君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全2020件中、561~580件目を表示
『地球儀』で完結する物語
一回目は初日初回、当たり前だが何の情報も持たずに観に行った。
どうにかメッセージを汲み取ろうとしたが、どうにも難解だった。
意味を得ようと約2時間、ひたすらアンテナを張り巡らせた結果、余計に分析が追いつかず、それ故ラストに正解を求めようとしていた私は、呆気ないというか、肩透かしをくらったように感じていた。
彼は、あの後どうなったんだろう?と。
何が、君たちはどう生きるか、なのか?と。
本日、2回目を観た。
今回は気楽に観ることができたので、少年が体験する不思議な出来事を、流れるままに観れたのが良かった。
だがラストシーンは、前回と同じような気持ちだった。
そんな中『地球儀』が流れ始めた。
これまでに『地球儀』は何度も聴いていた。
なので、歌詞は空で歌えるくらい覚えていたのだが、2回目を観た直後だったためか、歌詞の内容が全く違って聴こえたのだった。
『地球儀』は、おそらく、その後の主人公を描いた歌なのではないか?
その後の眞人の視点に置き換えると、妙にしっくりくるのと同時に、もやが晴れたかのように安堵できたのだ。
この歌をもってして、初めて私の中で、この物語が完結した。
主人公が、この後、どう生きたか。
歌詞のそこかしこに、過去を大切にし懐かしみながらも、前へと進んでゆく主人公の姿が描かれていた。
人生とは続くもので、それぞれの道がある。
道を曲がる。ということは、曲がる前の道は振り返ることができない。ということ。
主人公は自分なりの正しさを持って進んでいるのだ。
人との関わりを持つくらいなら、自傷さえもやってのけた彼が、この道の行先に誰かが待っている。と未来に想いを馳せるようになれたのだ。
ああ、良かった。と。
私は、そう解釈して納得した。
自分が知りたかったのは、彼が(その後)どう生きたのか?だったから。
大なり小なり、人はそれぞれ何かしらの秘密を抱え、取捨選択をしながら大きくなってゆく。
それでも地球(儀)を回す=日々は続いていくのだ。
私にとって、これは、そんな誰かの物語だった。
※追記
宮崎駿監督から米津玄師へ。
それぞれの作り手の気持ちは想像しかできません。
監督の意図は分かりません。米津さんの思いも分からない。
ただ、この訳の分からない私のもやもやは、歌を通じて未来の主人公を想像をすることで、やっと昇華できた。そんな気がしました。
この曲を監督が選んだから。そういうことにします。
誰に押し付けるでもない、自分自身が納得のいくように解釈をしただけのものです。
これからも心に残り続ける作品です
たくさんのメッセージが込められていましたが、
自分が感じたのは輪廻の世界観です。
生命になぜ魂が宿るのか、なぜこの世界が存在するのか?
それらすべてが奇跡であり尊いこと、
そしてこの作品を観た人がこれからどう生きるかを
考えさせられる作品です。
他の宮崎アニメと比較するとつまらない
一言でいうなら、
不思議な国のアリス的なストーリー。
よかったところ:
宮崎監督特有の躍動感あふれるキャラクター
の動きや、クリエイティブな世界観。
奥行きと高さを感じさせる建物描写。
雲の合間の日差しや海岸線模様は
中世ヨーロッパで書かれた絵画に
よくあるシーンで、それを彷彿とさせる。
つまんないところ:
起承転結の起承のみで、転結が薄い。
監督ネタ切れにつき、盛り上げてからの
怒涛の感動クライマックスが描けなかった
といったところか。ジブリも、
プロフェッショナルマインドがあるなら、
もっとストーリー
をねってから公開すべきだったよね。
ナウシカ、ラピュタ、魔女宅あたりと比べる
はるかに話がつまらないが、
過去と比べないなら面白い映画だと思う。
米津玄師!
面白かった!感想を伝えるのは難しい
公開初日の夜に観に行きました!
なんの予告もなかったので、どんな話か気になりながら日々を過ごしていました
10年の構想だけあって、注目するべきところが盛りだくさん。今までジブリに出てきたおばあちゃんが
10人くらい出てきました。
ワラワラも可愛かったですけど、あそこはいわゆる地獄と天国なのかなと思いました。直感的な感じだと。
鳥がたくさん出てきたのも嬉しかった
ペリカン、アオサギ、インコ
最近の、インコがたくさん発生した意味を映画で現してるかも…
不思議な話でした。
君たちはどういきるか
とりあえず考えて生きる
よく分からんが満足して出てきた
子供の頃からジブリを見て育ったジブリオタクからすると、「この表現知ってる!」の連続でそれだけで楽しかったです。が、冒頭の眞人が病院に向かって駆けるシーンは今まで見たことのない怖さと臨場感がありましたね。やはり宮崎駿は空襲や震災の表現が恐ろしくうまいです。怖かった。
ストーリーはほとんどよく分からず、なにこれ?どうしてそうなるの?の疑問に仮定を立てて考えているうちに次の謎が出てくる、の連続です。ただその押し寄せる謎がどれも凄まじい表現力でぶつかってくるので、不思議な絵本を見ているようで楽しいのです。
自分はこの映画に対して深い考察ができるほど理解できませんでしたが、「なんか気持ち悪いな」とか「怖いけど綺麗だな」とか、画面を見て受け取った印象をそのまま受け止めて、大事にしたいと思える映画でした。
真理と心理
theジブリ
始まりは火垂るの墓
上の世界
森はトトロ
家はマーニー
雰囲気コクリコ坂
おばば達は千と千尋
上と下の狭間はハウル、ポニョ
下の世界の
森はナウシカ、もののけ姫
海の人達は千と千尋
家具はアリエッティ
時折ラピュタ
今までの作品を感じさせる世界観
話の内容は真理の世界
青い鳥の話に似てるって思った
良く考えれば青い鳥とアオサギと繋がってる?
色んな環境の変化に
生きる意味を無くしかけた眞人
自分の見ているものなんてちっぽけな世界で
色んな世界の生き方、辛さ、信念があって
見えないとこで色んなものに支えられて生きている
実は色んな人に愛されていた事に気づく旅
自分の力で乗り越えて見つけたもの気付いたものは
忘れたと思っても心の奥底にずっとあるもの
終始アオサギにツボって笑いが止まらなかった
君たちはどう生きるか。
観る度ジワジワ好きになる
4回目を観ました。
前回まで分からなかったシーンの理解が進み、理解と同時にそれは宮﨑監督から自身へのメッセージでもあると気付きハッとさせられました。ホントに良く出来た映画だと感動しています。
1回観てあとはネット上の他人の考察を摘まんで理解した気になる、または理解出来ずつまらなかったで終わるのは本当に勿体ないです。自分の眼で、自分の耳で、自分の心で受け取り、感じ、考えてほしい、と強く願い生み出された作品であり、そのため暫し作品と自身に向き合う時間を要するからです。よって、勉強が好きでない方や感受性が豊かでない方は意味ワカラナイ、で終わるのが自然の摂理であり、万人ウケしないのを当然承知で世に放ったのは、世界から認められる宮﨑監督だからこその潔さです。
ただ、フレームは非常にわかりやすく冒険を通し成長する話なので、いちいち理由を求める大人よりも子どもの方が、すんなり受け入れることが出来るかもしれません。その子どもたちも数年後、何かのタイミングで監督のメッセージに気付く時が来るのでしょう。この点がまさに、宮﨑監督の真骨頂だと思います。実際、小学校低学年くらいの姉弟が、お母さんに嬉しそうに感想を話しながら映画館を後にしていましたよ。
宮﨑監督の頭の良さと優しさと才能、鈴木Pのバランス感覚、作画・美術等制作者のプライド、キャストの秀逸な選択とパフォーマンス、自己主張を削ぎ落とし極限まで澄んだ音楽。とにかくじっくり観れば観るほど、全てに迫力があることに気付きます。宮﨑監督の作品の中で1番好きかも。これまでの作品と違い、期限や予算、制作委員会の意向などの制限無しに天才が生み出した作品なのだから、そう感じるのは必然かもしれません。
************************
以下は2回目を観た後の感想です。観る回数による受け止めの変化のご参考になれば幸いです。↓↓
公開初日に観た初回は、事前情報の無さと本編の情報量の多さのため情報処理が追い付かず「宮﨑監督の集大成にして駿ワールド全開、バイタリティが過ぎる82歳、これは次回作もあるかも。だけど、なかなか難解な内容だったな」と、素晴らしい出来であることは解るものの、何だかモヤモヤした気持ちになりました。
モヤモヤを解消しようと、題名の著書を読んだ上で2回目を観たところ、1回目よりもかなり良い印象に変わりました。その理由は3つ。1つは大筋を知っているため台詞やアニメーションの細部にまで注目する余裕ができ、かなり高度なジブリクオリティに気付くことが出来たこと、次に、著書を読んだ主人公の心に何が生まれたかの気付きを得たこと、もう1つは私たちが慣れ親しんでいるジブリ映画との「この次は私のお気に入りのあのシーン!」「このセリフが好きなんだよね!」といったふれあい方が出来て安心したためだと思います。
他の宮﨑監督作品と一緒で、何度観ても新たな気付きやワクワクがある、また観たくなるような素晴らしい作品です。1回観て「よく分からなかった」で終わってしまうのは大変勿体ないと思います。少なくとも2回は観られることをおすすめします。
なお、勿論アニメーションは冒頭の炎の迫力や全ての鳥(インコ除くw)の動き、水の表現など、やはりジブリはアニメーション界のダントツ最高峰だなぁと、しみじみ感じることのできるクオリティでした。
なぜ?
初めてレビューを書きますが、本映画は伏線回収などもないので観客に投げやりタイプの映画だと思いました。
(この手の作品は、私は好きなタイプではないです。)
なぜ?と思ったのは、宮崎駿さんがこの手に行き着いたのなら、正直興行収入などは気にしないのかと思ったのです。
ただ、宣伝をしないと決めた時に、鈴木さんに大丈夫かな〜と述べていたらしいですが、これは興行的に成功するか?それとも意図したいことが伝わるかどうか?はたまたその他の不安があったのか?ここが疑問に思いました。
なぜ?でしょうか〜
興行的なら物語として、駿さんの意図を汲み込んで欲しかったな〜と。
不快感なほど雑
「もしも思いが叶うなら」
偉大なる巨匠ともなると、自分が作りたいもの、求めてるものがその都度かたくなにあると思いますが、
それが果たして見る者が求めてるもの、さらに心に深く残るものであるかは・・・わからん!
君たち・・・よりも、
ナウシカたちはどう生きるか
が、観たいです!!
生きねば。
面白い
これはこれで面白い
賛否両論あって観るのは悩みましたが個人的には映画館で観て良かったです。
そんなに難しく考えなくても観れる。
昔の作品のような感動はないもののハウルよりは面白かったと思います。
テーマは少年とサギと言うよりは母と子の絆かと。
映像美、ワラワラを観るだけでもお金を払う価値はある。声優陣はとても上手。
主人公の気持ちのスイッチが変わったキッカケと言われている君たちはどう生きるかの原作(コペルとかの話)を読んでみたくなりました。
読んでからもう一回観に行ったら主人公の気持ちも少しはわかるかな。
小2の息子には受けはしない思うが中2と小6の娘を連れて2回目観に行きます。2人共原作の漫画購読済。面白いよと勧められてます。
まだよくわからないです。
鑑賞後2日目。
特に思い出すわけでもない。
みんなザワついているけれど、伏線?隠された意味?考えなくちゃいけないのかなあって。
とりあえずキャラクターはかわいいし、ストーリーはすっきりしているし、ジブリ全開だし、満足でした!
十分満足です。…それで終わりじゃダメ?
感じたことは…
母になった自分が見られたことが嬉しかった。
子どもをもっていなければ、こんなに心は揺れなかったと思う。
母は強い。無償の愛をもっている。
自分が死ぬってわかっていても、あなたの母になれるなんて幸せよ!本当にその通りです。
どんなにクソ旦那でも我が子に出会えた幸せは何事にも変えられないです。
あとまた妊婦になりてええええ!と思いました笑
プリティなコダマみたいなホワホワたちが空に昇るシーンにも涙。
インコがキモカワでたまらなかった。
ジブリの歴代ばあちゃんたちも最高。
眞人くんは真面目でキチンとしていて、アシタカに似ていて、なんでこんなクソ親父の子なのに立派なの!
と思ったけど、アシタカに似てるからクソ男の素質があるってことか。と勝手に納得しました。
別に今急ぎで映画館で見なくてもいいかな?と思うけど、見ていて楽しい作品でした!
60歳以上のカップルにお薦めします。
確かに分かりにくいところはありますが…。
久しぶりの宮崎監督作品ということで、期待して観てきました。これまでのジブリ作品のように、分かりやすく、子供ももちろん楽しめるというものではなく、タイトルの「君たちはどう生きるか」に象徴されるように、幾分哲学的な雰囲気が漂う内容でした。実写映画にはよくあることだと思いますが、急に場面が変わると、なにか起こったのか分からず「?」となってしまうこと。後になって、あれはこういうことだったのかなと造り手の意図を想像して、再び感慨に浸るような映画だと思いました。映像の行間を読まないと、監督の認識を理解することができないのです。小さな子供達には難しいのかなと思います。
なつこが一人で塔の世界に行き、出産しようとしたのは、真人の前で自分の子供を堂々と産むことがはばかられたからではないでしょうか。新しい生活に馴染めず、怪我をして閉じこもり、自分のことを新しい母親とは認めてくれない真人に対して、どこか後ろめたいような気持ちになって、姉の住む世界に助けを求めたのだと思います。最後に真人が「なつこ母さん」と呼んでくれたことで、元の世界に戻る決心がついたのでしょう。感じ方は人それぞれ色々だとは思いますが、そんなふうに間を埋めながら味わうには、見終わったあとも長く楽しめる良い映画だと思います。
全2020件中、561~580件目を表示