劇場公開日 2023年7月14日

「戦時中とは言え」君たちはどう生きるか Cammeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0戦時中とは言え

2024年3月22日
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鑑賞方法:映画館

母を亡くして、その母の妹と直ぐに結婚する父親。その妹のお腹に赤ちゃんがいて、困惑する息子に、能天気そう(に見える)父親。そこに反発を感じつつ現実を受け入れる少年。戦時中とは言え、この設定は納得いかない。痛みとしか感じない。
映像は期待していたほど感動的では無かったと思う。人物と背景の質感の違う絵と、屋敷のお手伝いさんたちがなんであんなに大勢いるのかとか、主人公の少年や父親などにくらべて、大きくデフォルメされて千と千尋の湯婆婆の系統のおばあちゃまばかり…そこに何か意味があるのかと思ったけれど、最後までその意味はわからなかった。
そして、なぜ幻想の世界に生きるのが鳥たちだったのかも、よくわからなかった。鳥が平和の象徴だから?それくらいしか思い当たらない。アオサギは良いとしても、インコはあまりにマンガチックでアタマが悪そうで、本物の賢いインコに申し訳ないと思わせるキャラ設定。
大変申し訳ないけれど、アカデミー賞はもっと以前の作品で貰っておくべきだったと思ってしまいました。
ちなみに、お隣のおばさまは寝ていました…分からなくもない…

Camme