「とにかく美しくて、魅せられます。」君たちはどう生きるか コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく美しくて、魅せられます。
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公開当時まったく宣伝しないという手法が話題になりましたが、その後の盛り上がり、各賞受賞などさすがは宮崎監督、さすがはジブリと思い気にはなりつつも観てはいませんでした。GW、このタイミングでの地上波放送、日テレさんに感謝です。
個性豊かなばあたち、ワラワラなどかわいいキャラの目白押し、手書きなのに青サギはじめ生き物たちの動きのリアル感、その色彩の鮮やかさなどに圧倒されます。
CG全盛のこの時代だからこそ、この手書きのアニメーションの尊さは、実写で言えばトム・クルーズの体当たり演技にも繋がると言うか、やはり説得力が違います。
もちろんCGも好きなんですがハラハラ感が違うと言うか。。。
久石譲さんの音楽との心地よさも相変わらずで映像との相性バッチリです。
聴き心地の良いあいみょんさんの声ですがちょっとセリフ回しの単調さが気になったのと、2時間超えの作品ながら一気に魅せられたのですが、結局監督が何を描きたかったのか、何か腑に落ちないと言うか、ちょっとモヤっとしました。
とは言え劇場で観た『千と千尋の神隠し』同様、エンドロールに入って主題歌のイントロが静かに流れると何か込み上げてくるものがあり自然と涙が頬を伝ってきました。
「宮崎駿、恐るべし」とあらためて強く感じると同時に、監督から「君たちはどう感じてどう捉えるか」と問われている気さえさせられました。
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