「良かった」君たちはどう生きるか ナオさんの映画レビュー(感想・評価)
良かった
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現実世界から、ファンタジー世界へ。
徐々に移行する描写が良い。
最後は現実世界に。
ラストシーンは、タイトルにもフィットする引き絵。
「君たちはどう作って行くのか」
(生きる事は作ること)
とも受け取れる。
メインテーマは冥界下り。
産屋の御幣的ガーランド、母親と火、
個人的には鳥を地下世界の住人とした事も含め日本神話的に感じた。
(神使に鳥は多い)
行って戻ってくるUターン物語における安心感を改めて再確認した。
(Iターンも勿論魅力的ではあるが)
個人的に好きと思った表現は、
伊邪那美伊邪那岐神話内冥界下りにおける"千人殺す、千五百人産む"は、"二柱における繋がり続ける約束"と解釈しているので、
ふわふわの白いのが生まれに行く表現はとても好きだと思った。
主人公が、学校に行くのが嫌で(嫌な理由は諸々あろう)自傷した件のくだりは、原作のコペルくんの後悔を彷彿とさせる。
感情に任せて間違った行いをする事はある。
人間とはそうである。
そうした僕らの手に石の積み木がある。
「君たちはどう生きるか」
世界を良くする作品を、僕達は作れるのだろうか。
(世界を良くする行動を、僕達は選びとっていけるだろうか)
鑑賞者への問い掛けを感じた。
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