「深謀遠慮な作品」君たちはどう生きるか Hrshさんの映画レビュー(感想・評価)
深謀遠慮な作品
冒頭から宮崎ワールドに引き込まれて、飽きる事なくその世界を堪能させて貰った。決して観客に媚びる事なく、颯爽と監督が描きたかった世界を貫いている。
また、久石譲の音楽は優美で崇高に場面に寄り添っている。この2人のハーモニーは絶品である。
今の世界がパンドラの函を開けたかの様相を見せる中、戦時下の日本を通して、生と死、真実と嘘、生き方を時代に問うている作品。すぐに語れない深さは、普遍的なテーマを将来に渡って与えていく気がする。これまでの作品のオマージュが随所に散りばめられているが、それらも決してノスタルジーに終わらせていないのは流石。
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