「宮﨑駿の決意?」君たちはどう生きるか だつさんの映画レビュー(感想・評価)
宮﨑駿の決意?
映画としては異世界往還物
現実世界から異世界に行って帰ってくる。
なので話の構成としては千と千尋の神隠しに近い?かなと思います。
ストーリーは難解、意味がわからないというレビューが多く見られますが、個人的な感想として実世界での出来事も含め、ずっと夢の中みたいだなーという感じでした。
夢の中の出来事って、辻褄が合わないし、一貫性がなかったり唐突にシーンが切り替わったりしますよね?全編通してそんな感じ。
まぁなので意味がわからないよ!となるよりは、あ、これ今僕は夢を見てるんだなぁという感じで見てました。
最終的には夢だけど夢じゃなかった!って事なのねと1人納得しました。
映像は綺麗だし、過去のジブリ作を見てるような既視感が度々あります。特に冒頭のシーンの映像は息を呑んで見ていました。
宮﨑駿はここ数作出来上がるたびに、引退をするとの発言をしていましたが、それは飲みすぎた翌日に思う「もう酒なんて飲まん」って言う決意に似たものと、やり切ったことによるもう死んでもいいなって感情のミックスを感じてるんだろうなと個人的には解釈しています。
ただ、ここに来てやりたい事書きたい事残したい事がいっぱい出てきたんだなという印象。それを全部詰め込んだ結果がとっ散らかってるように感じる要因なのかも。
終盤の大叔父との会話を含めた抽象的なシーンは宮﨑駿の中では具体的な話があるけれど、具体的に話すと対象が限定されてしまうから、僕ら全員に向けて言うためにあえて抽象的にしてるんだろうなと感じました。
そしてなぜかわからないけど、視聴後にとても充足感を感じました。その充足感の理由を知りたいのでもう一度見に行きたいです。
兎にも角にも、歳をとり何するにも億劫になっているであろう年齢の方が多い中、もう一度やろうと決めた宮﨑駿の決意と意地に感謝です。
見直すと映画本編よりとっ散らかった文章になってしまっているけど、このまま投稿します。