「「『スタンド・バイ・ミー』と『壊れかけのRadio』」」君たちはどう生きるか ひなさんの映画レビュー(感想・評価)
「『スタンド・バイ・ミー』と『壊れかけのRadio』」
東京は警報級の豪雨で、GW後半の予定を変更して帰宅しました。疲れてうとうと眠って目が覚めて、夢うつつで映画を観ていました。主人公の眞人と同じように…
「この映画、こんなに優しい映画だった?」「宮﨑駿監督の自伝的映画、って言われてたよね!?」そんな話をしながら、金ローを観ていました。
11歳の眞人の姿に、『スタンド・バイ・ミー』の主人公ゴーディを思い出しました。幼馴染みの4人の少年、12歳の夏の日、列車に轢かれた少年の死体探しの旅。原作はスティーブン・キングの“The Body”(死体)。
4人は旅の途中焚き火を囲み、ゴーディは創作したファンタジックホラーを話します。友達から物語の続きを聞かれて、この先は無いことを上手く答えられず、その終わりではつまらないと言われてしまいます。
映画版の主人公は成長して作家になり、スティーブン・キングの少年時代のように描かれていました。
眞人が自由に空想していた異世界や、言葉にしたら壊れてしまいそうな心の奥に秘めた想いを、そのまま映画にした宮﨑駿監督。評価が分かれてしまったこの映画の、眞人とゴーディの姿が重なりました。
『君たちはどう生きるか』は、劇場で鑑賞した時には、★を多く付けられなかった作品です。
公開当時、頑なに“宣伝をしない宣伝”にも、この映画のタイトルにも、所謂あざとさを感じて身構えてしまったからだと思います。
『スタンド・バイ・ミー』と同じように、宮﨑駿監督の自伝的な回想だと思いながら観ていたら、全く違う感想になったのにと残念です。
映画館で観た時に、何となく好きになれなかった作品を、納得できなくて後付けの理屈で評価していたりします。
時間が経って地上波でもう一度観たら、こうして評価が変わることも、不思議なことにたまにあったりします。
TV地上波の映画放送は、SNSで感想をリアタイ共有できて、配信とは違う2回目の映画鑑賞の楽しみがあります。
「みんなとつながる映画館、金曜ロードショー」の枠は、いつまでも無くならないでほしいと願っています。
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2024年1月31日映画館で鑑賞
2025年5月2日地上波で鑑賞
5月2日★★★★★評価
5月2日レビュー投稿
5月4日レビュータイトル編集
共感ありがとうございました。
そうか、金ローはジブリのオハコですもんねー。道理でレビューが賑わってるはずです。
海外で宮﨑作品を観ると、日本で観るより誇らしく感じるし、こちらでもとても人気があるし、アカデミー賞受賞は本当に嬉しかったですよ。…正直色々疑問に思いましたが。
ひなさん、共感&コメントありがとうございます。
『スタンドバイミー』と比較するなんて、鋭いすね~
やっぱり、この作品は自伝的要素という触れ込みが引っ掛かるところです。ノスタルジックでもあり、少年のトラウマでもあり、年を重ねると尚更作品として世に送り出したかったのでしょう。昔のことばかり思い出すなんて、俺も年を取ったものだとつくづく思います(悲)
共感ありがとうございました。自分がレビューを書き始めた当初、共感いただいた方のレビューを読ませてもらったら自分とは全く反対の意見で、この方はどうして私に共感してくれたんだろう、私がこの方に共感するのはおかしくはないか?とか考えてしまいました。でも別の方が、違う意見も勉強になるから良いレビューには共感させてもらってる、と書かれていて、成る程と思いそれから私もいいなと思ったら共感する事にしました。
私のレビューの基準は自分が面白いと思う作品かどうかなので本作はつまらなかったですが、ひなさんのレビューはすごくいいなと思います。
ひなさん ありがとうございます!
素晴らしいレビューでらっしゃいます。
壊れかけのRadio…何だか染み入りますね。
今度は丸の内TOEIが7月に閉館で、昨日いきましたが、あと数回足を運ぼうかなと。
今後ともよろしくお願いいたします😊
ひな様、共感&フォローをありがとうございます。私もフォローさせていただきます🙂
ひなさんも吉祥寺プラザでご覧になられたのですね!私はうっかりと寝てしまったのでまたいつか最後まで鑑賞したいと思います。
「スタンド・バイ・ミー」のゴーディか~なるほどですねー。ちょうどまた見たいと思いケーブルTV放送のを録画してあるので、意識して見てみますね😉
今晩は
コメントありがとうございます。
今、コメント欄を読ませて頂きました。
なるほどと思います。
確かに老人になると、他人の評価が気にならなくなります。
したい事を、つまり撮りたい映画を撮りたいように撮る。
そんな我儘は随所にありますが、ラストで、成長して
大人になった眞人を見ると、これで良かったんだ、
そう思いました。
夏子さんへの禁断の思慕・・・ですよねー。
「壊れかけのR adio」の歌詞。
好きです。
なんか勉強になりました。
ありがとうございます。
ひなさん、コメントどうもありがとうございます。
「壊れかけのRadio」ですね。キリコとワラワラのことを考えていたら膨らんでしまいました、イメージとレビューと変なキモチまでもが。
宮﨑駿監督は少年の心を持ち続けている男性なのですねw
どん・Giovanniさま
コメントありがとうございました。
TVは視聴、映画は鑑賞、地上波放送の映画は…??😉
>昨日の放送を録画してあります。字幕付きで、じっくり考察したいと思っていたので再鑑賞が楽しみです。もしかしたら評価が変わるかもしれません。
再鑑賞の追記のレビュー、楽しみにしています😃
>『スタンド・バイ・ミー』って、"少年同士の秘密の恋"の話だと思っています。『君たちはどう生きるか』は"少年と継母の禁断の恋"の話という側面があるのではないかなと、なんとなく感じていました。
12歳のゴーディと11歳の眞人。
2人が自由に空想していた異世界や、言葉にしたら壊れてしまいそうな心の奥に秘めた想い。
德永英明さんの『壊れかけのRadio』という曲の、「思春期に少年から大人に変わる、道を探していた、汚れも無いままに♪」というフレーズを思い出しました😌
ひなさん
こちらこそ、お気を悪くされたらすみません。
私は、映画は(だけでなくエンタメ全般)観客を満足させるのが第一義という考えなので、この作品では宮崎駿が、その第一義よりも「自分を満足させる」ことを優先したとしか思えず、彼の脳内なんか分かるわけないじゃん、いう感想になってしまい、正直に書いてしまいました。
ひなさんのように他の人と会話しながらテレビで見ていたらまた違う発見があったかもしれないな、とも思いました。
ひなさんが星5つに値すると思われたなら、そのとおりなんだと思います。
ひなさん、コメントどうもありがとうございます。
昨日の放送を録画してあります。字幕付きで、じっくり考察したいと思っていたので再鑑賞が楽しみです。
もしかしたら評価が変わるかもしれません。
『スタンド・バイ・ミー』への共感もありがとうございます。『スタンド・バイ・ミー』って、"少年同士の秘密の恋"の話だと思っています。今作は"少年と継母の禁断の恋"の話という側面があるのではないかなと、なんとなく感じていました。金ローの録画を観て確認します。
私は「鑑賞」のことを「視聴」と書き続けてきたことに最近氣付き、修正しています😅
コメントありがとうございます。過分なお言葉いただいて恐縮です。
この手の映画は、リアルタイムで誰かと会話しながら見るのが良いのかもですね。
私の場合は、宮崎駿の脳内なんか分かるわけねえよ、と途中で理解する努力を放棄したところがあります。
レクター2023さま、初めまして。
共感とコメント、ありがとうございました。
>わかりにくい部分はありましたね でもそういう細かいことはそんなに問題じゃなくて 宮崎監督が描きたかった世界観を映像にしてるわけで 映画とはそういうもの 監督のものなんでしょうから
映画は公開されたら観客のもの、という意見も多いと思いますが、映画のクレジットに「***** 's film」と監督の名前が入っているように、監督のものなんだなって私も思います。