「終始荒唐無稽↩︎監督自身も意味不明と言及 結論何の意味もない。だが名作」君たちはどう生きるか すずさんの映画レビュー(感想・評価)
終始荒唐無稽↩︎監督自身も意味不明と言及 結論何の意味もない。だが名作
タイトルでも言いましたが、間違いなくジブリ最高傑作です。だが難解。鑑賞後のカタルシスが凄いです。
今までの駿ジブリは子供でも楽しめるが大人も楽しめると言った様なスタンス。今作でも残っていますが、10年前の風立ちぬから若干路線変更しているように伺えます。特に血シーンや難解などストーリー構成でしょうか?
本作も風立ちぬも血シーンが有ります。
お子さんには若干ショッキングに映ると思います。後、本作はネットやら口コミやらで難解だからと言って視聴を控えるのはかなり勿体無いと思います。なので寝ている人が多かったです。前述した通りですが、本作は難解です。しかし難解でも美しいアニメーションや世界観で私を引き込んでくれてとても素晴らしいです。今までほぼ全てのディズニー映画、ジブリを鑑賞してきましたが、ここまで考えさせられる内容の映画はないと感じました。本作はハッピーエンドですが、考え方によってはメリーバットに捉える事も可能です。
ディズニー映画お得意のお涙頂戴的なハッピーエンド映画が苦手、だが、バットエンドも苦手な人にかなりおすすめできます。
以下、ネタバレを含みます。難解な点や面白いと思った所、考察など書いていきます。
①結局本当の母親は死ぬ。
母親は死にます。しかし異母と打ち解け合えた事によりハッピーエンド。義母は戻って来られる。私はいいと思います。2人で本音をぶつけ合うシーンでは躍動を感じました。
②鷺男の正体が謎。
映画を見る前、あらすじを見たので、こいつが大叔父かと思いましたが、見事に違いました。
他の口コミを見ていると弟説が浮上していて、私もこの説を推しています。
この鷺がラストシーンで「あばよ、友達」的な事を言っていました。最初は気が合わない。水と油→キリコに諭され、共に行動&協力し合う様になる(友達になる)→ラストシーンであばよ(別れを告げると共に、友達を辞め、家族になる、二重の意味)
が私の考察です。正直、口コミを見ないとコイツの正体は分かりませんでした。弟説が正しいとは
限りません。
③実母とキリコがなぜ下の世界にいるのか謎。
どちらも若返った状態でこの世界に留まっています。実母は鷺のいった通り、遺体がありません。
なので、成仏できず、この世界に留まっている?
問題はキリコです。キリコは主人公と、同じく下の世界に投げ出され、最終的に若返った状態のキリコから駒?の様な物が渡され、現世で変身しています。若いキリコは若い実母と共に、違う扉へ姿を消しました。実母は若い頃、一度、下の世界に迷い込んでいたが、キリコはその様な事は言及されていなかった。↩︎言及されていたらごめんなさい。しかしなぜ2人ともこの世界にいるのか、さっぱり意味がわかりませんでした。若い頃のキリコさんはせんちひのりんの様な存在でした。しかし実母の死であの様に捻くれてしまったのでしょうか。
④主人公はなぜ自分の頭部に傷をつけたのか
本作のグロシーン。
お父様に車で送迎、おまけに高そうな服。
いじめの標的にされます。
河川敷で格闘しますが、ボロ負け、石で頭部に傷をつけます。自分で。これはいじめられてやり返す事ができないやるせない気持ちを表現しているのでしょうか?キリコにも同じ傷が付いています。又は肉親である父親に構って貰いたい幼さの現れ?トイストーリーのウッディの様に感じた。
結論
自傷行為をする事によって自分の悪と向き合う。
主人公を成長させる為、自分の悪意と向き合う。
これがこの作品のメッセージではないでしょうか
この作品について駿も意味が分からないと語っています。
この作品は一人一人自分自身の物語であり、人により
解釈が大幅に異なる。