「宮崎駿の遺言」君たちはどう生きるか もんたさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿の遺言
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宮崎駿の遺言ですね。塔は自身が作り上げたスタジオジブリだし、主の大叔父は宮崎駿そのものです。自身が人生を掛けて作り上げたスタジオジブリも滅びに向かっている、理想的なものを作るためのスタジオはいつの間にかぎゅうぎゅうになり、きわどいバランスの上にいる。積木はこれまでの作品でしょう。これを引き継いでほしい、血の繋がっている誰かに継いでほしい。でも、それは叶わなかった、でもそれでいいんだ、でも哀しい。
主人公は宮崎駿の少年時代の眞人くんでしたが、本当の主人公は宮崎駿そのものの大叔父でした。
宮崎駿の人生の決算だったのでしょう。ジブリ映画のオマージュと思わしき場面もありました。紅の豚のジーナの待つ場所、ハウルの流星、ナウシカの金色の野。
ジブリ映画的なものを求めた人には不評なのも納得できます。この映画は宮崎駿の遺言、宮崎駿の映画なのです。
私には一人の男の映画としてとても響きました。
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