「世界観で殴られる。やっぱり宮崎映画が好き!」君たちはどう生きるか emiroさんの映画レビュー(感想・評価)
世界観で殴られる。やっぱり宮崎映画が好き!
始まった瞬間から引き込まれる、細部まで描き込まれた世界。そこに生きる人々の息吹まで感じられる、生きた人間そのものの動きや仕草や表情。
眞人が大急ぎで階段を登る時の動き、まさに子供が急いでいる時の動きで感激した。そして慌てているからこその無表情。並のクリエイターだとあそこは焦った表情にしてしまうと思うんだけど、あそこを無表情にするのすごい。
そして圧倒的に練り込まれ作り込まれた世界。世界観で殴られるファンタジー。これぞ宮崎駿。巷では色々言われているようですが、いいんですよ別にストーリーや設定の全部が全部説明されてなくたって。だって映画だから。エンタメじゃなくて芸術だから。思い返せばナウシカだってラピュタだってもののけ姫だって千と千尋だって、よく分かんない部分たくさんあるんですよ。でも良いものは良い!その世界に没入し、夢中になる。世界観で殴られ黙らされる、それが心地良い。やっぱり宮崎映画が大好きです!
それにしてもあのキャラの声が菅田将暉さんだったとは、エンドロール見るまで(というか見ても確信得られないくらい)全く分からなかった…すごいです。
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