「老害作品、全く魅力が感じられない!」君たちはどう生きるか The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
老害作品、全く魅力が感じられない!
朝から蝉の音の勢いが 何時もと違う、
そう ソレは梅雨が明けた知らせだった。
気温40度をも感ずる熱気に推されて 避暑地の劇場へ
今日も涼みに参りました (≧◇≦)
今日の作品は「君たちはどう生きるか」の鑑賞ですね。
この作品はジブリ作品で 宮崎駿氏の最後の作品だそうです。
この前の2013年「風立ちぬ」公開から早10年過ぎ。
あの時ももう引退と言ってたけど、また筆を執るとは・・・
もはやWindowsの変遷みたいなもんかな。10そして11みたいな。
最後でも まだやるでも それは何方でも私的にはOKです。
(歴代邦画興収記録)
1位 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2位 千と千尋の神隠し
3位 君の名は。
4位 もののけ姫
てな事になってるんで、多分 監督としては心が燃えたのかな~とは察します。
問題は ヤルのならちゃんとやって欲しい思いが有ります。
宣伝担う企業に金を1円も回したくない?
前作時にソコと揉めたの?
少しでもケチって赤字を防ぎたい?
何で今作製作しようと思ったの?
何を伝えたかったの?
事前宣伝しなきゃヒットするとでも?
世間から公開前に叩かれるのを恐れた?
次世代のクリエ-タが高収益作品を生み出すのが憎い?
ジブリ作品は誰にも影響させていないと思ってらっしゃる?
・・・・
疑問を上げたらキリがないですわ。
様は少なくとも コノ業界の色んなクリエ-タへ影響を与えた巨匠が
こんな ヘボイ作品で 満足なのかと言う思いで一杯です。
1937年の吉野源三郎の小説に端を発してるようですが、それは言い訳ですかね。
私なら、「となりのトトロ」の その後の続編で
最後を飾りたいかな。そう言う心意気が欲しかったですよ。
今作の話。
前半展開は そこそこ 良かったでしょうか。
まだ 話は着いてはイケますけども
後半の 継母の失踪を追いかけて 森の木々を潜り抜けて行く辺りから
なんやらオカシな展開事に・・・。
千尋風な、ゲド戦風な、マーニー風な、会話はポニョ風な。
また 洋画の「インセプション」も所々引用してる?
永遠に続く 一貫性のない話展開は 飽きますよ、観ている側は。
駄作とまでは言いませんが、観客は完全に置いてけぼり食らってますね。
波に乗れてませんわ。
主人公の男の子。あれは 監督自身の投影じゃないのですかね。
話の中の母は太平洋戦争の開戦直後に病院で亡くなられた。父は戦闘機工場の社長。裕福な暮らしで後妻が居り(妊娠中)自分の弟が出来る予定。
所謂複雑な思いに陥った少年の心を描きたかった訳なのかな。
戦争と、母の死、都会を離れ田舎の立派な屋敷での生活。
新天地(疎開先)の学校で仲間外れされる彼。心の友が居ない。
綺麗な継母。生まれてくる弟・・・・
多分 母の死に目に逢いたかったが それが叶わなかったのであろう。だからその思いが強い。新しい母への思い(接し方)をどうして良いのか、その不安を描いていると感じる。
自分の母にきっと、新しい母(継母)へ甘えても良いんだよって、新しい弟を大事にするんだよって言って貰いたかったんだと 思うんだよね。
そして 新しい田舎での生活に、父の仕事と そして何れ長男として継いで行く家系と言う 大事な託された流れを示しているんだと思う。
※監督自身にもきっと4人兄弟の二男として家系を期待された大切な役目があったのではと感じます。
直球で言うとソレだけの展開なのだが、いかんせん 途中からヘンテコ極まりない暗めのイメ-ジファンタジ-となっており、そこが残念ですかね。
感動して行け無いのは、展開波にこっちが心を乗せようとすると 直ぐ落とす描写。コレの繰り返しが続いてしまい、すっかり何やねんコレ・・・に成っちゃってるんですよね。そこが味気ないんですよ~。
観た後の爽やかさとか、心がスク~とかが湧き起らないので 鈍より感しか残ってないかな。
後半に 各キャラの色合いと背景をもうちょい明るめにするか、水・土・泥・壁・閉じられた空間のイメ-ジを、空への展開(空撮)を挟み込み、変えて 終盤 白か黄金色投入で心を短時間解放描写させた方が スッキリしたと思うのだが。羽ばたくインコ色は良かったが、糞とかに まみれるのがダメかもです。
何だカンだ言っても お客さんは来てたかなと思う。
ジブリファンなら見に行きましょうネ。
劇場内では 取り合えず2時間は涼めますよ。