも評価を低くした一因。
(傑作は、まず娯楽性が来て、それから芸術性が来る、が信条なもので。)

エンドロールの米津玄師の歌も『シン・ウルトラマン』の「M八七」と違って1フレーズも記憶に残ってない。
(もっとも、これまで述べてきたように作品自体がひどくて余韻に浸るどころではなかったからかもしれない。)

あと、監督の生い立ちや人間関係などといったメタ情報を知っ“たら”楽しめる、という評価は論外。
(知らなくても楽しめるけど知ったらなお楽しめる、であればわかるが。)

物語を頭に入れた上で改めて観たらひっくり返るかも、という予感が残された一縷の望みだ。

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akkina

1.5絵だけは綺麗

2023年8月7日
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寝られる

味のすこぶる薄いバイキング料理といった趣。

様々な料理もとい設定や世界観は出てくるがどれもこれもが中途半端で宙ぶらりん。

なにより個人的に悲しかったのは印象に残る劇中音楽がなかった事。
殆どのジブリ映画は各映画ごとに聞けばそのシーンが思い出される名曲がある(ハウルの動く城/人生のメリーゴーランドや魔女の宅急便/海の見える街など)ところ、今作にはろくすっぽ心に残る音楽がない。
エンディングテーマの地球儀は素晴らしいがそれだけで頷くことはまぁ出来ない。
あとヒロインの声優も酷い。

決してつまらないわけではなく、映画館で見る価値は大いにあるが万人に受けるようなものではなく、個人的には心に残る作品ではなかった。

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カンラク