君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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菅田将暉が上手い!作品としてはつまらん
今までのジブリ作品と比べると正直駄作な気がします。
過去の懐かしいシーンを入れるなど、そんな薄っぺらい演出などどうでもいいので、もっと今までのように面白くて夢のある楽しい映画が観たかった。
考察班からするとあれこれあれこれと細かいなんちゃらが含まれてて素晴らしい!となっているかもしれんが、シンプルに誰もが観て素直に楽しめなきゃ意味がないと思う。
トトロや魔女の宅急便、もののけ姫など過去が素晴らしすぎたのかな、、。
ジブリならではの、その作品ごとに曲を聴いただけで(あ、〇〇だ)と連想できる親しみがあるが、この「君たちはどう生きるか」では全く曲すらも思い出せなく親しみもヘチマもない。。
声優の情報など調べもせず鑑賞したが、後で調べたら青サギが菅田将暉だなんて全く想像もつかなかった。
声がとても良かった。
菅田将暉には失礼だが、まさか声優としてここまで本来の声とは違う声が出せて上手いとは思わなかったからビックリ。
全体的に作品としては全く面白くはなかった。
謎な点ばかり。
この世は幻覚。皆が死んでいる。しかし・・・
船の上でサラッとキリコが眞人に示したコメントが心に残った。「(見えるもの)全てが幻覚だ」「ほとんどが死んでいる人達の世界だ」といった内容だったと記憶しています。それほど不確かな世界に生きないといけない現代社会だが、あなたはどうする?というメッセージと受け取った。積み木のように危うい未来が待っているのか。未だ戦争が終わらない不条理だらけだ。しかし、そのような不安を一瞬でも忘れさせてくれるような映像美の連続だった。「勇気を持って君だけの扉を開け」という事かも知れない。ありがとうございます(身震いと涙)。
エンタメではなくアートだから
老齢になったといえ、やはり宮崎駿とスタジオジブリのアニメーションは超一級。
モーションキャプチャーのアニメでは絶対に表現ができない、現実にはあり得ない動きを「そう感じる」動きで表現がされている。これこそ実写ではないアニメーションならではの表現だと思う。
賛否が分かれているのはストーリーの問題ではないかと思う。
そして、なぜ賛否が分かれるのかといえば、これはエンターテイメント作品ではないから。
楽しく見て、笑って、泣いて、ハラハラしてという物語ではない。
アートを端的に言った言葉の1つに「芸術は爆発だ!」と言った岡本太郎。
また岡本太郎はこうも言う「何だこれは?!」
芸術は美しさや技巧的であることに意味はない。
「何だこれは?!」と思い、そう感じた各々がどういうこと?と考えたり汲み取ったりすることが芸術作品。
それを楽しめる人がこの映画を「賛」とし、腑に落ちない、ストーリーや意味が理解できないと楽しめないというエンタメ志向の人には「否」となっているんだと思う。
因みに私は途中ちょっと寝ました。
宮崎駿とは?(やっと観に行けた)
冒頭の病院における火災事件。
悲しみ、喪失感こそが、この映画の底流なのだと、観るものに告げる。
そしてそれとは裏腹にコミカルで愛すべきキャラクターたち。7人のお婆ちゃんたち、青鷺。
幻想的な魔法ファンタジー要素。意味も分からない設定もままあるが、随所に宮崎駿の画力が踊る。
そんで母親のフラッシュバックシーンでまた涙。
あっという間の2時間でした。
観た後に友達と話し合いたい映画って良いよね。
以下、考察。
今回は少年が主人公だなと思っていると、
どうやら宮崎駿の少年時代の話らしい。
少年が笑顔を見せることはほとんどはない。
「風立ちぬ」に続いて飛行機•戦車などへの憧れと矛盾を産むことになる原風景が描かれている。
自我が芽生えてからの宮崎駿という人は、
多くの日本人と同じく戦後民主主義を吸収していくが、自己への批判のあまり生きる希望を失っていく。また、母親との関係に複雑なものを抱えていたようだ。宮崎駿作品の主人公たちは母親への愛情に飢えている。その辺の詳細は勉強不足だが、この映画を深く知るには彼についての考察がより必要である。逆に言うとこの映画がよく分からないのは、一つは宮崎駿自身の個人的体験、作家性、が集大成的に描かれているからである。年齢的なものの影響もあるだろう。
「戦争」「歴史」「家族」「愛」など大きなテーマに沿ってテキストの自由な議論もいいが、監督の思想と表現の「癖」を参考にした方が、多くの発見がありそうである。映画体験とは監督を知ることに他ならないのだから。
これが宮崎駿の最後の作品?
ジブリ作品はストーリーやキャラクターに魅力的な背景があり、美しい作画と素晴らしい音楽が相まってクオリティの高い作品に仕上がっていると感じていましたが、本作品に関しては全くもって理解不能でした。
ある程度考えなければ読み解くことができないというレベルではなく、本当に話の筋が通っておらず、宮崎駿の白昼夢を見せられているような気分です。
上映まで徹底して情報を伏せていたのは正解でしょう。
もし思わせぶりな期待感を煽る予告編が上映前に発信されていれば、答えの見えなさすぎる本編に炎上待った無しです。
今まで素晴らしい作品を生み出してきたスタジオジブリなだけに、本作の出来は非常に残念です。
子供には伝わらない作品…
初めて子供を連れてのジブリ映画でした。今思えばキチンと口コミを見てから行くべきだったと後悔…。期待とは裏腹に子供には退屈な時間を過ごさせてしまった。
物語の始まりは空襲警報から始まる…
母の病院が火事になり、心配になり母を追いかける息子。戦争の恐さが伝わってくる。母を亡くした父親は再婚相手に、母の妹を選んで母を亡くして悲しい息子の手を取りお腹に手を当てさせて子供がいるのと言うシーンにはびっくりした。今の世の中の情勢を伝えたかったのか?複雑な息子の気持ちが描かれていて切なかった。物語の1時間はずっとこの息子の暗いシーンやベットで過ごしたり静かな内容で退屈に感じた。息子がいじめられてそれを隠す為に自分の頭を石で殴って血だらけになったりと、少し残酷でかわいそうで怖いシーンもあり、見ていてあまりいい気持ちはしなかった。隣で見ていた子供も、見なきゃよかった。怖い。つまらない。と言った様子で最後までおだてるのが大変だった。
物語は後半で一気に畳み掛けた感じ。生と死の世界を行き来するシーンはつなぎ方が淡々と進んで行くのも変に感じた。もっとアオサギと子供の頃の母とのストーリが見たかった。とくに、期待していたわらわらのシーンは癒された。のに、登場している女性のツンとした表情や言葉遣いに違和感を感じてなんでもっと優しい人は出てこないんだろう。皆、息子に対して冷たいなと感じた。
アオサギが息子と仲良くなって相棒になったシーンでやっとホットして見ていられるようになった。カラフルなインコ達のシーンは可愛かった。後半は子供も喜んで見ていられた。やっとジブリらしくなってきたなと思ったらまた暗い難しい内容に戻って、あっけなく終わった。
何を伝えたかったのかを考えながら見ないと、あっという間に終る映画でした。
石を築いていってほしいというシーンでは石と意志を掛けてるのかなと思った。血をひくものは後継者にならなければならないと昔ながらの考えで少しうんざりしたが、息子は受け継がず元の世界へ帰ると選択したのが何か清々しくも感じた。これは宮崎監督の後継者を描いてるのかな?心の中はこんなモヤモヤしてるのかな?と私には伝わりました。
伝わったのは命の大切さ。産まれてくる命はそう簡単には産まれてこないよ。産まれるまで色んな困難を乗り越えて産まれてくる。今この瞬間をどう生きるのか。ストレートに題名がラストを締めくくったストーリー。さて、私も子供とどんな人生を生きようか考えさせられた大人向けの映画でもあった。宮崎監督自身も、どう生きようか映画で私達に問いかけてるのかなとも思った。
見る価値はありますよ
作画の美しさはジブリ作品一ではないでしょうかね。ストーリーはファンタジーなので一回見ただけではなんのことかわからなくて当然なのでしょうが、表現力や動作の描写は畏敬の念を禁じ得ませんね。鬼の様です。
見た後にしばらく怠い感覚が襲ってきましたね。それくらい凄い圧のある作品です。
見た後で感じたのは今までのジブリ作品要素てんこ盛り。有名な海外の子供向け物語作品要素も入っている様ですね。
主人公は母親譲りの容姿端麗な少年なんですけど、目つきがもうジブリ的なんですよ。
こういう目の子はジブリにしか出てこないです。大好きですね。
こんな圧がすごい作品をその歳で生み出せるなんて、次回作も期待してしまいます。
邦題は君たちはどう生きるかですけど、英語だと直訳すると少年とサギなんですよね。
それでも十分かと思いましたね。
この邦題だとそんなに直接物語に関係ないかなと感じました。
しかし、見る価値は十分あります。
未来に向けてのエール
まず、絵が美しかった。自然の美しさは勿論、架空の様子も。台形のトンネルは、直島で見たアートを思い出した。
色々な場面で、過去の作品を思い出した。駿監督の頭の中なのだなと思った。
メッセージは、明快だった。生まれてきたならば、精一杯生きていけと言われたと感じた。
ラストは、あれで納得。その前にクライマックスがあったから。あの世に行って無事戻ってきたことを喜び合う姿で充分。
物語は、観た人がそれぞれの解釈で良いのでは?終わった後、もう少し考えを深めたくてパンフを購入したが、殆ど何も書かれていなかった。そういうことなんだなと納得した。
様々なメタファーを感じ、考えさせられた作品だった。再度見たいと思う。
鳥はどのように世界を支配するか。
どういうことが言いたかったのかよく分からなかったが、とにかく鳥だった。亡くなった母への思いや新しい家庭、環境への反発からの解放が描かれているのかなと思うが、難しかった。青サギの菅田将暉は素晴らしかった。
じわる余韻
悲しい運命に直面してもそれには抗えないし、受け入れ難い現実に逃げ出したい時もある。それでも人間は、持てる環境で人の助けを借りてでも生きていかなければならない。そうすることで、まんざらでもない未来が見えてくるのかも、というのが私なりの作品の解釈。
すべては理解されなくとも、観客に考えさせようとこちらが試されてるような感覚。クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』『インターステラー』に近い。
生まれるまでの話。
胎内から人が生まれるまでの話。
そこから君たちはどう生きるか、というタイトルに繋がるわけですが。
ゆーったりし過ぎて眠くて仕方なかったですw
内容は凄く良いと思ったんですが。
なんせ、緩急が少なく、眠くて眠くて。
感想…感想…
お母ちゃん、産んでくれてありがとう。
さて、30過ぎて…私はどう生きてこーかなぁ?
まぁ、成るように成るさ。
と思いました。
死生観って人それぞれですしね〜。
「見せたいものはもう全部見せたよ、もう終わったよ」というエンディング
良いジブリ作品の、原作があってそこから精製されたような濃さとは違う純米酒みたいなぐちゃぐちゃな濃さがある感じ。
興味深いけど残るものが余りない不思議な異世界感がありました。
好き勝手作ってる感じで精製されたストーリーの筋ってものがないです。ほんと晩節に好きに作った感じ
ストーリーはなんか1回見たらもう十分だって思ったんですが、ストーリーがが完結した後のあの全部終わった感じ、かかっていた魔法がもうどこかに消えて無くなってしまったみたいな、置いて行かれたような辛辣な後味は心にめりめりと刺さりました。
ジブリにこんなストーリーを引っ張らない「ハイおしまい、もう全部終わったよ」みたいな締め方があっていいのかと...
米津玄師のED曲は本当に喪失感を辛いほど感じさせてきます。のめり込める映画を観た後の脱力を曲にそのまましたようで、お店で掛かってると脱力感が蘇ってきます
きっとこの脱力感を胸に刺したくてもう一回観ると思います
過去から引き継いだこの世界の調和を作るのはあなた自身だ。あなたはどう生きるか。
メッセージとしてはおそらくシンプルで、この世界は太古から現在まで、卵子から大人まで、先祖から子孫まで、無数の生命の連鎖で紡がれており、色んな生物や人が絶妙なバランスをとって成り立っている、その調和を維持するのはあなた自身だ、というものかと思います。戦争の時代から始まるのも、その調和(平和)を乱していたことの象徴なのでしょう。
そしてそのシンプルなメッセージが、宮崎駿、ジブリ映画ならではの世界観で描かれてています。
本作をみていると、過去のジブリ作品の要素も随所随所に見られるのですが、それも敢えて「過去の作品があってこその今」という表現のためなのかなと思ったのはかんがえすぎでしょうか。
観なくていいと言うのは待って欲しい
「この世は生きるに値する」がメッセージなんだと思いました。
つまらなかったと言うのはいいと思うのですが、他の人に観なくていいと言うのは待って欲しい。
この映画で救われる人はいると思います。
私もその一人です。
貴方が生まれた意味はあるんだよ、と言われることが必要な人に一人でも多く届いて欲しいです。
命のバトンリレーと血縁者の大掛かりな仕事の後継者選定、時間を超越する為のリアルと並走しているファンタジー。ジブリの今ソノモノ。
誰だってこの映画を初見だけで理解するには難しいのかもしれない、しかし当初から情報を伏せられていて正解だったのかもしれない、広告や宣伝費を払っていたらジブリは間違いなく大赤字だっただろうから。
となりのトトロや火垂るの墓の同時上映を幼稚園児頃に見た世代として、今回の君たちはどう生きるか、は主人公だけでなく、主人公の母も後妻になる母の妹も、それぞれ葛藤があるのが話を難しくしているのだと思います。所々に飛行機製造工場の父のキャノピーを見て美しいと発言したり、前作の風たちぬの匂いも感じました。しかし、アオサギを通じてこの映画は東京空襲で焼け死んだ母親と異世界で年齢を超えて巡り会う物語でもあります。大叔父と言われる人物から異世界の管理者として後継を頼まれ、それを他のインコ王に阻害され、各々の現実世界へ帰る有様は、まるでタツノコプロダクションの終焉、名前通りに皆が育って巣立ちしていった様子をスタジオジブリに重ねて見えてしまいました。
宮崎駿の映画の世界観はコクリコ坂辺りから、WW2前後に軸足を置いているように感じます。もちろんSFでもファンタジーでも面白い映画なら好きに作って欲しいと思う一方で、今回の君たちはどう生きるか、これはジブリの崩壊を見ているような気分になりました。
弟子であった、他の監督達が作るアニメーションの方が面白いと感じるのは何故なのでしょうか。
言論の自由などない時代に書かれた書籍、時代に迎合しない
とにかく、景色が美しい。若干わかり難いストーリーだとは思うが、時系列も生死も越えた世界、
古事記のような多重構造の世界。日本人にとってはそんなに難しく無いと思う。君たち…を送られ、読み終え、母からのメッセージ"どういきるか?"に宮嵜駿の幼少期がかさなる真人が応える
読みごたえがある作品、こんな映画を待っていた。
宮崎駿の表現したいことをいろいろ詰め込んでいるため渋滞感はあるけど...
宮崎駿の表現したいことをいろいろ詰め込んでいるため渋滞感はあるけど、ファンタジーとしてはジブリらしく作られていた気がする。
冒頭の炎の描写は新鮮ささえ感じる。作画や背景はやっぱりさすがジブリといった感じ。これまでの作品のオマージュも観ていて楽しい。
内容に意味を求めてると難しいものがあるけど、展開としてはわかりやすさはあったし、ジブリ作品としては楽しめたので良かった。
観終わったあとに、君たちはどう生きるかについて考える。僕はこう生きた。きみたちはどう生きていく?意味を見出すのは人それぞれ違う。未来へ託し、希望を求めていたのではと。
集大成のように言われている今作品ですが、この内容を80歳で制作していることがすごいし、宮崎駿の中にはまだ表現したいことがたくさんあるはず。長編でなくても、何かしら作り続けていってほしいです。
不思議な世界
ネタバレはなにもしたくなく、公開されても映画を見るまでなにも情報が入ってこないようにしていました。
好き嫌いは分かれると聞いていたが、映画だしそんなの当たり前。
ジブリが大好きだから期待はすごくしていたけど、少しだけそれを抑えて映画館に行きました。
最初が少し長いな?と思ってしまいました。
もっとアオサギとの友情を描いてもいいのでは?と思ったり、眞人の性格なのか、ジブリで感じる丁寧さが少しなかった気がする。
もっと後半の部分の詳細が知りたかったし、これは?ん?と、思うこともあり。
ただアオサギはジブリらしいキャラクターで、とても好きになりました。
また生と死の世界のようでしたが、大叔父様?はなぜヒミを主?にしなかったのか?と少しフェミニストな考えもあったり。
少し反抗的な年頃の男の子には辛い家族が変わることや、学校で馴染めないこと、嘘を親につくこと。
そんなことをしていた彼が映画を通して夏子さんを助けに行くのは少し大人になった瞬間なのかな?
ただやはり謎は多い…
みなさんのレビューをみてみたいと思います。
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