「面白いか面白くないかで言えば面白い」君たちはどう生きるか shokoさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いか面白くないかで言えば面白い
キムタクの進化★5
ストーリー★2
映像美★5
音楽★4
難解度★10
子供の頃から元々ジブリ作品自体あまり興味がなかったのですが(もちろん観たことはあるけど楽しいとか感じたことがあまりなかった)広告が無く事前情報が無かった為敢えて見に行ってきました。
自分は元々ジブリの子供っぽさや大衆さがあまり好きでは無かったので若干観賞することに抵抗があったのですが、これはこれで良かったのでは無いかと思っています。
ジブリマニアの人からしたらこんなの駄作だ!とか宮崎駿はもう監督として終わってるとかなかなかな事を仰っている人が多いようですが、映像作品としては嫌いじゃない自分的にはなかなか好きなジャンルだったと思います。
頑張って理解しようと観ていたのですが、冒頭40分程は余裕でついていけます。ただ、後半の異世界に溶け込んでしまった後からは、やはり大勢の方が言っている通り、難解な部分や説明不足なシーン、観た人に判断を委ねますといった空気感がとても強く、エ◯ァを観ているような気持ちになりました。
敢えて詳しい説明しない、物語を難解にするのは昨今のアニメではよくあることですが、宮崎駿がなぜこれをやったかについてはちょっと理解ができませんでした。
もしかして大衆映画を作ることが嫌になってしまったのか、やっぱり庵野◯◯っぽい印象が強かったです。
でもその点については逆に高評価で、ありきたりな作品に嫌気がさしているへそ曲がりな自分みたいな人間にはもってこいな映画ですね。
まあ逆に言えばジブリ大好きな人からしたら確かにクソ映画なのかもしれないですね。ジブリ大好きっ子(子供)が家族と行って観賞したら、なんか子供にトラウマを植え付けてしまうかもしれないし、子供だけで安易に観に行ったら100%後悔します。劇場を出る際、結構な人(大人)が全く意味が分からなかった。と話していました。
おそらく1発ですべてを理解できる人はこの世に存在しないでしょう。
何度も観て、それでも理解できない部分は必ずあります。そこは自分の中の考察で補完するべきでしょう。たぶんそういう映画です。
でもなぁ、宮崎駿ほど凄い監督が、観た人の判断に委ねます、なんてことはしないと思うんだよな。というか思いたい。
何かを伝えようと気持ちを映像にしたのだろうけど、複雑過ぎて一般人には到底理解が追いつかない、シンエヴ◯の最後もそんな感じでしたよね。
それでも一見の価値はある!それは間違いない。
とりあえず観てから考えよう、そんな映画でした。