劇場公開日 2023年7月14日

「アニメーションってこういうことだよね。」君たちはどう生きるか グッさんですさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アニメーションってこういうことだよね。

2023年7月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

見終わった感想としては、もうはてなだらけでどう言葉にして良いか分からなかった。
すっかり置いてけぼりを食らった気持ちになった。

ストーリーも粗削りで、大衆にメッセージを伝えたいという意図も感じられなかった。
まるでGAROの前衛的なマンガを読んでいるような感じだった。
伝わらないならそれでいいという宮崎先生の声が聞こえてきそうだ。
仮に商業収入を狙っていたなら間違いなくそれとは程遠い作品だ。

千と千尋の神隠しみたいなものを期待していた人たちはさぞガッカリしたかもしれないが、宮崎先生は齢80を超えているし、昔のようにはいかないのは想像がつく。

レビューを観て思うのは、みんなわかり易さを求め過ぎではないかということだ。
誰が見てもわかる映画ほどつまらない物はない。そんなものは超大作と銘打ってる作品でも観ておけばいいのだ。

もういいじゃないか。
先生は今まで世間、大衆と向き合い、期待に応えるべくアニメーションを作ってきた。
最後くらい金にならなくたって、自分の為のアニメーションを作ったって良いのではないか?
だから、今回の作品は日本アニメの功労者、宮崎駿の最後として相応しい。

観終わった後、沈黙している者もいれば、涙を流す者もいた。
数は少なくても、伝わっている人には伝わっているのだ。それが彼の凄さなのだ。

グッさんです