「かしこすぎた男の生涯」君たちはどう生きるか 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
かしこすぎた男の生涯
クリックして本文を読む
ファンタジーなSFと感じた。
不思議な隕石の力で
世界を構築する術を得た男が
世界の複雑さを最期は理解して
やがて自滅を選ぶ。
若い頃、
世界の複雑さを汚れと感じ
美しい世界を
平等な世界を目指すことが
人々にとっての幸せだと
熱にうなされることもあるかもしれない。
不思議な隕石の力で
それを試みる機会を得た。
かしこすぎた故に
理想は実現可能だと
燃えた。
しかし
たかだか一人の妄想力には限界があり
もはや世界のバランスを取れなくなった。
この期に及んで、かしこすぎた男は
後継に純粋無垢さを求めたが
その少年は、
皮肉なことに
その妄想の世界で
現実を学び、
自らの卑怯さを自覚し
純粋無垢ではないと
継ぐことを拒んだ。
妄想の国の大王が継げるわけもなく
大王の稚拙な行動により
世界は崩壊、
少年は現実に帰っていく。
世界は複雑なのだ。
だから面白く美しい。
コメントする