「この作品の評価は、作家宮﨑駿の死後に定まる」君たちはどう生きるか ゾンビ2さんの映画レビュー(感想・評価)
この作品の評価は、作家宮﨑駿の死後に定まる
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80歳を超えた宮﨑さんには、新たに何が見えているのだろう?
この世とあの世のあいだにある世界は確実に近づき親しみのある形で見えているのだろうか?
すでに老いた人たちにとって、未来に生まれてくる子どもたちは本当に希望なのかあるいはぼんやりとした絶望なのか?
宮﨑さんは引き潮の砂浜に城を作っては壊し
そしてまた新しい城を作る
その時にしかできない閃きと感性と新しい素材で作りはじめては、完成する頃には「これではない」とどこかで悟ってしまう
だから哀しい
でも刹那に見た夢だからこそ作品は美しい
滅びの予感の中でまた新しい光を放つ
今はそれがどんな形であれ、われわれは作家宮﨑駿の新作を見ることができたということを寿げばよい
新たな作品が生まれたのだ
そしてこの作品の評価は、作家宮﨑駿の死後に定まる
これは同時代の私たちに向けたメッセージだったのか、まだ生まれてもいない未来の人々に向けた問いかけだったのか?
いずれ彼の旅を辿る中でわかるだろう
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見終わって隣のヤングな男の子3名が意味わからない…と頭を抱えていた
わからないまま持ち帰ればいいのだ
すぐにわからなくてもやがてじわじわとえも言われぬ滋味を感じられるかも知れない
他人と共感できる言葉を探す必要はない
自分だけでその味を密かに噛みしめればいいのだ
映画はSNSのネタでもなくコミュニケーションツールでもない
個人的な経験なんだもん
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